九州北部を舞台に今年初めて開催されるUCIステージレース「マイナビ ツール・ド・九州2023」が、10月6日に開幕する。コースと出場チームをプレビューする。



「マイナビ ツール・ド・九州2023(以下ツール・ド・九州)」は、UCI2.1クラスのステージレースとして今年初めて開催される。ツアー・オブ・ジャパンに続く国内ふたつめの1クラスステージレースとなり、九州初のUCIステージレースとなる(おおいたアーバンクラシックは、UCI1.2クラスのワンデーレース)。

日程は以下表の通り。10月6日は小倉城周辺でのクリテリウムが行われ、10月7日から3日間3ステージのロードレースがスタートする。
マイナビ ツール・ド・九州2023 日程
コース 距離
10月6日(金) 小倉城クリテリウム 44km(1.79km×25周)
10月7日(土) 第1ステージ(福岡) 北九州-大牟田 144km
10月8日(日) 第2ステージ(熊本阿蘇) 南小国-南阿蘇 108km
10月9日(月・祝) 第3ステージ(大分) 日田-日田 129km
小倉城クリテリウム

初日は小倉城周辺でのクリテリウム photo:Satoru Kato

初日の小倉城クリテリウムは、名前の通り小倉城の周りを周回する1.79kmのコースでのレース。ステージレース本番を前にした前座レースとして、全出場選手が出走予定。コースはほぼフラットで、3つのコーナーと1つの折り返しで構成される。ハイスピードバトルを経て、小倉城を背景にスプリント勝負を期待したいところ。

第1ステージ 福岡

第1ステージは九州メディアドームからスタート photo:Satoru Kato

第1ステージ中盤は福岡県中部の山間部を抜けていく photo:Satoru Kato
第1ステージ 残り5km付近へ向かう登り photo:Satoru Kato


第1ステージ 九州新幹線の新大牟田駅前がフィニッシュ photo:Satoru Kato

第1ステージは北九州メディアドームをパレードスタートし、福岡県内を一路南下。2級山岳・長谷峠、1級山岳・牛鳴峠、2周山岳のオレンジロードと、3つの山岳賞ポイントを経て、九州新幹線の新大牟田駅前にフィニッシュする144km。

小倉市街を出るとアップダウンが始まり、前半からかなりハードな設定。90km地点の1級山岳・牛鳴峠を越えると人数は絞られてくると思われるが、残り5kmのオレンジロードに設定された2級山岳は道幅が一気に狭まり、短距離で斜度が立ち上がる登りが待ち受ける。ここを下ればフィニッシュの新大牟田駅前は目の前となるので、上位で登りをクリアした者がステージ優勝の権利を得ることになりそうだ。

第2ステージ 熊本阿蘇

第2ステージ スタート地点となる滝の本レストハウス photo:Satoru Kato
第2ステージ ケニーロードの下り途中に現れる9%の登り photo:Satoru Kato


第2ステージ 周回コースの1級山岳箱石峠へは阿蘇山カルデラの中を進む photo:Satoru Kato

第2ステージ 1級山岳への登り区間は車1台分ほどの道幅 photo:Satoru Kato

第2ステージは熊本県の阿蘇山周辺を走るコース。阿蘇山周辺のドライブ観光の拠点にもなる滝の本レストハウスをスタートし、阿蘇山に向けて南下。世界有数と言われる阿蘇山のカルデラの中を進み、1級山岳・箱石峠を通過。終盤は道の駅「あそ望の郷 くぎの」をフィニッシュとする1周11.4kmの周回コースを5周する108km。周回コース内には1級山岳・ケニーロードが設定される。

阿蘇山のカルデラの中を集団が走る光景は今大会のハイライトになるだろう。勝負は途中の箱石峠よりも、周回コースに入った後になるか。特に1級山岳ケニーロードに向かう登りは、上に行くほど道幅が狭まり、斜度がきつくなっていく。これを5回こなす必要があり、今大会最短距離のステージながら一番ハードなコースと言えそう。最終ステージは2級以上の山岳は無いので、山岳賞争いも加熱しそうだ。

第3ステージ 大分

第3ステージのスタート地点はオートポリス photo:Satoru Kato
第3ステージ 日田市内へ向かう途中にある梅林湖と松原ダム photo:Satoru Kato


第3ステージ 大分県日田市内のフィニッシュ photo:Satoru Kato

第3ステージは大分県でのレース。新城幸也全日本初制覇の地でもあるオートポリスをスタートし、日田市へ向けて北上。途中4球山岳・上津江、3級山岳・天瀬を経て日田市内へ入り、1周11.5kmの周回コースを5周して大原八幡宮前にフィニッシュする129kmのコースだ。

オートポリスから日田市内までは全体的に下り基調。周回コース部分は長い登りはなく、高低差も約100mほどになるため、最後は集団でのスプリント勝負が見られるか。



出場チーム

今年のツール・ド・台湾にも揃って出場したアレクサンドル・ヴィノクロフの双子の息子であるアレクサンドルとニコラス(アスタナカザフスタン・デベロップメントチーム) photo:Tour de Taiwan

出場チームは、海外8チーム、国内10チームの計18チーム104名。出場チーム一覧は以下表の通り。スタートリストは下記リンクをご参照頂きたい。唯一のワールドチーム、アスタナ・カザクスタンチームは、アレクサンドル・ヴィノクロフの双子の息子であるアレクサンドルとニコラス、ヴィンチェンツォ・ニバリの弟であるアントニオの名前が載る。特にカザフスタンのU23チャンピオンでもあるニコラスは、9月に行われた「ツアー・オブ・イスタンブール(UCI2.2)」で総合3位、「ツアー・オブ・ヴァン(UCI2.2)」で総合2位と好調ぶりが伺える。
ツール・ド・九州 出場チーム
海外チーム(国籍)
アスタナ・カザクスタンチーム(カザフスタン)
ボルトン・エクイティース・ブラックスポーク(ニュージーランド)
ARAスキップ・キャピタル(オーストラリア)
EFエデュケーション・NIPPOデヴェロップメントチーム(アメリカ)
ゴーフォアゴールド・フィリピンズ(フィリピン)
ルージャイ・オンライン・インシュランス(タイ)
セントジョージ・コンチネンタル・サイクリングチーム(オーストラリア)
トレンガヌ・ポリゴン・サイクリングチーム(マレーシア)
国内チーム
愛三工業レーシングチーム JCLチーム右京
キナンレーシングチーム マトリックスパワータグ
シマノレーシング スパークルおおいたレーシングチーム
チームブリヂストンサイクリング 宇都宮ブリッツェン
VC福岡 ヴィクトワール広島


レースの模様はYouTubeでライブ配信される。レース結果などの情報は公式サイトで公開されるので、下記リンクからあわせてご参照頂きたい。


text&photo:Satoru Kato

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