GPSデバイスとして人気のBryton(ブライトン)がGPSサイクルコンピューターの公式サプライヤーとしてチーム右京とのスポンサーシップを2020年まで延長する。8月30日、都内で調印式を行った。

ブライトン社CEOのサミュエル・ワン氏とチーム右京の創設者片山右京氏が握手を交わすブライトン社CEOのサミュエル・ワン氏とチーム右京の創設者片山右京氏が握手を交わす photo:Makoto.AYANO
契約を交わす調印式は東京都内の料亭に席を設けて行われた。チーム右京の創設者である片山右京氏、ゼネラルマネジャーの桑原忠彦氏、畑中勇介選手、ブライトン社CEOのサミュエル・ワン(Samuel Wang)氏、同製品の国内輸入代理店である株式会社フカヤの近藤正勝社長らが出席。

2015年よりUCIコンチネンタルチームとして活動するチーム右京は2017年のUCIアジアツアーランキングで1位を獲得。マーケット拡大を狙う同社はチームとの契約を3月に発表しているが、さらなる活躍に期待し、2020年まで契約を延長するという。

契約調印式には畑中勇介選手、国内輸入代理店である株式会社フカヤの近藤正勝社長らが出席契約調印式には畑中勇介選手、国内輸入代理店である株式会社フカヤの近藤正勝社長らが出席 photo:Makoto.AYANO「チーム右京はアジア最高のチームであり、彼らの視点からGPSサイクルコンピュータの市場を見ながら、世界中の選手やユーザーに最高の製品を提供し続けます。チームの活躍に期待しています」と語るCEOのワン氏。その場でチームが使用することになるGPSサイクルコンピューターの新製品、Aero 60が紹介された。

「Aero 60はエアロ効果を狙ったマウントとともに全く新しい空力学的設計が施されており、他製品と比べて最大33%の空気抵抗を削減することに成功しています。また、Turn-by-Turnナビ機能(曲がり角ごとに矢印で方向を表示する)のためにプリロードされたOpenStreetMapが内蔵されており、すべてのGNSS(全球測位衛星システム)をサポートし、正確で安定した信号を提供しています。これによっていつでもトレーニングに集中することができます。Aero 60は、次世代のGPSサイクルコンピュータです」と説明。

ゼネラルマネジャーの桑原忠彦氏は「今年の初旬からブライトンを使用しています。トレーニングでは優れた機能の恩恵をたくさん受けています。最新のフラッグシップモデルであるAero 60の発売により、
2018年のUCIアジアツアーランキングで再び1位になれると思います。」と言う。

ブライトンのサイクルコンピュータの使用感を語る畑中勇介選手ブライトンのサイクルコンピュータの使用感を語る畑中勇介選手 畑中勇介選手からは同社の製品の使用感などが語られた。

「使ってみて変更して欲しい点などを伝えると、すぐに改善してもらえるんです。パワーメーターの表示傾向や反応性についてなど、選手としてこだわりたいポイントでさえすぐにカスタマイズに応えてくれる迅速さが開発陣にあるようです。また、ブライトンの製品は他社製品と比べて非常に手軽な価格であるため、一般の方にも勧めやすいです」。

また、同社が大会サポートを行ったツール・ド・台湾には出場しなかった畑中選手だが、「レースのネット配信を見ていて、データ(コースマップ、距離・速度データ、タイム差など)をリアルタイムで画面に表示するテクノロジーにも驚きました。自転車レースを深く理解した同社だからこそできることなのでしょう」とコメントした。

チームとの契約は2020年まで。ブライトン社は今後日本のレース界のサポート活動を行うプランもあるとのことだ。

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