チームサクソバンクを運営するリースサイクリングは1月12日、アメリカに拠点を置く世界有数のソフトウェア/ITサービス企業サンガード社とスポンサー契約を結んだと発表した。2010年シーズンでサクソバンク社がスポンサーを降りるチームにとっては、この上ない朗報だ。

2009年ジャパンカップに参戦したチームサクソバンク2009年ジャパンカップに参戦したチームサクソバンク photo:Kei Tsujiビャルヌ・リース監督率いるチームから2010年をもってサクソバンク社がスポンサーを撤退すると報じられたのは1月8日。僅か4日後の1月12日、新たなスポンサーが名乗りを上げた。

今回リースサイクリングとスポンサー契約を結んだのは、アメリカに拠点を置くサンガード社。「金融機関や大手企業財務部門にグローバル・ベスト・プラクティスを提供するIT・ソフトウェア企業(サンガードジャパンHPより)」で、70を超える国々で事業を展開している。年間売上高が50億ドルを超え、30ヵ国、200都市以上の拠点で約2万人の雇用を抱える大企業だ。

「チームサクソバンクのスポンサーを務めることは、サンガード社のブランド知名度を向上させる大きな可能性を秘めている。プロサイクリング界において誰もが認める存在である同チームと提携することは、非常に喜ばしいことだ」。マーケティング責任者のブライアン・ロビンス氏は、プレスリリースの中で期待を込めて語っている。

まだサンガード社のサポート規模や2011年以降のサポート体制については明言されておらず、チーム名が「チームサンガード」になるかどうかは未定。しかしリース監督は心強い援軍を得た気持ちだろう。「これはチームにとって絶好の機会であり、今回の契約を光栄に思っている。サンガード社と多くの成功を分かち合い、両者の利益に繋がる素晴らしいパートナーシップになることを楽しみにしている」。開幕迫る2010年シーズンに向けていい弾みになりそうだ。

text&photo:Kei Tsuji

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