2018/10/10(水) - 11:58
山形県高畠町を起点に、周辺の4市町を舞台として開催されたグル麺ライド。4つのご当地麺を求めて、全国から500名が集まった、ロングライドイベントの様子をスポーツジャーナリストのハシケンさんがレポートしました。後編です。
グル麺ライドも後半へ。4つの麺のうち「うーめん」と「蕎麦」を完食し、残りは2つ。ゴールまで残り50km弱だ。参加者は、事前に受け取った特製スタンプカードを携帯して、4つのエイドステーションでスタッフからオリジナルスタンプを押してもらう。これは麺完食の印にもなるのだ。
さて、みちのくおとぎ街道は往路と同じルートなのに、走っている向きが変わるだけで自転車の上から流れる景色も走りごたえも変わるもの。今度は、宮城から山形への県境を目指して最後の登りをこなしていく。地元のショップチームのベテランサイクリストで構成されるサポートライダーが要所で走ってくれているので助かる。パンクなどのアクシデント対応はもちろん、何より疲れてきたタイミングで風よけになってアシストしてくれるのがありがたい。後半の登りで疲れ気味だった水越さんも、良いペースのグループに乗っかって一気に元気を取り戻していった。
県境を越えて朝登ってきた上り6kmを一気に下って高畠町へ。下り切ったところで、スタート前から注目していた休憩ポイント「安藤商店」へ。ここでは、高級ぶどうとして人気のシャインマスカットや、山形特産の「つや姫」のおにぎり、さらにはパンもいただいて、心も体もエネルギー満タン。
コースには、複数のトンネルがあるものの、ロングライド初心者でも安心だ。なぜなら、全てのトンネルは、この大会のために片側一車線規制を敷いていてトンネル内を安心して走行できるからだ。しかも、トンネル内にもスタッフを配置したり、発電機でライトを灯したりと参加者の安全第一を徹底した大会運営の姿勢が感じられた。片側走行で信号待ちをしているクルマの横を通過して走れる有り難さを感じながらも、どこか申し訳ない気分にさえなってしまった。
さて、グル麺エイドは残り2つ。最後の一つはゴール地点なので、途中で食べる麺は次がラスト。第3エイド「ハイジアパーク南陽」では、事前情報で冷たいラーメンが食べられると聞いて楽しみにしていたが、見てビックリ、食べてビックリのラーメンだった。まず、そのボリュームが普通に一人前あるではないか。少なくとも、エイドステーションで出てくるサイズではない。そして、中華風のごま油が効いただし汁にと、コシのある冷たい麺が絡み合う。
ボリューム満点の3つ目の麺に、まさかのギブアップ寸前のゲストライダー水越さん。完走は余裕でも、本日3つ目の麺にまさかのフードファイト状態。実は、初開催だった昨年大会後、「グル麺ライドと言う割には、エイドのグルメが少ない」という声が聞かれ、今年はそれにしっかりと応えたようだ。もうエイドが少ないとは言わせないと言わんばかりのボリュームだった。
しかも、第3エイド直後の熊野大社の證誠殿前では、こちらも南陽特製の冷たい玉こんにゃくが登場。普段は温かい玉こんにゃくを冷たくして、唐辛子と麹で味付けしたオリジナル玉こんにゃくは、昨年生まれたばかりの南陽の新たなグルメとのこと。玉こんにゃくでピリリと刺激をもらって、いよいよゴールまで残り10kmだ。
南陽市に別れを告げて、再び高畠市内へ。JR山形新幹線の陸橋を渡って、朝スタートしたメイン会場の高畠町文化ホールまほらへ帰ってきた。先に帰ってきたサポートライダーのみなさんが暖かくお出迎えしてくれて、元気よくゴールゲートをくぐった。伝承の民謡の里を舞台に走るロングライドは、同じルートを走る区間もあるものの、豊かな自然と見どころが多く飽きのこないコースだった。
本格的な上りこそ序盤だけだったが、その後も適度な起伏はあって距離109kmながら走りごたえも十分。この大会が初めての100km越えだったという参加者もちらほらいて、ロングライドデビューにもオススメだ。
と、これで終わりではない! 最後に重要なミッションが残っている。4つ目の麺は、「ひっぱりうどん」だ。茹で上がった麺を釜から“ひっぱり上げて”、納豆とサバ缶などで味付けされたタレで一緒に食べるスタイルのうどん。ラスト15kmほどで畳み掛けるように登場したグルメの数々。ロングライド初心者でもハンガーノックの心配はご無用だろう(笑)
ゴール後、ラーメン、そば、うどんの3種類を1日で食べること自体初体験だったことに気づくのだった。無事に完走と完食を果たし、グル麺“全麺制覇”を達成! ロングライドでは決まり文句でもある「消費カロリーよりも摂取カロリーが多かった」は、グル麺ライドでも付け加えておかなければなるまい。
text&photo:Kenji Hashimoto
グル麺ライドも後半へ。4つの麺のうち「うーめん」と「蕎麦」を完食し、残りは2つ。ゴールまで残り50km弱だ。参加者は、事前に受け取った特製スタンプカードを携帯して、4つのエイドステーションでスタッフからオリジナルスタンプを押してもらう。これは麺完食の印にもなるのだ。
さて、みちのくおとぎ街道は往路と同じルートなのに、走っている向きが変わるだけで自転車の上から流れる景色も走りごたえも変わるもの。今度は、宮城から山形への県境を目指して最後の登りをこなしていく。地元のショップチームのベテランサイクリストで構成されるサポートライダーが要所で走ってくれているので助かる。パンクなどのアクシデント対応はもちろん、何より疲れてきたタイミングで風よけになってアシストしてくれるのがありがたい。後半の登りで疲れ気味だった水越さんも、良いペースのグループに乗っかって一気に元気を取り戻していった。
県境を越えて朝登ってきた上り6kmを一気に下って高畠町へ。下り切ったところで、スタート前から注目していた休憩ポイント「安藤商店」へ。ここでは、高級ぶどうとして人気のシャインマスカットや、山形特産の「つや姫」のおにぎり、さらにはパンもいただいて、心も体もエネルギー満タン。
コースには、複数のトンネルがあるものの、ロングライド初心者でも安心だ。なぜなら、全てのトンネルは、この大会のために片側一車線規制を敷いていてトンネル内を安心して走行できるからだ。しかも、トンネル内にもスタッフを配置したり、発電機でライトを灯したりと参加者の安全第一を徹底した大会運営の姿勢が感じられた。片側走行で信号待ちをしているクルマの横を通過して走れる有り難さを感じながらも、どこか申し訳ない気分にさえなってしまった。
さて、グル麺エイドは残り2つ。最後の一つはゴール地点なので、途中で食べる麺は次がラスト。第3エイド「ハイジアパーク南陽」では、事前情報で冷たいラーメンが食べられると聞いて楽しみにしていたが、見てビックリ、食べてビックリのラーメンだった。まず、そのボリュームが普通に一人前あるではないか。少なくとも、エイドステーションで出てくるサイズではない。そして、中華風のごま油が効いただし汁にと、コシのある冷たい麺が絡み合う。
ボリューム満点の3つ目の麺に、まさかのギブアップ寸前のゲストライダー水越さん。完走は余裕でも、本日3つ目の麺にまさかのフードファイト状態。実は、初開催だった昨年大会後、「グル麺ライドと言う割には、エイドのグルメが少ない」という声が聞かれ、今年はそれにしっかりと応えたようだ。もうエイドが少ないとは言わせないと言わんばかりのボリュームだった。
しかも、第3エイド直後の熊野大社の證誠殿前では、こちらも南陽特製の冷たい玉こんにゃくが登場。普段は温かい玉こんにゃくを冷たくして、唐辛子と麹で味付けしたオリジナル玉こんにゃくは、昨年生まれたばかりの南陽の新たなグルメとのこと。玉こんにゃくでピリリと刺激をもらって、いよいよゴールまで残り10kmだ。
南陽市に別れを告げて、再び高畠市内へ。JR山形新幹線の陸橋を渡って、朝スタートしたメイン会場の高畠町文化ホールまほらへ帰ってきた。先に帰ってきたサポートライダーのみなさんが暖かくお出迎えしてくれて、元気よくゴールゲートをくぐった。伝承の民謡の里を舞台に走るロングライドは、同じルートを走る区間もあるものの、豊かな自然と見どころが多く飽きのこないコースだった。
本格的な上りこそ序盤だけだったが、その後も適度な起伏はあって距離109kmながら走りごたえも十分。この大会が初めての100km越えだったという参加者もちらほらいて、ロングライドデビューにもオススメだ。
と、これで終わりではない! 最後に重要なミッションが残っている。4つ目の麺は、「ひっぱりうどん」だ。茹で上がった麺を釜から“ひっぱり上げて”、納豆とサバ缶などで味付けされたタレで一緒に食べるスタイルのうどん。ラスト15kmほどで畳み掛けるように登場したグルメの数々。ロングライド初心者でもハンガーノックの心配はご無用だろう(笑)
ゴール後、ラーメン、そば、うどんの3種類を1日で食べること自体初体験だったことに気づくのだった。無事に完走と完食を果たし、グル麺“全麺制覇”を達成! ロングライドでは決まり文句でもある「消費カロリーよりも摂取カロリーが多かった」は、グル麺ライドでも付け加えておかなければなるまい。
text&photo:Kenji Hashimoto
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