日本学生自転車競技連盟の主催する全日本学生ロードレース・カップ・シリーズが今年も開幕。4月17日にヒルクライム、18日にクリテリウム(ポイントレース形式)の菜の花飯山ラウンドでトップに立った笠原恭輔(中央大学)がシリーズリーダーの座についた。

ヒルクライム1ヒート目2位の笠原(中央)と3位の西薗(東大)ヒルクライム1ヒート目2位の笠原(中央)と3位の西薗(東大) photo:日本学生自転車競技連盟全日本学生ロードレース・カップ・シリーズ(略称RCS)は、インカレロードや学生選手権個人ロードなどの選手権大会とは別に、日本各地で年間12戦程度実施されるシリーズ戦。最終戦は2月に行われる明治神宮外苑クリテリウム大会で、昨シーズンは東京大学の西薗良太がシリーズ総合優勝を飾っている。

菜の花飯山ラウンドはそのRCSの開幕戦として、長野県飯山市で4月17日にヒルクライム、18日にクリテリウム(ポイントレース形式)が行われた。学連登録選手だけでなく、日本自転車競技連盟や日本実業団自転車競技連盟登録選手も参加可能で、シクロクロス全日本チャンピオンの辻浦圭一(ブリヂストンアンカー)をはじめ、パールイズミ・スミタ・ラバネロら実業団選手も出場した。

実業団登録選手もレースを盛り上げた。総合3位の栂尾大知(パールイズミ・スミタ・ラバネロ)実業団登録選手もレースを盛り上げた。総合3位の栂尾大知(パールイズミ・スミタ・ラバネロ) photo:日本学生自転車競技連盟ヒルクライムは、距離5.7km、標高差484m。短めのコースだが、3ヒート制で合計タイムを競う、インターバル・スプリント型ヒルクライム。しかしながら前日に季節外れの雪が降り、一時は開催も危ぶまれたが、地元飯山市の迅速な除雪作業により、午前に予定されていた市民レースが昼からスタートしたのに続き、2ヒート制に縮小して無事行われた。

1ヒート目。ジロ・デ・イタリアの山岳ステージのような、雪の壁に囲まれた道をトップで駆け上がって来たのは、大阪大学の角谷。2位に中央大学の笠原、3位に西薗と続いた。





初日総合優勝の西薗良太(東京大学)初日総合優勝の西薗良太(東京大学) photo:日本学生自転車競技連盟2ヒート目は、チームコラテックの齋藤がトップゴール。2位西薗、3位笠原となった。2ヒートを合計したタイムでの総合順位は、西薗が優勝。第一日終了時点のリーダージャージを獲得した。

翌日は1周1.15kmのクリテリウム。5分おき(3~4周)にポイント周回が設定され、1位から5点、3点、2点のポイントが与えられる。ポイント周回が不確定で、逃げを作った方が有利ということもあり、スタート直後から頻繁にアタックがかかった。

ほとんどすべての逃げに乗り、積極的にポイントに絡んだのは前日2位の笠原。2位の選手に倍近いポイントで圧勝した。2位は同じ中央大学の飯野智行。3位にはパールイズミ・スミタ・ラバネロの栂尾大知だった。

この結果2日間の飯山ラウンド総合成績も笠原、飯野、栂尾となり、RCSリーダージャージは笠原が獲得した。次のロードレース・カップ・シリーズは5月8日に修善寺5kmサーキットで行われる100kmロードだ。

前日までの大雪とは打って変わって、快晴のなかクリテリウムが行われた前日までの大雪とは打って変わって、快晴のなかクリテリウムが行われた photo:日本学生自転車競技連盟1日目ヒルクライム結果
(クラス1+2)
1位 西薗良太(東京大学)
2位 笠原恭輔(中央大学)
3位 角谷健吾(大阪大学)
(クラス3)
1位 吉岡直哉(京都産業大学)
2位 三谷明範(東京大学)
3位 宇野誓(京都大学)

2日目クリテリウム結果
(クラス1+2)
1位 笠原恭輔(中央大学)
2位 飯野智行(中央大学)
3位 栂尾大知(パールイズミ・スミタ・ラバネロ)

積極的に逃げにのりリーダージャージを獲得した笠原恭輔(中央大学)積極的に逃げにのりリーダージャージを獲得した笠原恭輔(中央大学) photo:日本学生自転車競技連盟(クラス3A)
1位 梅原快斗(同志社大学)
2位 伊波直人(日本大学)
3位 御園井杜充(環太平洋大学)

(クラス3B)
1位 三浦康嵩(早稲田大学)
2位 住吉宏太(日本大学)
3位 板橋義浩(日本大学)

飯山ラウンド二日間総合成績
1位 笠原恭輔(中央大学)
2位 飯野智行(中央大学)
3位 栂尾大知(パールイズミ・スミタ・ラバネロ)