ブライトンがリリースしたサイクルコンピューターのRider S500。新型の機能と使い方に迫る連載の第5弾は、ワークアウト機能にフォーカスする。表示項目が充実し、トレーニングが行いやすくなった機能の使い方を紹介しよう。



ブライトン Rider S500でワークアウト機能を使おうブライトン Rider S500でワークアウト機能を使おう
Rider S500が進化したポイントの一つが表示項目の充実化であるのは、この連載の第4弾でお届けした通り。充実化した内容を改めて振り返ると、平均上昇高度のVAM、FTPに対する出力割合(%)、パワーや心拍ゾーン関連、そしてワークアウト関連が含まれていた。

これらの表示項目の増加は、UCIワールドチームのアンテルマルシェ・ワンティ・ゴベールマテリオらプロチームからの要請を受けたものであり、レースやトレーニングを積むサイクリストや、普段のサイクリングからパワー値基準でペースコントロールを行う方に恩恵があった。

今回の記事では表示項目が追加されたワークアウト機能にフォーカスしたい。使い方に移る前に、追加された表示項目をおさらいする。

表示項目をカスタマイズすることでトレーニングを行いやすくできる表示項目をカスタマイズすることでトレーニングを行いやすくできる
目標パワー・ケイデンス・心拍数:メニューで指定された数値
ステップ残り時間:メニュー個別の残り時間(例:)
ワークアウト残り時間:トレーニングメニュー全体の残り時間
インターバルタイムカウント:文字通りインターバルトレーニング中の各セットの残り時間

これらを表示しておくことで、トレーニングが行いやすくなるはず。画面の編集方法は前回の記事を参照して欲しいが、今回はワークアウト機能の使い方を学ぶ。

Rider S500からワークアウトを実行する方法Rider S500からワークアウトを実行する方法
ワークアウトの基本的な使い方
Rider S500

ホーム画面>コース>ワークアウト>ワークアウトを選択(無い場合は作成もしくはスマホから同期)>再生ボタンを押し、ワークアウトを開始

サイコン側からの基本的な使い方は以上だ。購入状態のデバイスに用意されているワークアウトメニューはBryton TestというFTP、LTHR、MHRの3種類のテストのみ。トレーニングピークスと連携したい場合、自ら作成したい場合はスマホから、データを転送する必要がある。とはいえ、FTPベースとするトレーニング等もあるため、まずはFTPを計測しても良さそうだ。

ふた通りでワークアウトを作成することができるふた通りでワークアウトを作成することができる
ワークアウトメニューを用意する
Activeアプリ

ホーム画面(記録)>「+(コース)」ボタンをタップ>「マイワークアウト」をタップ

パターン1:自らワークアウトメニューを作成する
マイワークアウト>画面右下「+」をタップ>「ワークアウトを作成」をタップ

ここからワークアウトメニューの作成が始まる。次に出現するポップアップでは、トレーニングの基準となるデータ単位(FTPや最大心拍数など)、メニュー消化の基準(時間、距離)、メニュー中の目標数値が範囲(Range)なのか、固定された数値(Target)なのかを選択する。

ワークアウトの作成方法ワークアウトの作成方法
「続ける」ボタンをタップしたのちに現れる画面では、「インターバルの種類を選択」の下にあるメニューを選択していく。選択したメニューの順番通りトレーニング内容が組み立てられるため、感覚的にワークアウトを構成することが可能だ。

画面上部に並ぶブロックは強度を表すもので、FTPをベースとしたトレーニングであればターゲットパワーが高ければ黄色や赤色でメニューのキツさを表現している。

ワークアウト中はメニューの強度がグラフィカルに表現されるワークアウト中はメニューの強度がグラフィカルに表現される
画面下部に出現する詳細から、メニューの内容が変更可能だ。例えば、ウォームアップの時間、ターゲットとなるFTPの何割を出力するかなど。さらにパワーターゲットにケイデンスのターゲットも追加することができるため、狙ったペダリングでのトレーニングを積むことができるはずだ。

一通り作業を終えたら、画面右上の保存をタップすれば完了だ。

ステップ2は「マイワークアウト」のリストから、Rider S500にデータを転送すること。サイコンに移したいワークアウトを選択した後に右上の「・・・」を押すと、選択肢がポップアップするため、「デバイスにダウンロード」をタップすればOKだ。

Rider500からワークアウト画面を開き、画面右下のフォルダアイコンをタップすると、転送したトレーニングが確認できるだろう。

Activeアプリからトレーニングピークスを同期する方法Activeアプリからトレーニングピークスを同期する方法
パターン2:トレーニングピークスと同期する方法
Activeアプリ
マイワークアウト>画面右下「+」をタップ>「外部アカウントリンク」をタップ>「TRAININGPEAKS」をタップ>「〜自動同期」横のボタンをタップ>トレーニングピークスにログイン>完了

以上の手順を踏んだ後、「Activeアプリ>コース>ワークアウトプラン」へと進むと、トレーニングピークスで予定されているワークアウトがあれば、1週間先までの予定をActiveアプリに表示してくれる。

この予定はあくまでもActiveアプリ内で閲覧できるものであり、「ワークアウトプラン」の画面右上の「•••」からデバイスに転送する必要がある。これさえ行えば、Rider S500のワークアウトからも確認・実行することが可能となる。

メニューが切り替わる際はポップアップで表示されるメニューが切り替わる際はポップアップで表示される
ワークアウトプランではトレーニングピークスのスケジュール管理だけではなく、自ら作ったワークアウトメニューもスケジューリングも可能。

以上がワークアウトを用意する方法だ。Rider S500からワークアウトメニューにアクセスすると、スケジュールが最も目立つ表示となっているため、トレーニングを行う際は是非ともActiveアプリの「ワークアウトプラン」を活用してほしい。

Vol.1:Rider S500のはじめの一歩 基本操作編
Vol.2:新機能クライムチャレンジへの第一段階 ナビルートを作ってみよう
Vol.3:注目機能クライムチャレンジに挑戦
Vol.4:追加項目多数のデータフィールドを編集
Vol.5:表示項目が増加したワークアウト機能


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