エンデューロベアリングが、特許出願中のボトムブラケットMAXhitを発表。スレッド式のBBカップ自体にカートリッジベアリングの外輪の機能を持たせることで、ボールの大径化を実現。回転性能と耐久性向上を果たした意欲作だ。



エンデューロ MAXhit (c)enduro

1998年に創業したベアリングブランドのエンデューロ。多くの自転車ブランド、ホイール、パーツブランドとパートナーシップを組んでおり、様々な製品に採用されているブランドだ。OEM供給だけではなく、自社ブランドでも製品を展開しており、確かな性能を備えるサードパーティとして有力な存在となっている。

そんなエンデューロが特許出願中の新たなボトムブラケット「MAX Hit」を開発した。スレッド式のボトムブラケットパーツは通常ネジ切りのカップにカートリッジベアリングをインサートするという設計だが、MAXhitはネジ切りのカップ自体がベアリングの外輪を兼ねていることが最大の特徴。

カートリッジベアリングの外輪が省略されたことで、その厚み分だけベアリングのボールを大きくすることができる。大型ボールはベアリングの内輪、外輪(ここではカップ)との接触面積が拡大するため、ボールにかかる荷重は分散し、一般的なBBベアリングよりも摩耗が抑えられ、かつ2倍以上の荷重に耐えられる性能を実現。これによってMAXhitのベアリングは耐久性とベアリングとしての性能の向上を果たしているという。

カートリッジベアリングの外輪を省略することでボールの大型化を実現させている (c)enduro

自転車用ベアリングで一般的な440Aや440Bといったステンレス鋼をあえて採用せず、マルテンサイト系ステンレスの中でも最も高い強度、高度、耐摩耗性を備えた440Cステンレス鋼を採用。さらに独自のダブルリップラビリンスシールによってベアリングをカバーすることで雨や泥などの侵入を防いでいる。ベアリング内に充填されるグリースはエンデューロ社が誇るハイパフォーマンススピードグリースだ。

ラインアップはシェル幅68mmのBSAスレッドに対応する24mm径シャフト用、30mm径シャフト用、スラムDUB用(28.99mmシャフト)の3種類。カラーはいずれもシルバー。価格は28,600円(税込)。取り扱いはトライスポーツ。



エンデューロ Maxhit BB BSA
対応BB:BSA
ラインアップ:24mm径シャフト用、30mm径シャフト用、スラムDUB用
カラー:シルバー
価格:28,600円(税込)


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