UCIワールドツアー開幕戦のツアー・ダウンアンダーを走ったバイクを紹介していくシリーズ第2弾。ボーラ・ハンスグローエ、コフィディス、EFエデュケーション・イージーポスト、グルパマFDJの4チームを紹介します。第1第はこちらから。



ボーラ・ハンスグローエ

ボーラ・ハンスグローエ / スペシャライズド S-Works Tarmac SL7 photo,Kei Tsuji

ボーラ・ハンスグローエは引き続きスペシャライズドに乗る。パリ〜ルーベなどのラフなレースを除いてS-WorksターマックSL7で統一。シマノ・デュラエースで組み上げられ、スペシャライズド製品で固められている点は2022年と同様にスーダル・クイックステップと共通(ボトルケージを除く)。チェーンリングは54-40Tの一択で、極端な山岳ステージを除いてリアカセットも11-30Tで固定されている。

サドルやタイヤもスペシャライズドで、ホイールは同社系列ロヴァールのラピーデCLXを多用した。ハンドルやステム周辺もスペシャライズドで固めるが、PRO製品を使用する選手も。チューブレスタイヤ使用率は高く、ターボ・ラピッドエアーの他、26mmから28mmまでが混在していた。

ロヴァールのラピーデCLXにスペシャライズドタイヤを使用 photo,Kei Tsuji
サドルはスペシャライズド S-Works Romin EVO with Mirror photo,Kei Tsuji

バイク スペシャライズド
グループセット シマノ
ホイール ロヴァール
ペダル シマノ
パワーメーター シマノ
タイヤ スペシャライズド
サドル スペシャライズド
ジャージキット ル・コル
ヘルメット スペシャライズド
コンピューター ワフー


コフィディス

コフィディス / ルック photo,Kei Tsuji

デローザから過去(2009年から2014年)にも使用していたルックに戻し、さらにグループセットをカンパニョーロからシマノに切り替えたコフィディス。UCI認証フレームリストにも名前がない未発表バイクだが、フレームには認証ステッカーが貼られている。ドロップドシートステーを採用し、ステム一体型ハンドルを採用してケーブル類の完全内装を果たしている。

フランス色の強いパーツ構成で、ルックのペダルはもちろん、ルック傘下のコリマホイールに装着されるのはミシュランタイヤ。ジャージを供給するヴァンリーゼルやヘルメット&アイウェアのエコイもフランス発。なお、女子チームも使用フレームやパーツメーカーの構成は共通だが、グループセットがデュラエースからアルテグラにグレードダウンする。

グループセットはシマノだが、クランクはSRMにルックのデカールを施したものを使用。チェーンリングはシマノだ。 photo,Kei Tsuji
ホイールはコリマで、タイヤはミシュラン POWER CUP photo,Kei Tsuji

バイク ルック
グループセット シマノ
ホイール コリマ
ペダル ルック
パワーメーター SRM
タイヤ ミシュラン
サドル セレイタリア
ジャージキット ヴァンリーゼル
ヘルメット エコイ
コンピューター ワフー


EFエデュケーション・イージーポスト

EFエデュケーション・イージーポスト / キャノンデール photo,Kei Tsuji

LAB71と書かれたキャノンデールの未発表フレームを揃えてきたEFエデュケーション・イージーポスト。システムシックスに乗る選手も何名かいたが、多くがこのスーパーシックスの後継と目される新型(UCI認証フレームリストに記載なし)に乗った。ヘッドチューブを含めて横から見ると太いが、前から見ると薄いのが特徴。シートポストやシートステーが現行のスーパーシックスよりも細身でエアロ形状だ(Di2バッテリーが入るスペースが見当たらない)。ステム一体型ハンドルの他、写真のようにオーソドックスなアルミステムでもケーブルの内装処理が施されている。

シマノのデュラエースを軸に、パワー2マックス&FSAのクランク、ヴィジョン&FSAのステムとハンドル、ヴィジョンのホイール、プロロゴのサドルという組み合わせ。ヴィットリアの新型チューブレスと見られるタイヤを使用した。ペダルとコンピューターはワフー。フレームのピンクとブラック部分は光沢があるが、シルバー部分はマット。女子チームも同じカラー&パーツ構成だった。

未発表フレームにはLAB71という文字が刻まれていた photo,Kei Tsuji
ヴィジョンのホイールにヴィットリアの新型チューブレスと見られるタイヤ photo,Kei Tsuji

バイク キャノンデール
グループセット シマノ
ホイール ヴィジョン
ペダル ワフースピードプレイ
パワーメーター パワー2マックス
タイヤ ヴィットリア
サドル プロロゴ
ジャージキット ラファ
ヘルメット POC
コンピューター ワフー


グルパマFDJ

グルパマFDJ / ラピエール XELIUS SL photo,Kei Tsuji

2002年から一貫してラピエールに乗り続けるグルパマFDJ。前年度から引き続きゼリウスSLとエアコードDRSの二台体制で、シマノとPRO製品で固められている。ホイールやペダルを含めてデュラエースのフルセットで組み上げられ、フロントチェーンリング54-40Tにリカセット11-34Tというワイドな組み合わせ。参考までに2023年シーズンは18あるUCIワールドチームのうち14チームがシマノのグループセットを使用し、5チームがシマノホイールを、10チームがシマノペダルを使用する。

ステムやハンドルはラピエール純正もしくはPRO製品で、ディスクブレーキのローター径は前後ともに140mm。多くの選手がコンチネンタルのグランプリ5000S TRのチューブレスタイヤを使用したが、チューブラータイヤにこだわる選手も。ゼッケンプレートの台座はラピエール印の専用品。

ラピエール純正のステム一体型ハンドルバー photo,Kei Tsuji
前後ともに140mm径のディスクブレーキローター photo,Kei Tsuji
バイク ラピエール
グループセット シマノ
ホイール シマノ
ペダル シマノ
パワーメーター シマノ
タイヤ コンチネンタル
サドル プロロゴ
ジャージキット アレ
ヘルメット ジロ
コンピューター ガーミン
text&photo:Kei Tsuji

最新ニュース(全ジャンル)