チェコのプルゼニで開催されたシクロクロス・ワールドカップ第2戦は、現世界チャンピオンのニールス・アルベール(ベルギー、BKCPパワープラス)が優勝。アルベールは2週間前の第1戦トレヴィーゾ大会に続く2連勝だ。

チェコのプルゼニで開催されたシクロクロス・ワールドカップ第2戦チェコのプルゼニで開催されたシクロクロス・ワールドカップ第2戦 photo:Cor Vos10月18日、東欧チェコのプルゼニでワールドカップ第2戦が開催された。2009〜2010年シーズンのワールドカップは全9戦がヨーロッパ各地で開催される。第1戦はイタリアのトレヴィーゾで10月4日に開催され、アルカンシェルを着るアルベールが優勝している。

今シーズンの世界選手権が開催されるチェコで、再び世界チャンピオンのアルベールが奮起した。レースはアルベールが前半に出遅れ、地元のゼネク・スティバル(チェコ、テレネット・フィデア)が先行する展開に。

前半出遅れたニールス・アルベール(ベルギー、BKCPパワープラス)が後半にかけて追い上げる前半出遅れたニールス・アルベール(ベルギー、BKCPパワープラス)が後半にかけて追い上げる photo:Cor Vosしかし後半に追い上げたアルベールが先頭に立つと、そのままゴールまで独走した。2月のシクロクロス世界選手権で優勝したアルベールは、ワールドカップレース2連勝。もちろんワールドカップリーダーだ。

2位に入ったスヴェン・ネイス(ベルギー、ランドバウクレジット)は、これまでシクロクロスで200勝(ワールドカップ42勝)を飾り、昨年7度目のワールドカップチャンピオンに輝いた重鎮。地元のスティバルは2位に入ったトレヴィーゾ大会に続く表彰台で、ワールドカップランキング2位につけている。

アルベールの後方で競り合うゼネク・スティバル(チェコ、テレネット・フィデア)やスヴェン・ネイス(ベルギー、ランドバウクレジット)アルベールの後方で競り合うゼネク・スティバル(チェコ、テレネット・フィデア)やスヴェン・ネイス(ベルギー、ランドバウクレジット) photo:Cor Vosロードのプロツアーチーム所属選手としては、フランシス・ムレー(フランス、フランセーズデジュー)が5位、エンリコ・フランツォーイ(イタリア、リクイガス)が9位。ロードレースシーズンが一段落した今、レース界の注目はシクロクロスへと移行していく。

レース展開はベルギーのSport.beより。


ワールドカップ2009第2戦プルゼニ大会
1位 ニールス・アルベール(ベルギー、BKCPパワープラス)1h05'13"
2位 スヴェン・ネイス(ベルギー、ランドバウクレジット)+19"
3位 ゼネク・スティバル(チェコ、テレネット・フィデア)+21"
4位 ケヴィン・パウエルス(ベルギー、テレネット・フィデア)+24"
5位 フランシス・ムレー(フランス、フランセーズデジュー)+38"
6位 クラース・ファントルノ(ベルギー、サンウェブ・プロジョブ)+56"
7位 ラドミール・シムネク(チェコ、BKCPパワープラス)+1'03"
8位 クリスティアン・ヘール(スイス、ランドマン・ハイポ)+1'06"
9位 エンリコ・フランツォーイ(イタリア、リクイガス)+1'10"
10位 ヘルベン・デクネクト(オランダ、ラボバンク)+1'17"

text:Kei Tsuji
photo:Cor Vos