UCI運営委員会が、現在のUCI女子ワールドチームとUCI女子コンチネンタルチームの中間に位置する「UCI女子プロチーム」カテゴリーの創設を発表した。近年の女子自転車レースの人気沸騰を受け、開始時期を1年早め、2025年より導入する。



UCIのダヴィ・ラパルティアン会長 (c)CorVos

8月3日(木)に開幕したUCI自転車世界選手権大会を前に、UCI(国際自転車競技連合)運営委員会は会合を実施した。そこで決した事項の1つとして、女子UCIプロチームのカテゴリーを2025年シーズンより創設すると発表した。

UCIはリリースの中で「既存のUCI女子ワールドチーム(1部)とUCI女子コンチネンタルチーム(3部)の間に位置するUCI女子プロチームの導入は、当初2026年シーズンに予定していた。しかし現在の女子自転車競技の盛り上がりを鑑みて、発足を1年前倒しで行われることが決定した」と説明した。

現在、女子ロードレースには15のUCIワールドチームとそれ以外のUCIコンチネンタルチームという2つのチームが存在。その間にUCIプロチームを導入することで、男子と同じく3つのカテゴリーにチームが分けられることとなる。

ツール・ファムの開催もあり、年々盛り上がりを増す女子レース photo:CorVos

また同リリースでは女子プロロードレースのステークホルダー(関係者)とPCC(UCIや選手、チーム、レース主催者の代表者からなるプロサイクリング協議会)の統合が発表された。これによりPCCは男子のUCIワールドツアーだけでなく、女子UCIワールドツアーのレースカレンダー作成を含めた事項について責務を担うこととなった。

この決定についてUCIのダヴィ・ラパルティアン会長は「2部チーム(プロチーム)の導入と、PCCの権限が最高レベルまで拡大したことによって、ここ数年の女子自転車ロードレースにおける目覚ましい進歩が続いていくことになるだろう。またこの新たな取組により、多くの女子選手がプロという枠組みの恩恵を受けるようになる」とコメントした。

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