「今日の勝利を心から願っていた」とヨナス・ヴィンゲゴーは涙ながらに語った。総合優勝に一歩近づいたクスや序盤で失速したエヴェネプールなど、ブエルタ第13ステージを終えた選手たちの言葉を紹介します。



区間優勝&山岳賞 ヨナス・ヴィンゲゴー(デンマーク、ユンボ・ヴィスマ)

娘の誕生日にブエルタ初区間優勝を掴んだヨナス・ヴィンゲゴー(デンマーク、ユンボ・ヴィスマ) photo:CorVos

レース直後インタビュー

本当に嬉しい。今日ほど勝利に相応しい日はない。なぜなら今日は、僕の娘の誕生日だったんだ。だから彼女のためにどうしても勝ちたかった。本当に嬉しいよ。

僕らのプランはライバルたちからタイムを奪うこと。それを達成することができ、更に勝つことができて誇りに思う。これは娘フリーダに捧ぐ勝利だ。

―今日はトップ3を独占し、また総合でも君たちが1位から3位につけている。これはプラン通りの結果か?

それ以上だよ。

笑顔で表彰台に上がったヨナス・ヴィンゲゴー(デンマーク、ユンボ・ヴィスマ) photo:CorVos

表彰式後インタビュー

天にも昇る心地だよ。これ以上良い日が想像できないぐらいね。僕の小さな娘が誕生日を迎え、共に祝えず申し訳ない気持ちだが、この勝利がその埋め合わせになってくれることを願う。

僕らはこのステージでの勝利を狙っていた。そしてトップスリーの独占という比類なき結果を掴んだ。更に総合でも僕ら3人がトップに立っている。どこからどう見ても完璧な状況だ。僕らの目標はブエルタで総合優勝を掴むこと。いまのところそれは期待できそうだ。

区間2位&マイヨロホ セップ・クス(アメリカ、ユンボ・ヴィスマ)

笑顔でフィニッシュし、マイヨロホを守ったセップ・クス(アメリカ、ユンボ・ヴィスマ) photo:CorVos

アップダウンを繰り返すとても厳しいステージで、終始集中力を切らすことのできない一日だった。またレースはハイペースで進むなか、チームは素晴らしい働きを見せてくれた。20名程度しか残っていない集団の中、ロベルト・ヘーシンクが牽引し、一度遅れても再び先頭に戻ってきた。またトゥールマレーでのウィルコ(ケルデルマン)の牽引も素晴らしかった。

そしてフィニッシュまで距離のあるなかアタックしたヨナス(ヴィンゲゴー)。信じられないような走りだったよ。

―レムコ・エヴェネプールが集団から遅れたことは、いつ知ったか?

最初の登りから既に遅れかけており、彼が遅れてから差を拡げるためにペースを上げた。その後の下りでバーレーン・ヴィクトリアスが仕掛け、そこからレースが激しさを増した。

ヨナスが飛び出し、それを僕とプリモシュ(ログリッチ)がライバルたちをチェックしながら追う作戦だった。今日はヨナスが自らの調子の良さを語っており、また彼の娘の誕生日でもあった。だから彼はいつも以上のモチベーションで走っていたんだ。

総合優勝に大きく近づいたセップ・クス(アメリカ、ユンボ・ヴィスマ) photo:CorVos

―4位のアユソが2分37秒遅れだが、ユンボが総合争いで負けることは考えられるか?

それ(総合優勝)を口にするのはまだ早い。明日もまた厳しい山岳ステージが待っているし、その後もレースは続いていく。だから今日の結果は嬉しいものの、まだ先のことは分からないよ。

区間4位&総合4位&ヤングライダー賞 フアン・アユソ(スペイン、UAEチームエミレーツ)

区間4位に入り、ヤングライダー賞を獲得したフアン・アユソ(スペイン、UAEチームエミレーツ) photo:CorVos

クレイジーかつ厳しい日だった。いままでこのようなレースは体験したことがない。セップ・クスが「今日はまるでツール・ド・フランスみたいなステージだ」と言っていた。僕はツールを走ったことはないが、意味することは理解できた。

スタート直後は昨日の落車の影響もあり、あまり調子が良くなかった。だが徐々にコンディションが上がっていった。だから明日はもっと良くなっているかもしれないので、レースを厳しい展開に持ち込みたい。

最後はエンリク(マス)と共にユンボに対抗しようと頑張った。昨年もこのヤングライダー賞ジャージを着ていたが、その時ははレムコ(エヴェネプール)の繰り下げだった。だが今年、ようやく正式に着ることができた。

トップから27分遅れでフィニッシュしたレムコ・エヴェネプール(ベルギー、スーダル・クイックステップ)

27分遅れでフィニッシュし、大会連覇が事実上潰えたレムコ・エヴェネプール(ベルギー、スーダル・クイックステップ) photo:CorVos

全力を出した結果なので悔いはない。今日はただ、身体の中のタンクが空っぽだった。最後まで僕の側にいてくれたチームに感謝したい。ウルフ(狼)は決して諦めない。

ユンボ・ヴィスマのマルク・リーフ監督

ヴィンゲゴーの勝利を祝福するセップ・クス(アメリカ、ユンボ・ヴィスマ) photo:CorVos

まずはじめにロベルト・ヘーシンクに称賛を贈りたい。彼は最初の山岳からペースを作り、この結果に繋がる重要な走りを見せた。その後も選手たちは並外れた走りを披露した。だが、どんな状況でも僕らは集中し続けなければならない。昨日よりも良い状況にあったとしても、まだ大会は続いていく。今日のワンツースリーフィニッシュは素晴らしく、今夜それを祝いたい。

エヴェネプールについて語るピーテル・セリー(ベルギー、スーダル・クイックステップ)

超級山岳オービスク峠で早くも集団から遅れたレムコ・エヴェネプール(ベルギー、スーダル・クイックステップ) photo:CorVos

今日のようなステージでのバッドデイは、難しい状況を作ってしまう。僕らは戦い続けたが、上手くいかなかった。彼(エヴェネプール)はただ僕たちに「すまない」と言った。彼はそれ以上何が言えただろうか?決して恥ずべきことではないし、僕らはベストを尽くした。

今日上手くいかなかったからといって、未来でも上手くいかないというわけではない。僕らはスイッチを切り替え、この後はステージ優勝を狙いに行く。

text:Sotaro.Arakawa
photo:CorVos, Unipublic

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