エルゴノミクスに基づいた設計を行うドイツのサドルブランド、SQlab.(エスキューラブ)より、ロードとMTBの両方で使用できる「611」モデル2種類とロードレーシングモデルの「612」2種類、トライアスロン/TT用サドル「613」が登場した。独自のサドル設計により高い快適性を備えていることが特徴だ。



SQlab サドルラインナップSQlab サドルラインナップ (c)YuyaYamamoto/cyclowired.jp
会陰部への圧迫を軽減するステップ構造会陰部への圧迫を軽減するステップ構造 サドル中央部のくぼみが圧迫を軽減するサドル中央部のくぼみが圧迫を軽減する サイクリストの抱える最も大きな悩みと言えるのが、合わないサドルに座ったときの痛みやしびれ。その原因となる会陰部周辺への圧迫を和らげるために、SQlab.のサドルは「ステップ構造」を採用した。ステップ構造とは、坐骨を乗せる座面とサドルノーズ部に高低差をつける設計で、血流の停滞などを防止するため、長時間のライドにおいても快適性が保たれる。

クッション性が低く、座面が硬いサドルは会陰部への圧迫が強いばかりか、振動や衝撃をダイレクトに伝えやすく、荒れた路面など使いづらいシーンも多い。一方、クッションが多く、柔らかいサドルは、長時間に渡って座り続けた時、座面が沈み込んでしまい、結果として会陰部への圧迫へとつながる。そのため、SQlab.はエルゴノミクスに基づき、坐骨のみで体を支えることができる適度な硬さの座面とした。これにより、会陰部だけではなく尾骨までもサドルにあたるため痛みが出やすい女性ライダーでも長時間サドルに座ることができる。

また、SQlab.のサドルの幅は12、13、14cmと最大で3種類のサイズが用意されている。個人によって異なる坐骨の幅に合わせて、SQlab.のサドルはまるで靴のようなサイズ選びが可能となった。今回、ラインナップされたサドルは611、611 Active、612 Road カーボンレール、612 Road チタンレール、613 TRIATHLON カーボンレールという5種類だ。



SQlab. 611 ACTIVE サドル チタンレール、611 サドル チタンレール
SQlab 611 ACTIVE サドル チタンレールSQlab 611 ACTIVE サドル チタンレール
硬さが異なる3種類のエラストマが付属する硬さが異なる3種類のエラストマが付属する SQlab 611 サドル チタンレールSQlab 611 サドル チタンレール 611 Activeは2010 ユーロバイクアワード金賞を受賞したサドル。座面がペダルストロークの動きにあわせて傾く「ACTIVE」システムを採用しており、坐骨への圧迫を軽減する。サドルのストローク量は硬さが異なる3種類のエラストマによって調整することが可能で、体重や好みに合わせることができる。

また、サイドにステップが設けられており、股関節周りの筋肉や血管、神経、尿道への圧迫を軽減する。サドル長は272mmで、用意されているサイズは13、14cmの2サイズ。レールは中空チタン合金製で、サドルの重量は274gだ。

611は2007年にMTB世界選手権 女子XCカテゴリーで優勝したイリナ・カレンティエバも使用していたロングセラーモデルだ。サドル後方のシッティングエリアには薄いゲルのレイヤーを2層搭載することで、クッション性を向上。ロードやMTBなど様々なタイプの自転車競技にも対応可能となった。

サドル長は279mmで、用意されているサイズは12、13、14cmの3サイズ。レールは中空チタン合金製で、サドルの重量は272gだ。

SQlab. 611 ACTIVE サドル チタンレール
レール素材:中空チタン合金
サドル長:272mm
サイズ:13、14cm
重量:274g(実測、13cm)
価格:16,000円(税抜)

SQlab. 611 サドル チタンレール
レール素材:中空チタン合金
サドル長:279mm
サイズ:12、13、14cm
重量:272g(実測、13cm)
価格:11,000円(税抜)



SQlab. 612 Roadサドル
SQlab 612 Roadサドル(カーボン、チタン)SQlab 612 Roadサドル(カーボン、チタン)
サドル先端はフラット形状とされたサドル先端はフラット形状とされた 612 Roadサドルは軽量化されたシェルとSQlab.独自のステップ構造を組み合わせたレーシングモデル。サドルの先端が細く設計されているため、ペダリングをスムーズに行える点がポイントだ。座面は圧力を軽減する「フラット形状」とし、細身でありながら快適性を確保している。

612 Roadサドルにはカーボンレール仕様と中空チタン合金レール仕様の2タイプがラインナップされ、重量はカーボンレール仕様が184gで、チタンレール仕様は242gだ。いずれもサドル長は278cmで、用意されているサイズは12、13、14cmという3サイズ。価格はそれぞれ19,000円(税抜)と13,000円(税抜)。

SQlab. 612 Roadサドル
レール素材:カーボン、中空チタン合金
サドル長:278mm
サイズ:12、13、14cm
重量:184g(実測、カーボン、12cm)、242g(実測、チタン、13cm)
価格:19,000円(税抜、カーボンレール)、13,000円(税抜、チタンレール)



SQlab. 613 TRIATHLONサドル

SQlab 613 TRIATHLONサドルSQlab 613 TRIATHLONサドル 「613 TRIATHLON」は、名前の通りトライアスロンやタイムトライアルなど、きつい前傾ポジションを考慮したサドル。先端部分はクッションのボリュームを高めているため、エアロポジション時でも高い快適性を得る事ができる。カーボンを組み合わせているため、全体のボリュームに反して重量は164g(実測)と軽量だ。サドル長は278mmで、1サイズのみの設定となる。

SQlab. 613 TRIATHLONサドル
レール素材:カーボン
サドル長:278mm
サイズ:13cm
重量:164g(実測)
価格:20,000円(税抜)

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