イタリアを本拠とし、多くのプロチームをサポートするサドルブランド、フィジーク。革サドルの様に表皮の張り具合を調整可能とした革新的構造を持つ「KURVE(クーヴァ)」がフルモデルチェンジを果たした。



フィジーク KURVE(SNAKE)フィジーク KURVE(SNAKE) (c)カワシマサイクルサプライ
フィジーク KURVE(BULL)フィジーク KURVE(BULL) (c)カワシマサイクルサプライフィジーク KURVE(CHAMELEON)フィジーク KURVE(CHAMELEON) (c)カワシマサイクルサプライ


今回フルモデルチェンジを果たした「KURVE」は、ハンモックの様にサドルベースを前後で支える「RE:FLEX構造」によりベースを積極的にしならせて衝撃吸収性を高めたサドル。パッドが快適性の大部分を担う従来のレーシングサドルと異なり経年劣化が少なく、長期間使用しても快適性を維持できることが特徴だ。

フィジーク KURVE カーボン(SNAKE、側面)フィジーク KURVE カーボン(SNAKE、側面) (c)カワシマサイクルサプライこの構造の肝となるのが「MOBIUS(メビウス)」と呼ばれる一体成型された∞型のレール。シートポストのクランプ部後方に補強用アーチを設けることで強度と剛性を同時に高めている。

フィジーク KURVE カーボン(CHAMELEON、側面)フィジーク KURVE カーボン(CHAMELEON、側面) (c)カワシマサイクルサプライMOBIUSレールに組み合わせられるのが、2つの独自構造を取り入れたトップ部分だ。3枚の樹脂製シェルに極めて薄いフォームパッド(表皮)を圧着させた「TWIN FLEX」構造によって、部位ごとに接触圧を変化させ圧迫を軽減。同時に、しなりによってサドルを脚の動きに追従させる「WING FLEX」構造によってスムーズなペダリングをサポートしてくれる。

フィジーク KURVE アルミニウム(BULL、側面)フィジーク KURVE アルミニウム(BULL、側面) (c)カワシマサイクルサプライレールとトップ部の間には「TUNER」 と呼ばれる連結パーツがインサートされており、これを交換することによりトップの張り具合を変化させることが可能。乗り心地を革サドルのように自分好みに調整できる。

今回のモデルチェンジでは見た目の変化は少ないものの、多くの改良が加えられている。ベース素材は従来のファイバーグラスを用いたRe:FLEXコンポジットから、フィラメントとケブラーを編み込んだ、柔軟なサーモプラスチック・コンポジットへと変更。この「ハンモック」構造によってライダーの軟部組織や神経組織、陰部動脈を柔軟にサポートしてくれる。

(上から)トップ部、連結パーツTUNER、MOBIUSレールの3部品で構成される(上から)トップ部、連結パーツTUNER、MOBIUSレールの3部品で構成される (c)カワシマサイクルサプライフルモデルチェンジと併せて新たに登場したメビウスカーボンレール仕様フルモデルチェンジと併せて新たに登場したメビウスカーボンレール仕様 (c)カワシマサイクルサプライ

トップ部とMOBIUSレールを連結する「TUNER」によって座面の張り具合を調整できるトップ部とMOBIUSレールを連結する「TUNER」によって座面の張り具合を調整できる (c)カワシマサイクルサプライ従来からラインナップされるアルミレール仕様にも改良が加えれている従来からラインナップされるアルミレール仕様にも改良が加えれている (c)カワシマサイクルサプライ


レールは前作からラインナップされていた鍛造アルミニウム製に加え、カーボンブレインデッド製が登場。また、カーボンによる補強などを踏襲しつつもアルミニウムレールにも改良が加えられており、見た目では前作が黄金色であったの対し、新作ではシルバーとなっている。

座面形状はフィジークの提唱する「スパインコンセプト」による3タイプ。脊椎の柔軟性が高いライダー向けの「スネーク」、中間の柔軟性のライダー向けの「カメレオン」、脊椎の柔軟性が硬く骨盤を回転させにくいライダー向けの「ブル」が用意され、レール素材と併せて計6モデルがラインナップされる。取扱はカワシマサイクルサプライ。



フィジーク KURVE カーボン
レール:カーボンブレインデッド
座面形状(重量):SNAKE(180g)、CHAMELEON(185g)、BULL(185g)
価 格:36,820円(税抜)

フィジーク KURVE アルミニウム
レール:アルミニウム
座面形状(重量):SNAKE(220g)、CHAMELEON(225g)、BULL(225g)
価 格:29,100円(税抜)


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