残り1kmから虚を突くアタックで勝利したヴィクトル・ラフェ(フランス、コフィディス) は「クレイジーな結果」と喜んだ。「良い日だった」と語りながらも、左手首の痛みに言及したポガチャルなど、選手たちのコメントでレースを振り返ります。



区間優勝&マイヨヴェール(ポイント賞)ヴィクトル・ラフェ(フランス、コフィディス)

コフィディスに15年振りの勝利をもたらしたヴィクトル・ラフェ(フランス) photo:CorVos

登り(2級山岳ハイスキベル)で仕掛ける脚はなく、そこでは有力選手たちがアタックするだろうと思っていた。だから下りでユンボ・ヴィスマがタデイ(ポガチャル)に追いつくのを見て、自分に有利な展開になると思った。そして残り1kmで、前の集団がいる逆側から飛び出したんだ。

その瞬間は勝ち負けを考える余裕はなく、最大限の力を出すことだけに集中していた。フィニッシュラインは目視しており、同時に残り500m、400mとカウントダウンする標識も見えていた。だがフィニッシュが近づくにつれ、自分の出力も徐々に落ちていくのを感じていた。だから「アレ!アレ!アレ!(頑張れ!)」と自分を鼓舞し、勝利を信じて踏み続けた。

飛び出してからは昨年のバンジャマン・トマのようなバイクに覆い被さるように踏み込んだ。素晴らしいエアロ形状をしているバイクのおかげもあっただろう。勝てるかどうか考える暇もなく、気がついたらフィニッシュラインが目の前に迫っていた。その瞬間「おかしいぞ?誰も僕の前にいない。まさか僕が勝ったのか?」と頭が混乱したが、勝利したことを理解し、腕を高々と上げたんだ。本当に素晴らしい。

区間3位&マイヨブラン(ヤングライダー賞)タデイ・ポガチャル(スロベニア、UAEチームエミレーツ)

頂上手前で飛び出し、そのまま踏み込んだタデイ・ポガチャル(スロベニア、UAEチームエミレーツ) photo:CorVos

今日のプランはボーナスタイムを加算し、ステージ優勝を狙うこと。勝利には届かず、またトレンティンが落車する不運もあったが、成功のステージということができる。この後の数日間は楽なステージになることを願っている。総合順位としては完璧な状況にあるので、やることは明快。マイヨジョーヌを守ってタイム差を積み重ねるだけだ。

―骨折した左手首の具合はどうだ?

今日のスプリントもあったため手首は少し痛む。今日のコースはアップダウンやコーナー、減速帯などもあったからね。だが日に日に良くなっているし、心配はない。

区間4位 トーマス・ピドコック(イギリス、イネオス・グレナディアーズ)

終盤にアタックしたトーマス・ピドコック(イギリス、イネオス・グレナディアーズ) photo:CorVos

あの登り(2級山岳ハイスキベル)はアタックには最適だったものの、皆が予想していた。どこかふわついていた昨日と比べ、今日は自信を持って走ることができた。ステージ4位は悪い結果ではなく、この後に向けて良い自信となった。2日連続で獲得標高差のあるステージは脚をじわりじわりと削っていき、同時に瞬時にレースが動き出すことにも繋がるね。

区間19位&マイヨジョーヌ アダム・イェーツ(イギリス、UAEチームエミレーツ)

初日で勝利を争ったサイモンとアダムが集団先頭に並ぶ photo:CorVos

良い日となった。僕らは1日を通してレースをコントロールし、どのチームも手を貸してくれなかったことに驚いた。最後は混沌とした展開に持ち込まれた。僕らはタデイ(ポガチャル)のボーナスタイム獲得のためにペースを作り、58kgしかない僕には平坦でリードアウトすることは難しかった。だから彼の後ろに入り、背後を利用しようとする選手を防ぎにいった。

ユンボ・ヴィスマのグリシャ・ニールマン監督

2日連続で勝利を逃したワウト・ファンアールト(ベルギー、ユンボ・ヴィスマ) photo:CorVos

もちろんこの結果に落ち込んでいる。今日はほとんどが上手く行っていた。タデイ・ポガチャルにボーナスタイムを奪われたものの、彼の強さは明らかだ。今日はヨナスが強さを見せ、我々は先頭に4名が入った。ラフェのアタックは素晴らしく、今日は彼を祝福したい。だがもちろん、我々としてはワウト(ファンアールト)で勝ちたかった。彼のコンディションは良いので、来るステージでチャンスは巡ってくるだろう。

マーク・カヴェンディッシュ(イギリス、アスタナ・カザフスタン)

集団を牽引するUAEのミッケル・ビョーグを見たか?手元のサイクルコンピュータを見ながら一生懸命踏んでいた。それを見て「少しは落ち着いたらどうだ?!」と思ったよ(笑)。そのせいで僕らスプリンターは振り落とされていったからね。

text:Sotaro.Arakawa
photo:So Isobe, CorVos

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