スペイン南部で第1週目を終えた選手たちは、飛行機で北西部バリャドリッドに移動。大会唯一となる25.8kmの個人タイムトライアルや超級山岳トゥールマレーを登る第13ステージなど、ブエルタ第2週目のコースを紹介する。



今年のツールにも登場した超級山岳トゥールマレー photo:CorVos

9月5日(火)第10ステージ 
バリャドリード〜バリャドリード 25.8km(個人TT)


9月5日(火)第10ステージ バリャドリード〜バリャドリード 25.8km image:A.S.O.

今大会唯一の個人タイムトライアルは第2週目の初日に行われる。舞台となるのはスペイン北西部のバリャドリード。コース序盤に設定された登坂距離600m/平均勾配6.5%の小さな丘を除けば、ほぼ平坦路がフィニッシュまで続いていく。

レース主催者曰く距離25.8kmのコースにバイクハンドリングを要するコーナーは少なく、また渡り道幅も広いためTTスペシャリストが活躍するレイアウトになる。そのため現TT世界王者のレムコ・エヴェネプール(ベルギー、スーダル・クイックステップ)はもちろん、同大会2位だったフィリッポ・ガンナ(イタリア、イネオス・グレナディアーズ)が有力候補となる。



9月6日(水)第11ステージ 
レルマ〜ラ・ラグナ・ネグラ(ヴィヌエサ) 168.2km(平坦/山頂フィニッシュ)


9月6日(水)第11ステージ レルマ〜ラ・ラグナ・ネグラ(ヴィヌエサ) 168.2km image:A.S.O.

ステージの分類は平坦だがフィニッシュ手前には登りが、それも最大勾配14%の1級山岳が待ち受ける。レルマから西の山岳地帯に向けて平坦路を進み、残り18.2kmの中間スプリントでスプリンターたちのレースは終了。そこから1級山岳ラ・ラグナ・ネグラ(距離6.5km/平均6.8%)を登り詰める。

頂上に向けて徐々に勾配は上がっていき、ラスト1km地点の手前に最大14%が登場。その後は平均11.2%の斜面を登りながら、13%の急坂を越えてフィニッシュする。前回登場したのはコロナ禍で10月開催された2020年の第3ステージ。ダニエル・マーティン(アイルランド)がプリモシュ・ログリッチ(スロベニア、ユンボ・ヴィスマ)らを抑え、勝利した場だ。



9月7日(木)第12ステージ 
オルベガ〜サラゴサ 150.6km(平坦)


9月7日(木)第12ステージ オルベガ〜サラゴサ 150.6km image:A.S.O.

大会12日目は前日に引き続き、カスティーリャ・イ・レオン州の内陸を駆ける。ピレネー山脈に向けた移動ステージはスプリンターが主役となる、カテゴリー山岳のない平坦路で争われる。残り18.7km地点の中間スプリントとフィニッシュ地点以外見所となる箇所はないものの、レース主催者が予測する風が展開を左右するかもしれない。

サラゴサの街にフィニッシュするのは2008年第10ステージ以来15年ぶりのこと。その時は大会アルケア・サムシックの監督を務めるセバスチャン・イノー(フランス)が、スプリンターの裏をかくアーリーアタックによって勝利を掴んだ。



9月8日(金)第13ステージ 
フォルミガル(ウエスカ・ラ・マヒカ)〜トゥールマレー 134.7km(山岳/山頂フィニッシュ)


9月8日(金)第13ステージ フォルミガル(ウエスカ・ラ・マヒカ)〜トゥールマレー 134.7km image:A.S.O.

スタート直後にフランスに入国する大会13日目は、ピレネーの山々を越えていくクイーンステージ(大会最難関ステージ)だ。登るか下るかしかない134.7kmの比較的短い距離に、獲得標高差4,020mと山岳がたっぷり詰め込まられた。

スタート直後から3級山岳を越え、27.8kmに及ぶ下りを経て超級山岳オービスク峠(距離16.5km/平均7.1%)を登り詰める。頂上から再びダウンヒルを経て、登坂距離10.3km/平均勾配8.3%と厳しい1級山岳スパンデル峠が登場。しかしこの山岳を終えてもコースは後半に入ったばかり。下ってようやく登場する中間スプリントを越え、いよいよこの日のメインディッシュである超級山岳トゥールマレー(距離18.9km/平均7.4%)に臨む。

登る方向が逆(西側)ではあるものの今年のツール・ド・フランスに登場し、ツール・ファムでは総合優勝の行方がほぼ決した場。麓から1kmは4.6%と緩やかな勾配から7〜8%の勾配を登り、中腹の最大勾配13%をクリア。最後の2kmには10%〜13%を登っていく。



9月9日(土)第14ステージ 
ソヴテール・ド・ベアム〜ララ・ベラグア 156.2km(山岳/山頂フィニッシュ)


9月9日(土)第14ステージ ソヴテール=ド=ベアム〜ララ・ベラグア  156.2km image:A.S.O.

ブエルタ第14ステージは2日連続でフランス・ピレネーが舞台となる。出発地点であるソヴテール・ド・ベアムから平坦路を進み、超級山岳(距離11.1km/平均8.7%)でスプリンターはお役御免。その後約1,000mの標高を下ってから休む間もなく超級山岳ラッラウ峠(距離14.9km/平均8%)を登坂する。

平均勾配は8%だが、途中平坦や下り区間を含むため登り区間は10%に達する。ラスト3kmから1度下り、再び10%が頂上まで続いていく。そしてスペインに戻ってきた選手たちは下りと平坦区間で息を整え、いよいよ1級山岳ベラグア峠(距離9.5km/平均6.3%)に臨む。

フィニッシュ手前はほぼ平坦路のため、アタックを仕掛けるならば最大勾配10%が訪れる前半部分だろう。大きな差が生まれるような登りではないが、前日のクイーンステージに加え、総獲得標高差3,700mでは選手たちのスタミナが試される。



9月10日(日)第15ステージ 
パンプローナ〜レクンベリ 158.3km(丘陵)


9月10日(日)第15ステージ パンプローナ〜レクンベリ 158.3km image:A.S.O.

ピレネー山脈に別れを告げ、第2週目を締めくくるのは158.3kmの丘陵ステージ。その中身は中盤から3級、2級、2級とカテゴリー山岳を越える、逃げ向きのレイアウトだ。最後は2級山岳ズアラーテ峠(距離7.3km/平均4.8%)を含む29kmコースを2周する。

勝負所となるのは残り8.5km地点に頂上を迎える2度目のズアラーテ峠で、フィニッシュ地点はそこから下りと平坦路を越えた先にある。今大会は登りもこなすスプリンターが集っているため、集団スプリントとなれば残り2km地点のUターンとフィニッシュ手前600mの鋭角な左コーナーが鍵となる。



text:Sotaro.Arakawa
image:Unipublic

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