スペシャライズドがチューブを1本購入するとさらに2本もらえる「We Made Too Many!」キャンペーンを開催する。対象店舗は全国のスペシャライズド正規販売店とスペシャライズドオンラインストアで、期間は8月31日まで。以下、プレスリリースより紹介しよう。



スペシャライズドがチューブを1本購入するとさらに2本もらえる「We Made Too Many!」キャンペーンを開催

スペシャライズドがチューブを1本購入するとさらに2本もらえる「We Made Too Many!」キャンペーンを開催 (c)スペシャライズド・ジャパン

スペシャライズド・ジャパンは、業界の課題でもある過剰在庫をライダーベネフィットへ還元するとして、2023年7月26日(水)から8月31日(木)まで、We Made Too Many!キャンペーンを開催します。キャンペーン概要に加え、その背景と課題についてお伝えします。

We Made Too Many!キャンペーン開催

スペシャライズドでは、2023年7月26日(水)から8月31日(木)まで、We Made Too Many!キャンペーンを開催します。

キャンペーン期間:2023年7月26日(水)から8月31日(木)
特典:期間中に対象チューブを購入すると、1本につき無料で2本同商品をプレゼント
対象店舗:全国のスペシャライズド正規販売店、スペシャライズドオンラインストア
対象商品:キャンペーンページよりご確認ください
キャンペーンページURL:https://www.specialized.com/jp/ja/wemadetoomany

スペシャライズド正規販売店:
https://www.specialized-onlinestore.jp/shop/retailer/retailerlist.aspx

スペシャライズドオンラインストア:
https://www.specialized-onlinestore.jp/shop/

今回の多く在庫のあるチューブをライダーの皆さんに還元するキャンペーンを企画しましたが、その背景とスペシャライズドの抱える課題を共有したいと考えました。

なぜ多く作りすぎたのか?

■コロナ禍での需要の急増とサプライチェーン(供給網)の混乱

2020年から本格化した新型コロナウイルス感染症の世界的な流行により、心身の健康的を保つエクササイズとして、またエッセンシャルワーカーをを含む人々の感染を避ける安全な移動手段として、自転車の活用が注目され需要が急増しました。

そのためスペシャライズドとしては、コロナ禍でもサイクリングの力を社会へ還元すべく、スポーツバイクと周辺エキップメントの供給に全力を注いできました。

一方で当時の生産状況は厳しく、感染予防の観点で工場のロックダウンや同時に稼働する従業員数の制限がある中、生産を委託している東南アジアを拠点とするパートナー企業は大きなチャレンジの局面を迎えていました。メーカーとしてサポートできることは、混乱の中でも労働力と十分な部材を確保するため、大量の一括発注のリスクを負うことでした。

スポーツバイクは様々なパートナー企業から部品を集めて組み立てを行う複雑な構造をしており、部品1点が欠けてもバイクが組み立てられません。その中でもチューブやタイヤは、パンデミックの前線で戦うエッセンシャルワーカーの安全な移動手段として利用されていたバイクの消耗品という位置づけもあり、特に多くの発注を行いました。

■コロナの終息と在庫の過多

しかし、新型コロナウイルス禍の供給制約が解消されたとほぼ同じ頃から、あらゆる社会問題により景気の減速が見え始め、需要の落ち込みが見られるようになりました。サイクリング業界も影響をうけ、在庫過多の問題を抱え需給調整に取り組んでいます。

スペシャライズドでは2023年2月から6月にかけて大胆なセールを行い、生産した製品をライダーの手に届けてきました。全体的な在庫量の適正化は進みましたが、チューブに関しては未だ過剰在庫があり、そのチューブをライダーへ還元するキャンペーンを開催することにいたしました。

スペシャライズドの存在意義「Pedal the Planet Forward」 (c)スペシャライズド・ジャパン

■今後の課題と取り組み

サプライチェーンの最適化はスペシャライズドにとっても常に大きな課題で、現状在庫の適正化は進む中、逆にバイクのモデルによっては供給が追い付かない製品も出てきています。

スペシャライズドは今回の経験から、サプライチェーンの最適化のために、製造に関しても自社でコントロールできる範囲を広げるため、パートナー企業とジョイントベンチャーの形で東南アジアで工場の増設を進めています。

さらにより精度の高い需給予測のために、販売状況をタイムリーに把握するデジタルの活用にも積極的な投資を行っています。まだまだ道半ばではありますが、最終的には環境負荷も少なく誰にも痛みを生まない柔軟で強固なサプライチェーンを構築し、サイクリングに満ちた豊かな地球の未来を実現します。