第75回全日本大学対抗選手権自転車競技大会、通称インカレが長野県の松本市美鈴湖自転車競技場で開幕した。初日は各種目の予選が行われ、大会記録や学連記録が続出。女子スプリント予選の200mフライングタイムトライアルでは、岩元杏奈(日本体育大学)がジュニアの日本新記録を更新した。


インカレ初日は雲多めながらも晴れの1日インカレ初日は雲多めながらも晴れの1日 photo:Satoru Kato
中央大学自転車部主将による選手宣誓中央大学自転車部主将による選手宣誓 photo:Satoru Kato今年のインカレはトラック、ロード共に長野県で開催される。トラック種目は8月24日から26日まで松本市美鈴湖自転車競技場。ロードは9月1日に大町市美麻地区の公道コースで行われる。

トラック種目の初日は、団体競技や個人競技の予選が行われた。この日の天気は雲が多めながらも晴れ。会場に近い松本市内では最高気温30℃を記録したが、標高1000mに位置する美鈴湖自転車競技場は不快な暑さはなく、日陰では涼しさを感じるほどだった。


4kmチームパーシュート予選 中央大学と日本大学が決勝へ

4kmチームパーシュート予選 1位 中央大学 4分11秒5714kmチームパーシュート予選 1位 中央大学 4分11秒571 photo:Satoru Kato
4kmチームパーシュート予選 2位 日本大学 4分11秒9884kmチームパーシュート予選 2位 日本大学 4分11秒988 photo:Satoru Kato
4kmチームパーシュート 3位 京都産業大学 4分14秒6584kmチームパーシュート 3位 京都産業大学 4分14秒658 photo:Satoru Kato4kmチームパーシュート予選 4位 明治大学 4分17秒3834kmチームパーシュート予選 4位 明治大学 4分17秒383 photo:Satoru Kato

最初に行われたのは団体種目の男子4kmチームパーシュート予選。2017年優勝の中央大学と、昨年優勝の日本大学の2校が4分11秒台をマークして決勝に進んだ。昨年2位の京都産業大学は隊列の乱れもあって4分14秒台にとどまり3位。4位の明治大学と3-4位決定戦に進んだ。
男子4kmチームパーシュート予選 結果
1位 中央大学(橋本、山本、青木、馬越) 4分11秒571
2位 日本大学(沢田、貝原、中山、高橋) 4分11秒988
3位 京都産業大学(谷内、小出、石川、吉岡) 4分14秒658
4位 明治大学(梅本、小林、青木、齋藤) 4分17秒383
5位 日本体育大学(安彦、關根、平安山、川田) 4分17秒564
6位 法政大学(上野、矢部、松崎、中津川) 4分20秒593


インディヴィデュアルパーシュート 女子は橋本優弥、男子は山本哲央が予選トップ

女子3kmインディヴィデュアルパーシュート予選 1位 橋本優弥(鹿屋体育大学)3分50秒170女子3kmインディヴィデュアルパーシュート予選 1位 橋本優弥(鹿屋体育大学)3分50秒170 photo:Satoru Kato
女子3kmインディヴィデュアルパーシュート予選 2位 池上あかり(早稲田大学)3分51秒296女子3kmインディヴィデュアルパーシュート予選 2位 池上あかり(早稲田大学)3分51秒296 photo:Satoru Kato女子インディヴィデュアルパーシュート予選 3位 中村愛花(日本体育大学)3分53秒680女子インディヴィデュアルパーシュート予選 3位 中村愛花(日本体育大学)3分53秒680 photo:Satoru Kato

女子の3kmインディヴィデュアルパーシュートは、橋本優弥(鹿屋体育大学)が3分50秒170で1位。池上あかり(早稲田大学)が3分51秒296で2位となり、決勝で対戦する。

男子4kmインディヴィデュアルパーシュート予選 1位 山本哲央(中央大学)4分28秒617男子4kmインディヴィデュアルパーシュート予選 1位 山本哲央(中央大学)4分28秒617 photo:Satoru Kato
男子4kmインディヴィデュアルパーシュート予選 2位 児島直樹(日本大学) 4分33秒931男子4kmインディヴィデュアルパーシュート予選 2位 児島直樹(日本大学) 4分33秒931 photo:Satoru Kato男子インディヴィデュアルパーシュート予選 3位 矢部駿人(法政大学)4分33秒988男子インディヴィデュアルパーシュート予選 3位 矢部駿人(法政大学)4分33秒988 photo:Satoru Kato

また、男子の4kmインディヴィデュアルパーシュートは、山本哲央(中央大学)がただ1人4分28秒台をマークして予選1位。2位の兒島直樹(日本大学)に約5秒もの大差をつけた。
女子3kmインディヴィデュアルパーシュート予選 結果
1位 橋本優弥(鹿屋体育大学) 3分50秒170
2位 池上あかり(早稲田大学) 3分51秒296
3位 中村愛花(日本体育大学) 3分53秒680
4位 五味田奈穂(順天堂大学) 3分56秒070
5位 石上夢乃(鹿屋体育大学) 3分56秒168
6位 寸田 桜(立命館大学) 4分0秒089
男子4kmインディヴィデュアルパーシュート予選 結果
1位 山本哲央(中央大学) 4分28秒617
2位 兒島直樹(日本大学) 4分33秒931
3位 矢部駿人(法政大学) 4分33秒988
4位 風間翔眞(東北学院大学) 4分34秒834
5位 齋藤知樹(明治大学) 4分39秒612
6位 永田吏玖(朝日大学) 4分39秒817


日本記録と学連記録が続出したスプリント予選

女子スプリント予選 1位 松本詩乃(日本体育大学)11秒600女子スプリント予選 1位 松本詩乃(日本体育大学)11秒600 photo:Satoru Kato女子スプリント予選 2位 岩元杏奈(日本体育大学)11秒769はジュニア日本新記録女子スプリント予選 2位 岩元杏奈(日本体育大学)11秒769はジュニア日本新記録 photo:Satoru Kato

200mフライングタイムトライアルで行われるスプリントの予選。女子は松本詩乃と岩元杏奈が11秒台をマークし、日本体育大学が予選1位と2位を占めた。岩元の11秒769は2番手タイムだが、女子ジュニアの日本新記録となった。この種目の女子ジュニア記録の更新は2001年以来18年ぶり。

男子スプリント予選 1位 山根将太(中央大学)9秒892は学連新記録男子スプリント予選 1位 山根将太(中央大学)9秒892は学連新記録 photo:Satoru Kato
タンデムスプリント予選 1位 中央大学 16秒744(学連新記録)タンデムスプリント予選 1位 中央大学 16秒744(学連新記録) photo:Satoru Kato
男子は予選上位8名が大会新記録を上回るハイレベルな争いとなった。その中で、中央大学の山根将太が9秒892の学連新記録をマークして予選1位となった。また、タンデムスプリントでも上位5校が大会記録を上回り、予選1位の中央大学(東矢圭吾、保田浩輔)が出した16秒774が学連新記録となった。
男子スプリント予選 結果(200mフライングタイムトライアル)
1位 山根翔太(中央大学) 9秒892(学連新)
2位 中野慎詞(早稲田大学) 10秒035(大会新)
3位 荒川 仁(明治大学) 10秒069(大会新)
4位 梶原海斗(中央大学) 10秒154(大会新)
5位 治田知也(日本大学) 10秒172(大会新)
6位 上杉嘉槻(朝日大学) 10秒232(大会新0)
7位 沢田桂太郎(日本大学) 10秒287(大会新)
8位 岸田 剛(鹿屋体育大学) 10秒287(大会新)
女子スプリント 結果(200mフライングタイムトライアル)
1位 松本詩乃(日本体育大学) 11秒600
2位 岩元杏奈(日本体育大学) 11秒769(ジュニア日本新)
3位 小泉夢菜(早稲田大学) 12秒019
4位 内村風羽香(鹿屋体育大学) 12秒226
5位 野寺 梓(法政大学) 12秒262
6位 成海綾香(鹿屋体育大学) 12秒295
タンデムスプリント予選 結果(333mフライングタイムトライアル)
1位 中央大学(東矢、保田) 16秒774(学連新)
2位 明治大学(田川、甲斐) 16秒850(大会新)
3位 朝日大学(栗山、志田) 16秒975(大会新)
4位 早稲田大学(安倍、川副) 17秒016(大会新)
5位 日本体育大学(桑名、荒川) 17秒072(大会新)
6位 鹿屋体育大学(徳田、山根) 17秒09


女子チームスプリント予選

女子チームスプリント予選 1位 日本体育大学 47秒741女子チームスプリント予選 1位 日本体育大学 47秒741 photo:Satoru Kato女子チームスプリント予選 2位 鹿屋体育大学 48秒230女子チームスプリント予選 2位 鹿屋体育大学 48秒230 photo:Satoru Kato
女子チームスプリント予選 結果
1位 日本体育大学(松本、岩元) 47秒741
2位 鹿屋体育大学(内村、橋本) 48秒230
3位 早稲田大学(小泉、池上) 48秒710
4位 順天堂大学(野寺、五味田) 48秒745


インカレ2日目は、男女のインディヴィデュアルパーシュートとチームスプリントの決勝、オムニアム、マディソンなどが行われる。

text&photo:Satoru Kato

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