「ログリッチとヴィンゲゴーの調子が良いと分かり、自分の走りに集中できた」と語るのは、1級山岳を制したセップ・クス。マイヨロホを得たマルティネスや遅れを喫したエヴェネプールなど、ブエルタ第6ステージを選手たちのコメントで振り返ります。



区間優勝&総合2位 セップ・クス(アメリカ、ユンボ・ヴィスマ)

自身2度目のブエルタ区間優勝を手に入れたセップ・クス(アメリカ、ユンボ・ヴィスマ) photo:CorVos

レース直後インタビュー

とても厳しいステージだったが、逃げに乗りクイックステップの力を試したかった。なぜなら今日はレースをコントロールするのが難しいステージだと分かっていたからね。その第一目標をディラン(ファンバーレ)とヤン(トラトニク)、アッティラ(ヴァルテル)と共に果たすことができた。また、彼らは僕のために走ってくれた。

一日を通して調子が良く、ずっと”どこで仕掛けるべきか”を考えながら走っていた。登りながらブエルタの雰囲気を楽しみ、このレースは僕にとって本当に特別なのだと感じることができた。

―ログリッチがインタビューで「クスが総合優勝する可能性もある」と言っていたが、狙うつもりはあるか?

無いよ(笑)。ステージ優勝できたことがとても嬉しいし、総合で何位なのか分からないが、いまこの勝利を楽しみたい。

表彰式で勝利を喜ぶセップ・クス(アメリカ、ユンボ・ヴィスマ) photo:CorVos

―総合首位に立ったレニー・マルティネスの父親は、マウンテンバイクで有名な君の出身地(デュランゴ)でも名の知れた選手だった。彼のことを知っていたか?

直接を知っているわけではないが、マウンテンバイクの選手であった昔コーチがレニー・マルティネスの父親のポスターを見せてくれたことがあるよ。しばらくの間、彼のガレージに飾ってあった。その息子と走っていると思うと、奇妙な感じがするよね。

表彰式後インタビュー

僕は沢山勝つような選手ではないので、勝利の味を忘れていたよ。一緒に逃げ、協力してくれた仲間のためにも勝利で報いたかった。また無線を通じてプリモシュとヨナスが良い走りをしていると分かったので、自分の走りに集中することができた。

区間2位&マイヨロホ&ヤングライダー賞 レニー・マルティネス(フランス、グルパマFDJ)

大会史上最年少でのマイヨロホ着用者となったレニー・マルティネス(フランス、グルパマFDJ) photo:CorVos

目の前でアタックが繰り広げられていたので、最初の動きに飛び乗った。そうしたらそのままフィニッシュにたどり着くことができた。マイヨロホを着用することができ、まるで夢のようだ。この後、可能な限りキープしたい。

エヴェネプールからタイムを奪ったプリモシュ・ログリッチ(スロベニア、ユンボ・ヴィスマ)

ログリッチとヴィンゲゴーはトップから3分24秒遅れでフィニッシュ photo:CorVos

最初の山岳(第3ステージ)と比べて少しだけ脚が良くなり、今日は楽しんで走ることができた。だがまだ先は長い。ステージを勝ち、総合タイムを奪った。これ以上ない結果となった。

ログリッチと共にフィニッシュしたヨナス・ヴィンゲゴー(デンマーク、ユンボ・ヴィスマ)

チームによる本当に素晴らしい走りで、クイックステップにプレッシャーを与えることができた。完璧な展開となったよ。個人的に前回(第3ステージ)よりは良い走りができた。大会の序盤ではコンディションに苦労していたが、幸運にも脚に力が戻ってきた。

彼(クス)は素晴らしい人間なので、彼にこそ勝利が相応しい。彼はマイヨロホを手に入れたの?

―いいえ、残念ながら。

それは残念だね。彼はそのジャージを着るべき選手だと思っているものの、ステージ優勝は十分素晴らしい結果だ。

―登りでエヴェネプールの様子はどのような感じだったか?

彼の後ろを走っていたので表情は分からない。厳しいステージなので僕らは身を隠すように走っていたからね。

最終山岳で遅れを喫したレムコ・エヴェネプール(ベルギー、スーダル・クイックステップ)

ログリッチたちから32秒遅れでフィニッシュしたレムコ・エヴェネプール(ベルギー、スーダル・クイックステップ) photo:CorVos

―チーム内で体調不良の選手が続出していると聞いたが、体調はどうだ?

体調は大丈夫。ライバルたちのスピードについていくことができなかっただけ。だから自分のペースを守り、約30秒遅れでフィニッシュした。オールアウトするよりも出力をコントロールして登った。こんな日(バッドデイ)は皆に訪れるもの。僕にとってそれがたまたま今日だったということだ。

でも不思議なことにラスト2kmは速度を上げることができた。またフィニッシュ手前500mからも脚に力を感じた。もし今日をバッドデイと呼ぶならば悪くない結果。3週間で今日が最悪の日であることを祈っている。

第3ステージに続いて総合タイムを失ったゲラント・トーマス(イギリス、イネオス・グレナディアーズ)

僕自身も逃げに乗ることができればよかったが、難しかった。最終山岳ではアンドラ(第3ステージ)よりも脚の感覚はよかった。だがトップの選手たちと争うには足りず、長く厳しいステージとなった。でもまだ先は長い。

text:Sotaro.Arakawa
photo:CorVos
Amazon.co.jp

最新ニュース(全ジャンル)