ジャパンカップのプロバイク最終回は、ギヨーム・マルタン(フランス、コフィディス)が駆ったマシン。カンパニョーロのスーパーレコードで組み上げたデローザ、MERAKを紹介します。



ギヨーム・マルタン(フランス、コフィディス)のデローザ MERAKギヨーム・マルタン(フランス、コフィディス)のデローザ MERAK photo:So Isobe
ジャパンカップを動かし、6位に入った「走る哲学者」ギヨーム・マルタン(フランス、コフィディス)。バイクはイタリアのデローザ(3シーズン目)で、カンパニョーロのコンポーネント(イタリア)、FSAのコックピット(イタリア)、セッレイタリアのサドル(イタリア)、コリマのホイール(フランス)、ミシュランのタイヤ(フランス)、ルックのペダル(フランス)と、イタフラ系ブランドで統一されている。

マルタンはじめチームメンバーが駆るのは軽量オールラウンダーのMERAKで、赤いグラフィックがペイントされたチームモデル。クリテリウムで2位に入ったアクセル・ザングル(フランス)とシモン・ゲシュケは真っ黒のMERAKを持ち込んでいた。

一体型ハンドルを使う選手が多いが、マルタンは別体式。ブレーキレバーはやや内側に向けてある一体型ハンドルを使う選手が多いが、マルタンは別体式。ブレーキレバーはやや内側に向けてある photo:So Isobe
マルタンのハンドル幅は400mmマルタンのハンドル幅は400mm photo:So Isobeマルタンはステージス搭載のSUPER RECORDクランクを使用。クランク長は170mmマルタンはステージス搭載のSUPER RECORDクランクを使用。クランク長は170mm photo:So Isobe


2022シーズンを戦った傷が目立つマルタンのMERAKは一見パワーメーター無しのように見えるが、ステージス搭載のSUPER RECORDクランク(170mm)を使用。他メンバーはSRMのSUPER RECORDモデルを使う選手もいれば、SRMの純正クランクを用いたバイクも一台確認できた。

ホイールはコリマのチューブラーモデルを全メンバーが使用。今年のグランツールなどではカーボンスポークモデルのMCC WS+ DXの使用も確認できたが、輸送を考慮してかジャパンカップではスチールスポークモデルのWS Blackで揃えられていた。マルタンのタイヤはミシュランの最新モデル、POWER CUPのチューブラーだったが、旧モデルのPOWER COMPETITIONチューブラーを使う選手も散見された。

こちらはアクセル・ザングルのマシン。グラフィックなしのフレームや、SRMのクランク、ハンドルなどが相違点こちらはアクセル・ザングルのマシン。グラフィックなしのフレームや、SRMのクランク、ハンドルなどが相違点 photo:So Isobe
ボトルとケージはエリート。重量15gのLeggeroケージを使うボトルとケージはエリート。重量15gのLeggeroケージを使う photo:So Isobeピエールリュック・ペリションのバイク。SRMのSUPER RECORDクランク仕様だピエールリュック・ペリションのバイク。SRMのSUPER RECORDクランク仕様だ photo:So Isobe


FSAのACRシステムを基準に設計されたMERAKだけに、ハンドルはヴィジョンのMETRON 6Dの使用率が高め。ただしマルタンはACRシステム対応のステム+ハンドル別体式(ハンドルはK-FORCE/400mm幅)を使用していた。

text&photo:So Isobe