オリンピックプレ大会を走った海外勢のプロバイクにフォーカス。優勝したディエゴ・ウリッシ(イタリア)のC64をはじめとしたワールドツアー勢、百花繚乱のコンチネンタルチームまで、前後編に分けてフォトレポートします。



1位:ディエゴ・ウリッシ(イタリア、UAEチームエミレーツ) コルナゴ C64

ディエゴ・ウリッシ(イタリア、UAEチームエミレーツ)のコルナゴ C64(スペアバイク)ディエゴ・ウリッシ(イタリア、UAEチームエミレーツ)のコルナゴ C64(スペアバイク) photo:So.Isobe
カセットは三国峠対策で11-32Tをカセットは三国峠対策で11-32Tを photo:So.Isobeステム長145mm/ハンドル幅400mmという一般未発売のALANERAハンドルステム長145mm/ハンドル幅400mmという一般未発売のALANERAハンドル photo:So.Isobe


屈強なアシスト陣と共に勝ち逃げに乗り、三国峠の麓から40kmに渡る独走を成功させたディエゴ・ウリッシ(イタリア、UAEチームエミレーツ)。優勝バイクはカンパニョーロのSUPER RECORD EPS(12速)をセットしたコルナゴのC64で、ホイールはBORA ULTRAだ。厳しいコースゆえメインバイクには35を装着していたが、ウリッシは三国峠突入前に50を装着したサブバイクに乗り換えてフィニッシュを目指した。

こちらはメインバイク。BORA ULTRA 35がセットされていたこちらはメインバイク。BORA ULTRA 35がセットされていた photo:So.Isobe
チェーンリングの歯数は通常の53-39Tだが、カセットは三国峠対策で11-32T。タイヤはヴィットリアのCORESAチューブラー(25c)で、ハンドルはデダエレメンティのステム一体式のALANERA。ステム長145mm/ハンドル幅400mmという一般発売されていない特別品を使用しており、ヘッドキャップを薄型のものに交換しているのもプロバイクらしいポイントだ。



3位:ナンス・ピーターズ(フランス) エディメルクス STOCKEU69

ナンス・ピーターズ(フランス)のエディメルクス STOCKEU69ナンス・ピーターズ(フランス)のエディメルクス STOCKEU69 photo:So.Isobe
各ブランドの製品がミックスされた駆動系各ブランドの製品がミックスされた駆動系 photo:So.Isobeクレメン・シェヴリエ(フランス)のバイクもSTOCKEU69。ただしシマノチェーンや、アルテグラのブレーキなど差異があるクレメン・シェヴリエ(フランス)のバイクもSTOCKEU69。ただしシマノチェーンや、アルテグラのブレーキなど差異がある photo:So.Isobe


3位銅メダルを獲得したナンス・ピーターズ(フランス)のバイクは、エディメルクスのSTOCKEU69。まだ国内発表されていない2020年モデルの軽量オールラウンドモデルで、アージェードゥーゼル・ラモンディアールのチームメイトであるクレメン・シェヴリエ(フランス)もSTOCKEU69を駆っていた。

ローターのクランクセットとの兼ね合いから、アージェードゥーゼルがシーズンイン直後にカンパニョーロからシマノに変更したのは知られた話。メインコンポはR9150系DURA-ACEだが、ローターの2INPOWER(53-39T)、セラミックスピードのオーバーサイズプーリーケージ、そしてKMCのX11SLチェーンと駆動系の統一感は薄め。三国峠対策でカセットにはULTEGRAグレードの11-32Tを使用していた。ホイールはマヴィックのCOSMIC ULTIMATEで、ブレデシュテインのチューブラータイヤを組み合わせる。ハンドルはステム一体式ALANERA、バーテープはリザードスキン。



5位:ロイック・フリーヘン(ベルギー) キューブ LITENING C:68 DISC

ロイック・フリーヘン(ベルギー)のキューブ LITENING C:68 DISCロイック・フリーヘン(ベルギー)のキューブ LITENING C:68 DISC photo:So.Isobe
普段ワンティ・グループゴベールに所属するロイック・フリーヘン(ベルギー)が使ったのはキューブのLITENING C:68 DISC。ワンティはディスクブレーキバイクの使用に積極的なチームの一つであり、シーズン序盤からTTバイクもディスク版を導入している。

前側ローターのみXTRのRT-MT900-S前側ローターのみXTRのRT-MT900-S photo:So.Isobe全チームバイクに貼られる#RideforAntoineのスローガン全チームバイクに貼られる#RideforAntoineのスローガン photo:So.Isobe

カセットは11-28Tカセットは11-28T photo:So.Isobeセラミックスピードのオーバーサイズプーリーケージはテープで目隠し済みセラミックスピードのオーバーサイズプーリーケージはテープで目隠し済み photo:So.Isobe


コンポーネントはR9170系DURA-ACEで、クランクはSTEGESの両側計測式。フリーヘンはスポンサー外品であるセラミックスピードのオーバーサイズプーリーケージを使用しているため、ロゴは黒テープで目隠しされていた。なお前側ローターのみXTRのRT-MT900-Sが使われていた。

ホイールは前後でロゴカラーが異なるチーム仕様のフルクラムSPEED 40Tで、コンチネンタルのプロ供給専用タイヤCOMPETITION PRO LTD(ALX25mm)をセット。ハンドル周りはリッチーだが、昨年と異なりステムとハンドルは黒。蛍光オレンジはバーテープにのみ残されている。



ステフ・クラス(ベルギー) キャニオン Ultimate CF SLX Disc

ステフ・クラス(ベルギー)のキャニオン Ultimate CF SLX Discステフ・クラス(ベルギー)のキャニオン Ultimate CF SLX Disc photo:So.Isobe
コンポーネントはスラムのRED eTap AXS。歯数は前50-37T、後10-28TコンポーネントはスラムのRED eTap AXS。歯数は前50-37T、後10-28T photo:So.Isobeホイールは旧世代の303 Firecrest Discを使用していたホイールは旧世代の303 Firecrest Discを使用していた photo:So.Isobe


カチューシャ・アルペシンのチームカラーに塗られたUltimate CF SLX Discは、普段同チームに所属するステフ・クラス(ベルギー)のバイク。コンポーネントはスラムのRED eTap AXSで、ギア構成は前50-37T、後10-28T。

「4」の番号が振られていたホイールは、リム外周部にブレーキ当たり面が確認できる旧世代の303 Firecrest Disc。ディスクローターも旧型だったため、チームのスペア機材だと思われる。タイヤはコンチネンタルのプロ供給専用タイヤCOMPETITION PRO LTD(ALX25mm)。ハンドル周りは全てキャニオン製品で統一される。



ホアン・ボウ(スペイン、NIPPOヴィーニファンティーニ・ファイザネ) デローザ PROTOS

ホアン・ボウ(スペイン、NIPPOヴィーニファンティーニ・ファイザネ)のデローザ PROTOSホアン・ボウ(スペイン、NIPPOヴィーニファンティーニ・ファイザネ)のデローザ PROTOS photo:So.Isobe
コンポーネントはカンパニョーロのSUPER RECORD EPS(12速)コンポーネントはカンパニョーロのSUPER RECORD EPS(12速) photo:So.Isobeフィリッポ・ザッカンティ(イタリア、NIPPOヴィーニファンティーニ・ファイザネ)のタイヤはIRCのプロトタイプフィリッポ・ザッカンティ(イタリア、NIPPOヴィーニファンティーニ・ファイザネ)のタイヤはIRCのプロトタイプ photo:So.Isobe


ゼッケン153のデローザ PROTOSは、ホアン・ボウ(スペイン、NIPPOヴィーニファンティーニ・ファイザネ)のバイク。NIPPOはカンパニョーロのSUPER RECORD EPS(12速)を使うが、POWER2MAXを組み込むクランクのみ11速用。もちろんチェーンリングは12速用だ。

ルックのペダル(フランス)、IRCのタイヤ(日本)、POWER2MAX(ドイツ)を除き、FSAのステムやハンドル、セッレイタリアのサドルなどイタリア色濃いアッセンブルがNIPPOの特徴。逃げグループから途中アタックしたフィリッポ・ザッカンティ(イタリア)はIRCが開発を進めている「RACING TEAM」のロゴのみが入ったチューブレスタイヤを運用していた。



コーバ・フーセンス(ベルギー) リドレー FENIX SL

コーバ・フーセンス(ベルギー)のリドレー FENIX SLコーバ・フーセンス(ベルギー)のリドレー FENIX SL photo:So.Isobe
普段ロット・スーダルのU23チームに所属するコーバ・フーセンス(ベルギー)のバイクは、リドレーのエンデュランスモデルであるFENIX SL。チームのメインバイクも同モデルで統一されているようで、快適性が重視されているのがベルギーチームらしい。

コンポーネントはリムブレーキ仕様のRECORD EPS(11速)で、SRMのパワーメーターが組み込まれる。エリートチームは全選手がC-BEARのセラミックBBを使うが、フーセンスのバイクにはステッカーが見当たらないため通常製品を使用していると思われる。ホイールはBORA ULTRA 35、タイヤはヴィットリアのCORSA。リンク式のブレーキアウターワイヤーを使うのはエリートチームと共通だ。



ヨハネス・ホダップ(ドイツ) リドレー FENIX SL

ヨハネス・ホダップ(ドイツ)のリドレー FENIX SLヨハネス・ホダップ(ドイツ)のリドレー FENIX SL photo:So.Isobe
ドイツナショナルチームの一員として走ったヨハネス・ホダップ(普段はザワーランドNRW p/b SKSジャーマニー)。チームバイクはオレンジ一色のリドレーで、ホダップは快適性を重視するFENIX SLを選択している模様。ゴキソの完組ホイール(チームサポート)が非常に目を引く。コンポーネントはカンパニョーロのCHORUS(機械式11速)で、クランクはローター。ペダルのみシマノだ。

text&photo:So.Isobe