チームの一員として取り組む姿勢の大切さ

「ツアー・オブ・ジャパン」でも踏ん張りを見せたNIPPOコルナゴの佐野淳哉選手。名将・大門宏監督の下、イタリアやベルギーへの海外遠征で彼が得た最大の収穫、それは「意識改革」だった。

僕は今年で、自転車ロード選手として5年目のシーズンを迎えました。

今年は今までとは違った姿勢で競技に取り組んでいけるのではないか...と、チームの一員として、期待しています。

1月下旬より遠征した春季のベルギーでの転戦も終え帰国した今、以前にも増して、このままでは終われない、もっと上を目指し成長していきたいという気持ちを強く抱くようになりました。

大門監督の元で走らせて頂いて2年目となりますが、これまでも、強くなりたいという気持ちが無かった訳ではありません。

しかし、昨年はイタリア、今年はベルギーで得られた経験からか、これまで以上にチームの意思統一の重要性と、それを軸として選手個人がモチベーションを見失わない様に努力していくことの大切さを学びました。

今春の合宿でチームメイトとトレーニングに励む佐野(前方中央)。チームの中心選手としての活躍が期待されている今春の合宿でチームメイトとトレーニングに励む佐野(前方中央)。チームの中心選手としての活躍が期待されている photo:Makoto.AYANO
皆さんも御存じの通り、自転車競技というスポーツはある意味特殊な競技の特性を持っています。

確かに勝者はひとりかもしれませんが、そこまで行き着く迄の過程=プロセスは、決して1人では演じる事は出来ません。一見個人的な動きに見えても、それはチームメイトを助けるための布石であったりするわけです。

チームの中で1人だけが凄く強くても 、下馬評通り常に勝てるわけではありません。大切な事は選手同志が気持ちを同調させ、目的を達成する事に生き甲斐を感じる事だと思います。

最近は、そうすることで、レースだけではなく、普段の練習や私生活の中でも、選手間の意識が随分変わる事に気付きました。

ツアー・オブ・ジャパン第7ステージで逃げに乗る佐野。昨季にも増して積極性が光っていたツアー・オブ・ジャパン第7ステージで逃げに乗る佐野。昨季にも増して積極性が光っていた photo:Makoto.AYANOレースに望む競技姿勢、気持ちも高まり、それぞれの能力の向上が勝利に繋がるということを認識することが大切です。

もちろん、レースは他のスポーツ同様、相手がいる訳ですから、戦う相手の思惑、実力も絡みますから、なかなか自分達が思い描くシュミレーション通りには進みません。

しかし、それらの要因がポジティブに運べば、期待通りの良い状況と結果をもたらします。

くどい表現になるかもしれませんが、意思統一を行っていくには、お互いの気持ちを理解することが何よりも大切だと思います。

一般社会にも言える事ですが、相手の気持ちを解ろうとし、理解した上で自分の気持ちを上手く伝えていく気遣いや心配りも、選手やスタッフなどチームに関わる人間にとっては大切ですね。

各選手の実践の積み重ねや、それぞれ個人の理想とチーム全体の理想とが繋がり始めた時に、ひとつの大きな結果が生み出せると思います。

しかし、今年になるまで僕はそういうことに気付くことが出来ませんでした。自分が強くなれれば良いという気持ちが強く、そういう働きがチームへの貢献にも繋がるのだと考えがちだったのです。

チームメイトや他人の意見を受け入れようとせずに自己中心的な考えを持ちがちでした。

しかし、今年の海外遠征前に、チームメイトや監督、支えてくれる方々、家族と話をしているうちに、これまでの自分の基本的な考え方がいい結果を残せない原因なのでは? と気がつき始めたのです。

このまま自分自身のキャラクターを押し通すことは、周りの選手や支えてくれるスタッフにとっても不益では無いかと感じさせられたのでした。

ツアー・オブ・ジャパン第5ステージ、富士山での山岳TTで日本人2番手の8位となり、総合7位にジャンプアップ。昨年の小川での優勝以来、登坂中心のレースでも著しい成長を見せているツアー・オブ・ジャパン第5ステージ、富士山での山岳TTで日本人2番手の8位となり、総合7位にジャンプアップ。昨年の小川での優勝以来、登坂中心のレースでも著しい成長を見せている photo:Haruo.FUKUSHIMA そして何よりも重要な事は、物事を個々の「点」として捉えるのではなく、チーム関係者全員の意思に、個々のキャラクター&クオリティー&キャパシティーを反映させる事が1番素晴らしいと思える様になりました。

確かに自分自身にとって、選手として遅すぎた意識改革かもしれません。しかしこれからでも前向きに取り組んで行けば果たせることだと思います。

今年は、年間を通して年長者の方々からも手助けを得る事も出来、チーム一丸となって、それぞれが思い描く結果を残すことが理想的な展開です。

そして、選手の活動にとって欠く事の出来ない存在であるスポンサー並びに応援して下さる社会の方々に、レース活動を通して少しでも私達の心境を垣間見てもらい、佐野淳哉のイメージチェンジした姿勢を感じ取って頂ければ幸いです。

今後もチーム活動を通して、様々なチームの活動をアピールして行きたいと思ってますので、御声援のほどよろしくお願い致します。

プロフィール
佐野 淳哉 さの じゅんや
1982年生 27歳
オーケストラ部から大学3年生の時に本格的な自転車競技の道へ。その後プロチームで海外遠征を重ねる。08年は、Jツアーポイントランキング3位。Jツアー第5戦・全日本実業団サイクルロードレースin小川 優勝。
Panaracer バリアントEVO3 PT
ツール・ド熊野のプロローグで優勝したマリウス・ウィズィアック選手(NIPPOコルナゴ)や、同じくプロローグのU23でトップだった小坂光選手(宇都宮ブリッツェン)が使用していたタイヤ。雨天でも優れたグリップ力を発揮するオールラウンドレーシングモデル。

700×23C/230g
700×25C/260g
ブラックサイド、レッドサイド
注)重量は平均重量のため実際の製品重量とは多少の誤差があります。

税込参考価格:5660円
Panaracerサポート選手の注目リザルト 2009年5月
ツアー・オブ・ジャパン(UCI 2-2)第1ステージ
7位 マリウス・ヴィズィアック選手(NIPPO・コルナゴ)
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ツアー・オブ・ジャパン(UCI 2-2)第2ステージ
6位 清水都貴選手(EQA・梅丹本舗・グラファイトデザイン)
8位 佐野淳哉選手(NIPPO・コルナゴ)
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ツアー・オブ・ジャパン(UCI 2-2)第3ステージ
7位 清水都貴選手(EQA・梅丹本舗・グラファイトデザイン)
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ツアー・オブ・ジャパン(UCI 2-2)第4ステージ
7位 清水都貴選手(EQA・梅丹本舗・グラファイトデザイン)
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ツアー・オブ・ジャパン(UCI 2-2)第5ステージ
7位 清水都貴選手(EQA・梅丹本舗・グラファイトデザイン)
8位 佐野淳哉選手(NIPPO・コルナゴ)
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ツアー・オブ・ジャパン(UCI 2-2)第6ステージ
5位 清水都貴選手(EQA・梅丹本舗・グラファイトデザイン)
9位 佐野淳哉選手(NIPPO・コルナゴ)
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ツアー・オブ・ジャパン(UCI 2-2)第7ステージ
6位 マリウス・ヴィズィアック選手(NIPPO・コルナゴ)
個人総合時間 6位 清水都貴選手(EQA・梅丹本舗・グラファイトデザイン)
個人総合時間 8位 佐野淳哉選手(NIPPO・コルナゴ)
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ツール・ド・熊野(UCI 2-2)プロローグ
優勝 マリウス・ヴィズィアック選手(NIPPO・コルナゴ)
6位(U23:1位)小坂光選手(宇都宮ブリッツェン)
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ツール・ド・熊野(UCI 2-2)第1ステージ
4位 マリウス・ヴィズィアック選手(NIPPO・コルナゴ)
9位 辻貴光選手(マトリックスパワータグ)
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ツール・ド・熊野(UCI 2-2)第2ステージ
5位 廣瀬佳正選手(宇都宮ブリッツェン)
7位 佐野淳哉選手(NIPPO・コルナゴ)
実業団FR 優勝 CHISAKO選手(宇都宮ブリッツェン)
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ツール・ド・熊野(UCI 2-2)第3ステージ
6位 マリウス・ヴィズィアック選手(NIPPO・コルナゴ)
7位 辻善光選手(マトリックスパワータグ)
個人総合時間 7位 廣瀬佳正選手(宇都宮ブリッツェン)
団体総合時間 3位 NIPPO・コルナゴ
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トライアスロン ITU 世界選手権シリーズ
第1戦トンヨン大会 32位、第2戦マドリード大会 29位 細田雄一選手(稲毛インター)
第19回 仙台国際ハーフマラソン 車イス女子
優勝 土田和歌子選手(サノフィ アベンティス)
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