イスラエル・プレミアテックは8月17日(木)、パスカル・アッカーマン(ドイツ、UAEチームエミレーツ)の加入を明らかにした。同選手はジャコモ・ニッツォーロの退団により空く、エーススプリンターとしての活躍が期待される。



パスカル・アッカーマン(ドイツ、UAEチームエミレーツ) photo:RCS Sport

UCI(国際自転車競技連盟)が定める情報解禁日の8月1日以降、続々と選手たちの移籍情報が発表されている。その中でも大きなトピックとなっているのがスプリンターの動向だ。オラフ・コーイ(オランダ)がユンボ・ヴィスマと驚きの残留を決め、ファビオ・ヤコブセン(オランダ、スーダル・クイックステップ)はDSM・フィルメニッヒへ。そしてこの度、パスカル・アッカーマン(ドイツ、UAEチームエミレーツ)のイスラエル・プレミアテック加入が発表された。

「これまで沢山のビッグレースで勝利を挙げてきたが、ツール・ド・フランスでは勝つことができていない。それどころか出場すらしたことないツールは僕にとって大きな夢。だからその夢を叶えるために、イスラエル・プレミアテックが完璧なチームだと思ったんだ」とアッカーマンは移籍の理由をそう話した。

2017年にボーラ・ハンスグローエでプロデビューを果たして以来、プロ通算40勝を積み重ねてきたアッカーマン。UAEチームエミレーツに移籍した2022年はパリ〜ルーベで骨折に見舞われ成績が低迷したものの、今年のジロ・デ・イタリアでは区間1勝を挙げて復活をアピールした。

今年のジロで4年振りの勝利を飾ったパスカル・アッカーマン(ドイツ、UAEチームエミレーツ) photo:CorVos

イスラエルはこれまでエーススプリンターを担ってきたジャコモ・ニッツォーロ(イタリア)の、Q36.5プロサイクリングチームへの移籍が発表された。そのためチームはアッカーマンを獲得し、更にボーラ時代のチームメイトであるミヒャエル・シュヴァルツマン(ドイツ、ロット・デスティニー)の加入も明らかにした。

アッカーマンはシュヴァルツマンについて「プロになった際にプロ選手としての走り方を教えてくれたのが彼(シュヴァルツマン)だった。それ以上に良き友人である彼を、共に獲得して欲しいとチームに頼んだ。彼は来年、僕にとって最も重要な選手となる。またリードアウトとしては(同じドイツ出身である)リック・ツァベルも心強い存在だ。彼らがいれば共に勝利を掴むことができるだろう」と語っている。

またイスラエルは、先日閉幕したトラック世界選手権のエリミネーションで優勝したイーサン・ヴァーノン(イギリス)の獲得も明らかにしている。

text:Sotaro.Arakawa
photo:CorVos

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