ドイツに拠点を構えるパーツブランド"ROCKER PARTS(ロッカーパーツ)"の国内展開が始まる。コラムに装着したままハンドルを90度回転できる機構を搭載している便利なステムのRocHeadを紹介しよう。




ロッカーパーツ RocHead Bend、AiO (c)ロッカーパーツ

名古屋に拠点を構える総合部品問屋のフカヤが2023年秋に取り扱いを開始した新ブランドのロッカーパーツ。2022年にスタートしたばかりの新進気鋭だが、創業したマーティン・ティッシャー氏はオートバイのパーツデザイナーとして、様々な有名なメーカーやレーシングチームのブレーキコンポーネントやフォーククランプ、フットレストシステムなどを開発してきた人物であり、自転車用パーツでもその開発能力が発揮されているブランドだ。

そんなロッカーパーツとして開発された最初のパーツは、RocHead(ロックヘッド)というモデル名のステムだった。このステムはコラムに固定したまま、ハンドルを90度回転できるピボットシステムを搭載することが最大の特徴。さらに独自のクイックリリースも搭載しており、工具なしでハンドルを折りたたむことが可能となっている。

ハンドルのセッティングはそのままに、ハンドルを折り畳める (c)ロッカーパーツ

ピボットシステムのメリットは収納時に横幅を1/3までに抑えられることができ、自宅収納や自動車に積載する際などで空間を圧迫しないこと。さらに収納時にハンドルをステムから外す必要もないため、ハンドルの角度などの調整を収納の度に行う必要がないのは有り難い設計だ。

また荷重や衝撃が加わるハンドル周りのパーツを可変仕様とするために、安全性についても配慮が行われている。特にクイックリリースシステムには、偶発的にハンドルが回転しないようにロック機構(SLS・セーフティロックシステム)という特別な設計が行われており、万が一のトラブルの発生リスクを低減している。

ライドする状態のままの場合は、収納する場合に余裕ある幅が必要となる (c)ロッカーパーツ

ハンドルを折りたたむことでスペースには余裕が生まれる (c)ロッカーパーツ

素材自体も航空宇宙産業で用いられる7075アルミを、5軸のCNC加工で製造することで高い精度を実現。折りたたみ式ステムの弱点であるガタつきや剛性不足を防いでおり、ドイツの工業規格DIN EN ISO 4210-2(自転車向け安全要件)、DIN EN 15194(電動自転車向け安全要件)の試験をクリアした。

ラインアップはRocHead AiO(All in One・オールインワン)と、RocHead Bend(ベンド)という2種類。ステム長90mmに設定されているAiOは、ステムの角度を調整できる機構も搭載した特別なモデル。ステム長も相まってロードバイクでもしっかりとポジションを出すことができる上、折りたたむ際にもハンドル位置を簡単に調整することが可能だ。Bendはステム長50mmのベーシックモデル。マウンテンバイクなどでショートステムを使っている方にぴったりだ。

ロック機構を搭載し、ライド中にハンドルが折れる心配を減らしている (c)ロッカーパーツ
AiOではステムの角度も調整することができる (c)ロッカーパーツ





ロッカーパーツ RocHead AiO
機能:折りたたみ、角度調節
ステム長:90mm
バークランプ径:Φ31.8mm
価格:22,880円(税込)

ロッカーパーツ RocHead Bend
機能:折りたたみ
ステム長:50mm
バークランプ径:Φ31.8mm
価格:19,250円(税込)

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