2009年3月27日に行なわれたセッティマーナ・コッピ・エ・バルタリ第4ステージ。集団スプリントでナポリターノを下したユーリ・メトルシェンコ(ウクライナ、アモーレ・エ・ヴィータ)がステージ優勝。総合上位陣は集団でゴールし、ダミアーノ・クネゴ(イタリア、ランプレ)が総合リーダーの座を守っている。

片手を突き出してゴールするユーリ・メトルシェンコ(ウクライナ、アモーレ・エ・ヴィータ)片手を突き出してゴールするユーリ・メトルシェンコ(ウクライナ、アモーレ・エ・ヴィータ) photo:Cor Vos前日までの山岳シリーズを終え、コッピバルタリは再びスプリンター向きの平坦コースが姿を現した。第4ステージはマッサ・フィナレーゼからフィナーレ・エミリアまでの162km。後半はフラットな周回コースだ。

レース開始後すぐ、この日は3km地点で4名の逃げが決まる。飛び出したのはセルジオ・ラガナ(イタリア、LPRブレークス)やアレッサンドロ・ファンティーニ(イタリア、アックア・エ・サポーネ)らで、これをスプリンターチームが追走する展開に。


惜しくも届かず2位に沈んだダニーロ・ナポリターノ(イタリア、カチューシャ)惜しくも届かず2位に沈んだダニーロ・ナポリターノ(イタリア、カチューシャ) photo:Cor Vos先頭4名は最大5分18秒のリード(70km地点)を稼ぎ出したが、スプリンターチームのコントロール下からは脱せずにラスト13kmで吸収。ゴールまで距離を残しての逃げ吸収のため、その後もアタックに次ぐアタックが繰り返されたが決まらない。大集団のままゴール前になだれ込んだ。

第1Aステージのスプリント勝負で優勝しているのは、ロシアの新生カチューシャに移籍したナポリターノ。そのナポリターノが最前線でスプリントを繰り広げたが、ブラックジャージのメトルシェンコがこれを上回り、片手を突き出してゴールを駆け抜けた。

シャンパンを開けるユーリ・メトルシェンコ(ウクライナ、アモーレ・エ・ヴィータ)シャンパンを開けるユーリ・メトルシェンコ(ウクライナ、アモーレ・エ・ヴィータ) photo:Cor Vosメトルシェンコは2002年にランドバウクレジットでプロデビュー。プロ1年目にイタリアのシーズン開幕戦GPコスタ・デッリ・エトゥルスキを制し、2004年にも同レースで優勝。33歳の現在、2008年6月のツール・ド・ボース(カナダ)ステージ優勝以来の勝利を飾った。

総合上位陣は集団内でゴールしたため順位に変動は無し。クネゴがリーダージャージを着て最終第5ステージに挑むことになる。クネゴは2006年に続く2度目の総合優勝に王手をかけた。
セッティマーナ・コッピ・エ・バルタリ2009第4ステージ結果
1位 ユーリ・メトルシェンコ(ウクライナ、アモーレ・エ・ヴィータ)3h38'29"
2位 ダニーロ・ナポリターノ(イタリア、カチューシャ)
3位 フランチェスコ・キッキ(イタリア、リクイガス)
4位 グレゴリー・ヘンダーソン(ニュージーランド、チームコロンビア)
5位 フランシスコホセ・ベントソ(スペイン、カルミオオロAスタイル)
6位 エンリーコ・ロッシ(イタリア、チェラミカフラミニア)
7位 ルーカ・パオリーニ(イタリア、アックア・エ・サポーネ)
8位 クシシュトフ・シュザヴィンスキ(ポーランド、ミケ)
9位 ミケーレ・メルロ(イタリア、バルロワールド)
10位 アルベルト・ロッド(イタリア、ディキジョヴァンニ)

個人総合成績
1位 ダミアーノ・クネゴ(イタリア、ランプレ)14h28'35"
2位 カデル・エヴァンス(オーストラリア、サイレンス・ロット)+28"
3位 マッシモ・ジュンティ(イタリア、ミケ)+32"
4位 ロベルト・キセロフスキー(クロアチア、アミーカチップス)+34"
5位 ジョヴァンニ・ヴィスコンティ(イタリア、ISD)+59"
6位 ドメニコ・ポッツォヴィーヴォ(イタリア、CSFグループ・ナヴィガーレ)+1'02"
7位 プリジミスラウ・ニエミエツ(ポーランド、ミケ)+1'04"
8位 モーリス・ポッソーニ(イタリア、チームコロンビア)+1'05"
9位 マウリシオ・ソレール(コロンビア、バルロワールド)+1'07"
10位 ジャンパオロ・カルーゾ(イタリア、チェラミカフラミニア)+1'28"

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