ロードやトラック、MTBなど各種目の世界選手権が集う「UCI自転車世界選手権大会」が8月3日に開幕。初日のパラトラック女子C3個人パシュートで杉浦佳子が金メダルを獲得し、トラック男子スクラッチで窪木一茂が銀メダルに輝いた。



女子C3個人パシュートで優勝した杉浦佳子 photo:JCF

ロードレースやマウンテンバイク、BMXや室内自転車競技などが一堂に会する、史上初のUCI自転車世界選手権大会が8月3日(木)に開幕した。その舞台となるのはスコットランドのグラスゴーで、初日はサー・クリス・ホイ・ベロドロームにてトラックとトラックパラサイクリングが行われた。

トラックパラサイクリングの女子C3個人パシュートでは、東京五輪で個人タイムトライアルとロードレースの2冠を達成した杉浦佳子が優勝。自身初となるトラック種目での世界一に輝いた。杉浦は「もう最高です!まだ実感がないです。今夜寝て、明日起きた時に夢でないことを確信してから喜びたいと思います。ありがとうございました」と喜びを語っている。

また、男子C2個人パシュートの3-4位決定戦に進んだ川本翔大はイギリスのライアン・タイラーを下し、銅メダルを獲得している。

トラックパラサイクリング女子C3個人パシュートでアルカンシエルを獲得した杉浦佳子 photo:JCF

男子C2個人パシュートの3位決定戦を制した川本翔大 photo:JCF

トラックパラサイクリング男子C2個人パシュートで銅メダルに輝いた川本翔大 photo:JCF

男子スクラッチでは窪木が銀メダル獲得

男子スクラッチで2年連続となる銀メダルを獲得した窪木一茂 photo:JCF

トラックでは男子スクラッチの決勝が行われ、窪木一茂がスプリントでウィリアム・ティドボール(イギリス)に敗れながらも銀メダルを獲得した。

昨年のトラック世界選手権に続く銀メダルを手に入れた窪木は、「(2年連続の銀メダルですが)去年よりも悔しいですが、まず応援してくれた家族、チームメイト、関係者、日本の皆さんには本当に感謝しています。今回の目標はチームパシュートとマディソンで結果を残すことですので、それに向けてみんなの士気をあげられたと思うのでよかったと思います」と語っている。

トラック男子スクラッチの表彰台に上がった窪木一茂 photo:JCF

その他の種目では、男子チームパシュートと男子チームスプリントが一回戦を通過し、翌日へと駒を進めている。
トラックパラサイクリング女子C3個人パシュート結果
1位 杉浦佳子
2位 アニーク・ファンデンアーセン(オランダ)
トラックパラサイクリング男子C2個人パシュート結果
3位 川本翔大
4位 ライアン・タイラー(イギリス)
トラック男子スクラッチ結果
1位 ウィリアム・ティドボール(イギリス)
2位 窪木一茂
3位 トゥール・デンス(ベルギー)
text:Sotaro.Arakawa
photo:JCF