インターハイ自転車競技トラック種目2日目は、団体種目の決勝が行われた。4kmチームパーシュートでは、千原台高校が予選を上回るタイムを出して優勝。チームスプリントでは、前日の予選でジュニア新記録を出した松山学院が優勝した。その他、男女インディヴィデュアル・パーシュート予選が行われたほか、ケイリンとスプリントは1/2決勝までが行われた。



観覧席はほぼ満員 photo:Satoru Kato
様々な想いを込めた横断幕が掲げられる photo:Satoru Kato


北海道函館市の函館競輪場で開催されているインターハイ。トラック種目2日目は、朝から断続的に雨が降り、肌寒さを感じる中で競技が始まった。午後にかけて天候は回復したものの、前日まで続いた暑さがひと段落した中日(なかび)となった。



チームスプリント決勝 松山学院が優勝

男子チームスプリント優勝 松山学院(松岡、河上、中村)1分16秒677 photo:Satoru Kato

男子チームスプリント2位 学法石川(福田、榊枝、舟木)1分18秒040 photo:Satoru Kato

チームスプリント決勝は、前日の予選でジュニア新記録を出した松山学院と、学法石川高校の対戦。走路に雨の跡が残る悪コンディションの中、松山学院は1分16秒台をマーク。1分18秒台の学法石川高校を圧倒して優勝を決めた。3位決定戦は岐阜第一高校が僅差で大宮工業高校を下した。

男子チームスプリント 表彰式 photo:Satoru Kato


松山学院チームスプリントメンバー コメント
松岡勇斗
「走路が濡れていたこともあって予選よりも軽くは回らなかったけれど、悪くないタイムだったと思う。1走2走が作ったスピードを落とすことなく全開で走った。次はスプリント1/2決勝が残っているが、目の前の出来ることを一歩一歩進めていきたい」

河上駿太
「予選でゴールした時は新記録が出たと思ってなく、あとで聞いて驚いた。ケイリン準決勝が残っているので、まず勝ち上がって決勝に残りたい」

中村和樹
「インターハイ本番の予選で練習の記録を1秒以上更新出来るとは思ってなかった。明日は1kmタイムトライアルに出るので、今まで応援してくれた友達や家族、コーチや先生方に恩返し出来るように、必ず優勝したい」



4kmチームパーシュート決勝 千原台高校が初優勝

男子チームパーシュート優勝 千原台(植本、奥村、遠山、中島)4分29秒300 photo:Satoru Kato

男子チームパーシュート2位 静岡北(丸山、笹瀬、櫻井、大石)4分36秒587 photo:Satoru Kato

4kmチームパーシュートの決勝は、千原台高校と静岡北高校の対戦。千原台は前半で1名が脱落する予想外の展開になったものの、それでも4名で走る静岡北高校より早いペースを維持して圧倒。予選タイムを上回る4分29秒台を出して優勝を決めた。3位決定戦は興國高校が和歌山北高校に競り勝った。

男子4kmチームパーシュート 表彰式 photo:Satoru Kato



インディヴィデュアル・パーシュート予選 男子は三浦一真、女子は岡本美咲がトップ

男子3km個人パーシュート予選1位 三浦一真(湘南工科)3分26秒401 photo:Satoru Kato
男子3km個人パーシュート予選2位 小林岳央(学法石川)3分28秒986 photo:Satoru Kato


女子2km個人パーシュート予選1位 岡本美咲(北桑田)2分30秒526 photo:Satoru Kato
女子2km個人パーシュート予選2位 水谷彩奈(松山学院)2分32秒415 photo:Satoru Kato


インディヴィデュアル・パーシュート(=個人追い抜き)の予選、男子3kmは、唯一3分26秒台を出した三浦一真(湘南工科)が1位。約2.5秒遅れで小林岳央(学法石川)が2位となった。女子2kmは、岡本美咲(北桑田)が2分30秒台をマークして1位。女子ロードレースで優勝した水谷彩奈(松山学院)が、約2秒遅れの2位につけた。男女共に決勝は明日の最終日に行われる。



スプリント1/2決勝 3回戦までもつれた大塚城(星稜高校)と榊枝天旺(学法石川)の対戦 photo:Satoru Kato

スプリント1/2決勝 杉浦颯太(千歳高校)が2本連取で決勝進出 photo:Satoru Kato

この日は、男子ポイントレースとスクラッチの予選、男子4km速度競争の準決勝、男女ケイリンの1/2決勝まで、スプリントの1/2決勝までが行われた。

スプリント1/2決勝では、1/4決勝で予選トップの宮崎太志(昭和学院)を破った大塚城(星稜高校)と、榊枝天旺(学法石川)が対戦。3回戦までもつれた勝負は大塚の落車により再スタートとなり、榊枝が勝ち上がりを決めた。明日の決勝は杉浦颯太(千歳高校)と対戦する。

チームスプリント決勝/3位決定戦 結果(400m×3)
1位 松山学院(松岡、河上、中村) 1分16秒677
2位 学法石川(福田、榊枝、舟木) 1分18秒040
3位 岐阜第一(児玉、鳥澤、細江) 1分18秒265
4位 大宮工業(池田、木村、山下) 1分18秒494
4kmチームパーシュート決勝/3位決定戦 結果
1位 千原台(植本、奥村、遠山、中島) 4分29秒300
2位 静岡北(丸山、笹瀬、櫻井、大石) 4分36秒587
3位 興國(河村、稻吉、林、山本) 4分34秒513
4位 和歌山北(秦、伊、雪本、辻) 4分36秒613
インディヴィデュアル・パーシュート予選 結果
男子3km
1位 三浦一真(湘南工科) 3分26秒401
2位 小林岳央(学法石川) 3分28秒986
3位 畑 祐太郎(首里東) 3分29秒952
4位 小林典宗(出雲) 3分30秒435
5位 廣田汰地(廣田汰也) 3分32秒267
6位 望月 蓮(山梨吉田) 3分33秒187
女子2km
1位 岡本美咲(北桑田) 2分30秒526
2位 水谷彩奈(松山学院) 2分32秒415
3位 江崎結衣(松山学院) 2分33秒773
4位 近田ちひろ(松山学院) 2分34秒894
5位 西原夕華(北桑田) 2分35秒388
6位 北中成実(倉吉西) 2分36秒917

text&photo:Satoru Kato