大分県大分市で開催される「OITAサイクルフェス!!!2023」が開幕。初日はJR大分駅前で「おおいた いこいの道クリテリウム」が行われ、集団スプリントを制した岡本隼(愛三工業レーシングチーム)が優勝した。明日行われる「おおいたアーバンクラシック」のプレビューと合わせてレポートする。



朝いちで行われた高校生のレース「クリテリウム甲子園」 photo:Satoru Kato
ストライダーパレード photo:Satoru Kato


地元大会のために白いスペシャルジャージを用意したスパークルおおいたレーシングチーム photo:Satoru Kato

「OITAサイクルフェス!!!」は、クリテリウムとロードレースをメインとするサイクルイベントとして今年10回目の開催を迎えた。Jプロツアーの大会としてスタートし、2018年からはUCIレースとして国内外のチームが出場するレースに進化。2020年はコロナ禍により再びJプロツアーとして開催されたものの、その後はUCIレースとしての開催に戻り、コロナ禍による中断なく続く異例の大会でもある。

今回も例年通り、初日はJR大分駅前での「おおいた いこいの道クリテリウム」が行われ、2日目は大分スポーツ公園をスタート・フィニッシュ地点とするUCI1.2クラスのロードレース「おおいたアーバンクラシック」が行われ、国内外計18チームが出場する(出場チーム詳細は後述)。

スタート前、五十嵐洸太選手に黙祷 photo:Satoru Kato

スパークルおおいたレーシングチームを先頭にスタート photo:Satoru Kato

1周1kmのコースを40周する「おおいたいこいの道クリテリウム」には101名が出走。9月末にもかかわらず30℃を超える暑さの中スタートしたレースは、序盤からハイペースで進行。この日最初に行われた高校生のレースが1周1分30秒前後だったのに対し、1周1分20秒前後で周回を重ねていく。飛び出しを図る動きが出るも、組織的な逃げにはつながらず、数周で集団が吸収していく。

コース沿いには地元チームのスパークルおおいたレーシングチームを応援するのぼりが並ぶ photo:Satoru Kato

集団を牽引する草場啓吾(愛三工業レーシングチーム) photo:Satoru Kato

25周目に飛び出した寺田吉騎(シマノレーシング) photo:Satoru Kato

後半に入り、3周にわたって逃げた寺田吉騎(シマノレーシング)が吸収されると残り13周。メイン集団の主導権を握るチームは無いものの、マトリックスパワータグ、愛三工業レーシングチーム、キナンレーシングチームなど国内チームが主導して終盤もハイペースを維持していく。そしてスプリンターで勝負したいチームや、地元で2連覇を期待されるスパークルおおいたレーシングチームが集団前方に集まって最終周回へ入る。

終盤、フランシスコ・マンセボ(マトリックスパワータグ)が強烈な集団牽引を見せる photo:Satoru Kato

終盤、スプリント勝負に向けて各チームが集団前に集まる photo:Satoru Kato

残り50m、黒枝咲哉(スパークルおおいたレーシングチーム)の前に出る岡本隼(愛三工業レーシングチーム) photo:Satoru Kato

岡本隼(愛三工業レーシングチーム)が黒枝咲哉(スパークルおおいたレーシングチーム)をまくり切って優勝 photo:Satoru Kato

残り100m、ホームストレートに現れた集団の先頭は黒枝咲哉(スパークルおおいたレーシングチーム)。その背後から岡本隼(愛三工業レーシングチーム)がまくりにかかり、フィニッシュ直前で岡本の前に出て優勝。後ろを振り返ってガッツポーズを見せた。

表彰式 photo:Satoru Kato

岡本隼コメント
「このコースは前に位置取るのが楽ではあるが、脚も使ってしまう。その中でもチームは4名を残して他のチームよりも枚数が多かったので、ラスト5周あたりからの自由度が高く有利に運べたと思う。

ふたつ前のコーナーで前にいないと上位争いは厳しくなるが、今回はそこで前に上がりきれなかった。でもそれで脚を溜められたことで残り100mのスプリントに活かせた。前に上がるために脚を使い切ってしまうとスプリントが伸びないので、前を引いてくれた草場(啓吾)も徐々にペースを上げる感じで最終コーナーまで行ってくれた。その位置からでも前に届くという自信もあったので、落ち着いてスプリント出来た。

明日は石上選手が優勝したこともあるロードレース。今のチームの雰囲気を活かして、愛三工業レーシングチームらしく積極的に上位を狙っていきたい」
おおいた いこいの道クリテリウム 結果(40km)
1位 岡本 隼(愛三工業レーシングチーム) 53分2秒
2位 黑枝咲哉(日本、スパークルおおいたレーシングチーム) +0秒
3位 河野翔輝(日本、チームブリヂストンサイクリング)
4位 小野寺玲(日本、宇都宮ブリッツェン)
5位 沢田 時(日本、宇都宮ブリッツェン)
6位 キャメロン・アイヴォリー(オーストラリア、セントジョージ・コンチネンタルサイクリングチーム)
U23最優秀選手賞 寺田吉騎(シマノレーシング) photo:Satoru Kato
スプリント賞 左から、留目夕陽(EFエデュケーション・NIPPOデヴェロップメントチーム)、草場啓吾(愛三工業レーシングチーム)、ライアン・カバナ(キナンレーシングチーム) photo:Satoru Kato



スプリント賞
10周目 留目夕陽(日本、EFエデュケーション・NIPPOデヴェロップメントチーム)
20周目 草場啓吾(愛三工業レーシングチーム)
30周目 ライアン・カバナ(キナンレーシングチーム)

アジア最優秀選手賞
岡本 隼(日本、愛三工業レーシングチーム)

U23最優秀選手賞
寺田吉騎(シマノレーシング)



おおいだアーバンクラシックは150.8kmのロードレース

2019年ラグビーW杯会場にもなった大分スポーツ公園をメイン会場とするおおいたアーバンクラシック(写真は2021年大会) phoro:Satoru Kato

明日10月1日は、ラグビーワールドカップの会場にもなった大分スポーツ公園周辺の公道に設定された1周11.6kmのコースを使用してのロードレースが行われる。出場チームは以下表の通り。

海外チーム
トレンガヌ・ポリゴン・サイクリングチーム
ルージャイ・オンライン・インシュランス
ARA スキップキャピタル
EFエデュケーション・NIPPOデヴェロップメントチーム
セントジョージ・コンチネンタルサイクリングチーム
ゴーフォアゴールド・フィリピンズ
国内チーム
JCLチーム右京 キナンレーシングチーム
マトリックスパワータグ ヴィクトワール広島
レバンテフジ静岡 愛三工業レーシングチーム
シマノレーシング VC福岡
宇都宮ブリッツェン さいたま那須サンブレイブ
チームブリヂストンサイクリング スパークルおおいたレーシング
コースは山岳こそ無いものの丘陵地帯のアップダウンが繰り返され、例年周回が進むごとに集団の人数が絞られていく展開となる。集団よりも逃げた方が有利で消耗も少ないという選手の評価もあり、勝つためには前々の展開に乗っていくことが重要と言えそうだ。

石上優大と松田祥位で日本ナショナルチームが1-2フィニッシュ photo:Satoru Kato

トレンガヌ・INC.・TSG・サイクリング・チームが1-2フィニッシュ photo:Satoru Kato
フランシスコ・マンセボ(マトリックスパワータグ)が優勝 phoro:Satoru Kato


石上優大(2018年、現愛三工業レーシングチーム)、ドリュー・モレ(2019年、現キナンレーシングチーム)、フランシスコ・マンセボ(2021年、マトリックスパワータグ)と、過去に優勝経験のある3名が出場することが今回のポイントとなるか。天気は今日よりは気温低めの予想だが、それでも30℃近くまで上昇するため、暑さとの戦いにもなりそうだ。

スタートは午前9時。YouTubeでのライブ配信もあるので、下記リンクからご確認を。

text&photo:Satoru kato

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