2月23日(日)、神奈川県湘南地区に位置する大磯ロングビーチにて大磯クリテリウム第4戦が開催された。大会に集ったサイクリストたちの中から、今回は、女性ライダーやビギナーや中学生の部に出場されていた方のバイクをピックアップして紹介しよう。(大会の様子は第4戦のレポートよりご覧下さい)



もうすぐスタート!もうすぐスタート! 最終周回!頑張って!最終周回!頑張って!




山内久美子さん(チームVengaちゃん)のウィリエール IzoardXP

山内久美子さん(チームVengaちゃん) ウィリエール IzoardXP山内久美子さん(チームVengaちゃん) ウィリエール IzoardXP
「大磯クリテリウムはまったりとしたファンライダーでも楽しめる大会です。観戦してるだけでも楽しいくらい。」と語ってくれた山内久美子さん。一般女子Bに出場された山内さんの愛車、ウィリエール Izoard XPのお気に入りポイントはズバリ「カッコカワイイピンク!」。その言葉通りフレームからタイヤ、サドルに至るまでピンクのパーツがちりばめられている。バーテープはクラシックなカモ柄を使用し、全体としてまとまったおしゃれな一台に仕上がっている。

ピンクのセライタリアSLR LADYピンクのセライタリアSLR LADY もちろんタイヤもピンクのミシュランPRO4サービスクルスを履いているもちろんタイヤもピンクのミシュランPRO4サービスクルスを履いている

チェーンリングボルトはKCNCのレッドチェーンリングボルトはKCNCのレッド Dixna J-fitにコーラスのエルゴレバーとレバーが近く、手の小さい女性でも安心のアッセンブルDixna J-fitにコーラスのエルゴレバーとレバーが近く、手の小さい女性でも安心のアッセンブル


ちなみにこの自転車、もとは日本限定のフラットバー仕様の完成車にしか設定されていないカラーで15台しか存在しないモデルとのこと。パンダーニのピンクカラーのウェアを着こなす山内さんのピンク愛が伝わってくる素敵な一台だ。



金内伸如さん(チームVengaちゃん)のウィリエールLavaredo

金内伸如さん(チームVengaちゃん) ウィリエールLavaredo金内伸如さん(チームVengaちゃん) ウィリエールLavaredo
ビギナー1に参加した金内さん。大磯クリテリウムには何度も参戦されているようで、「練習の甲斐あって、ようやくレースを楽しめるようになってきました。」と語る金内さんの愛車はウィリエールのアルミモデルである、Lavaredoだ。赤い自転車がほしくて、カタログを見た瞬間に即決してしまったという自転車は、こだわりの塊。フルクラムのクランクや、チェーンリングボルト、プーリーなど、至る所に赤色のパーツが配されているが、くどくなりすぎず、自然なバランスでまとめている金内さんのセンスは抜群。

フロントブレーキはきれいな曲線を描くコーラスのブレーキキャリパーフロントブレーキはきれいな曲線を描くコーラスのブレーキキャリパー アルカンシェルカラーのアリオネCXにぶら下がっているてるてる坊主のおかげで晴れましたアルカンシェルカラーのアリオネCXにぶら下がっているてるてる坊主のおかげで晴れました

リアブレーキはワンバイエス ライトオンライトブレーキリアブレーキはワンバイエス ライトオンライトブレーキ バーテープもワイヤーも半分ずつ赤と黒のカラーリングになっているバーテープもワイヤーも半分ずつ赤と黒のカラーリングになっている


カラーだけでなく、全体のシルエットも意識しているとのことで、ブレーキラインも左前になっていたり、90年代のコーラスをフロントブレーキに使用されていたりと、独自の世界観をかもしだすバイクとなっていた。



能勢百合子さんのデローザ KING3

能勢百合子さん デローザ KING3能勢百合子さん デローザ KING3
一般女子Bクラスを制した能勢百合子さんは、大磯クリテリウムは初出場。普段はエンデューロなどに参加されており、本格的なロードレースは初めてだったとのことで、「思っていたよりも、ガツガツとした雰囲気ではなく、楽しんで走れました。ぜひ次も出てみたいです。」と語ってくれた。「そんな能勢さんの愛車はホワイトがまぶしいデローザのKING3だ。ホワイトを基調として、デローザのアイコンであるハートと同色のレッドのパーツがアッセンブルされるまとまりのあるコーディネート。

ステムは短めのPRO PLTにホワイトのDEDAのハンドルを合わせているステムは短めのPRO PLTにホワイトのDEDAのハンドルを合わせている 第2子の出産記念にプレゼントされたキシリウムSR第2子の出産記念にプレゼントされたキシリウムSR

カラーリングもぴったりのフィジーク アンタレスカラーリングもぴったりのフィジーク アンタレス クランクは165mm長のコンパクトクランクを使用クランクは165mm長のコンパクトクランクを使用


実はこのバイク、結婚15周年のプレゼントとして、旦那さんからプレゼントしてもらったという大切な一台。第一子が生まれたときに一代目のロードを、第二子の際にホイール(今回履いているキシリウムSR)をプレゼントしてもらっているとのことで、愛情の詰まった自転車だ。ちなみに自転車機材以外のプレゼントも受付中のようですよ、旦那さん。



増田朋寧さんのライトスピード アルコン

増田朋寧さん ライトスピード アルコン増田朋寧さん ライトスピード アルコン
ビギナー1に出場された増田さんの愛車は、チタンバイクの雄、ライトスピードのアルコンだ。大磯クリテリウムは全戦参加されており、すっかり大磯クリテリウムの魅力にはまっているご様子。アルミやカーボンのフレームを乗り継いだ後、行き着いたのがチタンフレームだった。「しなりを感じつつも、踏んでいくと気持ちよく反応してくれて、クリテリウムにもいいです」とのこと。フレームに合わせて、コンポーネントはスラム、ヘッドパーツやBBにはクリスキングとアメリカンブランド中心のパーツアッセンブルも増田さんのこだわりを感じるポイント。

REDのクランクにSPDペダルが組み合わせられるREDのクランクにSPDペダルが組み合わせられる 誇らしげにアメリカ生産を示すシールがシートチューブに貼られている誇らしげにアメリカ生産を示すシールがシートチューブに貼られている

ブレーキは左前となっているブレーキは左前となっている ボーマのカーボンハンドルにピンクのバーテープが映えるボーマのカーボンハンドルにピンクのバーテープが映える


普段はロングライドやツーリングを楽しまれているとのことで、あえてペダルはSPDを使用されていた。ピンクのバーテープが良いアクセントとなった、スタイリッシュなバイクだった。



森下さんのGIANT プロトタイプ

森下さん GIANT プロトタイプ森下さん GIANT プロトタイプ
ミドルに参戦しているお友達の応援に来た森下さん。たまたまインターネットで台湾のサイトで見つけたというGIANTのプロトタイプというフレームを個人輸入されて、自分で組み立てたオリジナルな一台。シートチューブとシートステーのない、昔のTTバイクのようなデザインで、いかにも平地は速そうな自転車だが、主な用途はグルメを楽しむロングライドで、しなやかな乗り味がぴったりとのこと。

ブレーキをかけると点灯するilumenoxのブレーキライトが装着されていた ブレーキをかけると点灯するilumenoxのブレーキライトが装着されていた リアライトは前三角に装着リアライトは前三角に装着

プーリーとクイックはレッドアルマイトのパーツに変更しているプーリーとクイックはレッドアルマイトのパーツに変更している ツーリング用に熊鈴をサドルから下げているツーリング用に熊鈴をサドルから下げている


当初は普通のスポークホイールを履いていたが、仲間内からカッコ悪いと大ブーイングを受け、バトンホイールを探し、スピナジーのREV-Xを使用している。しかもこのREV-Xは比較的流通量の多いチューブラーモデルではなく、数の少ないクリンチャーモデルであるため、市場にほぼ出回っておらず探すのに半年もの時間をかけた貴重な一品。なお、大磯クリテリウムでは機材に関する規則をUCIレギュレーション準拠としているため、特殊形状のフレームやバトンホイール等はレースで使用できないとのことだ。



佐々木洸太くんのパナソニック ORC-07

佐々木洸太さん パナソニック ORC-07佐々木洸太さん パナソニック ORC-07
中学生男子の部に出場していた佐々木くんの愛車はパナソニックのクロモリモデルORC-07だ。90年代のロードレースが好きで当時実際に走っていたモデル、という理由でパナソニックをチョイスしたとのこと。自転車だけを見たときには、40代ぐらいの人の自転車かな?と思っていたため、中学生と聞いてびっくり。フレーム以外のパーツも、フロント変速はダブルレバーを使用していたり、バーテープはセロテープを使っていたりと90年代の雰囲気を再現することを主眼に置いた構成には唸らされるばかり。

フロントのみダブルレバー仕様フロントのみダブルレバー仕様 ハンドルはセロテープを巻かれたチネリのジロデイタリア、トップチューブとハンドル端のラインが平行で美しいセッティングハンドルはセロテープを巻かれたチネリのジロデイタリア、トップチューブとハンドル端のラインが平行で美しいセッティング
使い込まれた貫禄のあるサドルはセラサンマルコのリーガルだ使い込まれた貫禄のあるサドルはセラサンマルコのリーガルだ クランクはスクエアテーパーのレコードクランクはスクエアテーパーのレコード


クリテリウムは初めてながらも、普段はエンデューロなどに参加しているとのことで、集団走行にも慣れたもの。中学生男子の部では2位に入賞されるなど、自転車同様の貫禄を見せつけていました。



今回もこだわりバイクが集まった「あなたの自転車見せて下さい」コーナーでしたが、大磯クリテリウム編はまだ終わりません。次回はミドルとエリートの部に出場していたライダーのバイクをピックアップしてお届けする予定です。乞うご期待!

text:Naoki.Yasuoka
photo:Yuya.Yamamoto

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