明日、5月6日(土)に開幕を迎える第106回ジロ・デ・イタリア。マッズ・ピーダスンやカヴェンディッシュが争うマリアチクラミーノ(ポイント賞)や、マリアアッズーラ(山岳賞)、エヴェネプールが有力なマリアビアンカ(ヤングライダー賞)と、3つのジャージを狙う注目選手を紹介する。



マリアチクラミーノ ポイント賞

2022年大会ではアルノー・デマール(フランス、グルパマ・エフデジ)が獲得したマリアチクラミーノ

今年も険しい山岳が詰め込まれたジロ・デ・イタリアだが、合計8つある平坦ステージに花を添えるのはビッグスプリンターたちによる華々しい集団スプリント。そこでは最強スプリンターの証であるポイント賞ジャージ、マリアチクラミーノをかけたスピードバトルが繰り広げられる。

真っ赤なマリアロッサから紫のシクラメンカラーのマリアチクラミーノに戻されたのは2017年のこと。レース途中に設定されたスプリントポイントとフィニッシュラインの合計ポイントで争われ、平坦ステージは山岳やタイムトライアルよりも配点が高いことから、スプリンターたちによる戦いとなる。

2年連続でジロに出場するマーク・カヴェンディッシュ(イギリス、アスタナ・カザフスタン) photo:CorVos

昨年マリアチクラミーノに輝いたアルノー・デマール(フランス、グルパマFDJ)が不在の今大会で、最も注目を集めるスプリンターはアスタナ・カザフスタンに移籍したマーク・カヴェンディッシュ(イギリス、アスタナ・カザフスタン)だろう。

2年連続となるジロ出場を選んだカヴェンディッシュは昨年、マリアチクラミーノ着用には至らなかったものの昨年大会の第3ステージで自身9年振りとなる区間優勝を飾った。チームメイトがクライマーばかりでリードアウトを担える選手がいないことが懸念点だが、新チームに移籍後初勝利をジロの地で掴むことができれば、大会自体が盛り上がること間違いない。

マリアチクラミーノの筆頭に挙がるマッズ・ピーダスン(デンマーク、トレック・セガフレード) photo:CorVos

2017年大会でマリアチクラミーノを獲得したフェルナンド・ガビリア(コロンビア、モビスター) photo:Kei Tsuji / TDWsport

”山尽くし”と言っていい今大会のマリアチクラミーノ候補の筆頭には、多少の山岳ならクライマーに食らいつくマッズ・ピーダスン(デンマーク、トレック・セガフレード)が挙げられる。昨年はツール・ド・フランスとブエルタ・ア・エスパーニャで区間優勝を飾ったピーダスンにとって、全グランツール勝利まで残すはジロのみ。シングルリザルトを連発しながらも、勝利に一歩届かなかった春のクラシックの悔しさを晴らそうとモチベーションは高い。

前哨戦のツール・ド・ロマンディで勝利し、勢いに乗るフェルナンド・ガビリア(コロンビア、モビスター)はマックス・カンター(ドイツ)と共に2017年以来となるマリアチクラミーノを掴めるか。UAEチームエミレーツはパスカル・アッカーマン(ドイツ)をスプリントエースに据え、コフィディスはシモーネ・コンソンニ(イタリア)、アルペシン・ドゥクーニンクは新加入の注目株カーデン・グローブス(オーストラリア)で紫色のジャージを狙う。
歴代ポイント賞受賞者
2022年 アルノー・デマール(フランス)
2021年 ペテル・サガン(スロバキア)
2020年 アルノー・デマール(フランス)
2019年 パスカル・アッカーマン(ドイツ)
2018年 エリア・ヴィヴィアーニ(イタリア)


マリアアッズーラ 山岳賞

2022年大会ではステージ2勝とマリアアッズーラを射止めたクーン・ボウマン(オランダ、ユンボ・ヴィスマ) photo:RCS Sport

獲得標高差5,000m超のステージが3つ、4,000m超が3つと過酷な山岳を越えていく今大会。それだけに青色のマリアアッズーラには例年以上に大きな価値が生まれる。かつては緑色のマリアヴェルデが採用されていたが、2012年から青色に変更されたジャージは「クライミング」「俊敏さ」「スタミナ」を象徴する。

高い登坂力をもつ選手は必然的に総合争いに流れ、さらに多くのクライマーたちがアシストとしてエースへの献身を強いられるため、登坂力ランキングがそのまま山岳賞ランキングになることはない。総合順位を落としたマリアローザ候補たちが山岳賞に目標をスイッチすることもあるため、非常に予想が難しい賞となっている。

お揃いのマリアアッズーラを着る子どもと登場したディエゴ・ローザ(イタリア、エオーロ・コメタ) photo:CorVos

昨年は第7ステージで逃げ切り勝利を挙げ、一度ジャージを手放しならも第19ステージで再び勝利したクーン・ボウマン(オランダ、ユンボ・ヴィスマ)が獲得。今年もボウマンは出場するが、総合優勝を狙うプリモシュ・ログリッチ(スロベニア)のアシスト役を課されるため2年連続の獲得は難しそう。

しかし山岳が厳しいことから各チームがクライマーをずらりと揃えているため、例年以上に白熱したKOM争いを見ることができそうだ。
歴代山岳賞受賞者
2022年 クーン・ボウマン(オランダ)
2021年 ジョフレ・ブシャール(フランス)
2020年 ルーベン・ゲレイロ(ポルトガル)
2019年 ジュリオ・チッコーネ(イタリア)
2018年 クリストファー・フルーム(イギリス)


マリアビアンカ ヤングライダー賞

2022年大会でマリアビアンカを獲得したフアン・ロペス(スペイン、トレック・セガフレード) photo:CorVos

25歳以下の選手を対象にしたマリアビアンカ(ヤングライダー賞)は、1998年1月1日以降に生まれた選手の中で最も総合タイムが良い選手に与えられる。若手の活躍が著しい近年は総合優勝者がそのままヤングライダー賞も獲得することも多く、2020年と21年はいずれも総合優勝を果たした選手(テイオ・ゲイガンハートとエガン・ベルナル)が着用した。

その資格を有する52名の中でも最有力なのは23歳のレムコ・エヴェネプール(ベルギー、スーダル・クイックステップ)。直前のリエージュ~バストーニュ~リエージュを2連覇した現世界王者はマリアローザこそログリッチと争うことになるものの、マリアビアンカ争いでは頭一つ抜けた存在だ。

総合優勝がすなわちマリアビアンカの獲得となるレムコ・エヴェネプール(ベルギー、スーダル・クイックステップ) photo:CorVos

その対抗はUAEチームエミレーツの総合エースを務める24歳のジョアン・アルメイダ(ポルトガル)。昨年大会は総合4位につけながらも第18ステージを前にコロナ陽性で途中棄権したため、ブランドン・マクナルティ(アメリカ)と共にモチベーション高く再挑戦する。

また春のクラシックでブレイクしたEFエデュケーション・イージーポストのベン・ヒーリー(アイルランド)とチームメイトのジェフェルソン・セペダ(エクアドル)も有力で、リエージュで3位に入った23歳のサンティアゴ・ブイトラゴ(コロンビア、バーレーン・ヴィクトリアス)も面白い存在となりそうだ。
歴代ヤングライダー賞受賞者
2022年 フアン・ロペス(スペイン)
2021年 エガン・ベルナル(コロンビア)
2020年 テイオ・ゲイガンハート(イギリス)
2019年 ミゲルアンヘル・ロペス(コロンビア)
2018年 ミゲルアンヘル・ロペス(コロンビア)
text:Sotaro.Arakawa
photo:CorVos
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