この後スタートする開幕ステージ勝利・マイヨジョーヌ獲得を狙うマチュー・ファンデルプール(オランダ、アルペシン・ドゥクーニンク)のバイクを現地からレポート。チームメンバー唯一の新型AEROAD CFRにフォーカスを当てます。



マチュー・ファンデルプール(オランダ、アルペシン・ドゥクーニンク)が駆るキャニオンの新型AEROAD CFR photo:So Isobe

否が応でも期待が高まるマチュー・ファンデルプール(オランダ、アルペシン・ドゥクーニンク)のマイヨジョーヌ獲得。アルペシン・ドゥクーニンクが宿泊するビルバオ市内のホテルに向かうと、チームカラーとは全く異なる、真っ白なマチュー専用バイクの準備作業が進められていた。

今シーズン当初からファンデルプールらキャニオンのサポートチーム所属選手によって実戦テストが繰り返され、ミラノ~サンレモやパリ~ルーべ制覇といった最良の形で性能を証明したキャニオンの新型AEROAD。フレームの大きな形状変更が無いため新旧判別は困難を極めるが、メカニックによれば今回のツール・ド・フランスではファンデルプールだけが新型を駆る。

サドルはセッレイタリアのFLITE。ネーム入りのシグネチャーモデルだ photo:So Isobe
セライタリアのバーテープもフレームとカラーコーディネイト photo:So Isobe


コンポーネントはもちろんDURA-ACE DI2。歯数は54/40T photo:So Isobe

マジョーラカラーの他メンバーと異なり、ファンデルプールバイクは純白のホワイト。これまでブルー、レッドと乗り継いできたが、このホワイトによってオランダ国旗カラーをコンプリートすることになるという。なお確認できただけでファンデルプール用バイクは4台準備されている。

組み合わせるのはもちろんシマノDURA-ACE DI2。パワーメーター付きクランクにセットされるチェーンリングは54-40Tで、リアカセットは11-30T。C50ホイール(WH-R9270-C50-TL)に組み合わせるのはやはり新型のヴィットリア CORSA PROで、チームは28Cモデルで統一していた。このタイヤもまた、プロトタイプからアルペシン・ドゥクーニンクに手渡され、テストが繰り返されてきたものだ。

幅と高さが調整可能なAEROAD専用ハンドル。ステムは120mmと長くない photo:So Isobe

C50ホイールにヴィットリアのCORSA PRO(28c)を装着 photo:So Isobe

ディレイラーハンガー部分は塗装を省略 photo:So Isobe
ボトルケージはエリートのCustom Race Plus photo:So Isobe



セッレイタリアのサドルとバーテープもフレームと合わせたホワイト。FLITEサドルは自身のイニシャルと名前が入るシグネチャーモデル。ハンドルはAEROADと共に開発された専用品で、幅を40mm、高さを15mm調整可能な独自機構を搭載する。ステムは120mmと184cmの体格に対して短め。ゼロセットバックのシートポストと合わせ、かなりコンパクトなポジションで乗っていることが分かる。

DURA-ACE50周年を祝う記念ロゴ photo:So Isobe
キャニオン純正の3Dプリントマウントを装備 photo:So Isobe


こちらは他メンバーが乗るバイクたち。旧型のAEROADを駆る photo:So Isobe

ボトルケージはエリートのCustom Race Plusで、これまたファンデルプールだけがブラックでカラーマッチング(チームメイトはオイルスリック)。なお、シートステーにはDURA-ACE誕生50周年を祝うステッカーが貼られていた。

text:So Isobe in Bilbao, Basque

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