ドイツ・ベルリンで行われたUCIトラック・チャンピオンズリーグ第2ラウンドは、男女スプリント種目でラブレイセンとアンドリューズが無敗記録を継続。橋本英也はエリミネーションで2位に入り、エンデュランス種目の総合首位キープに成功した。



橋本英也を含む4名の総合リーダーが登場 photo:UCI

スペインのマヨルカで開幕した2023年UCIトラック・チャンピオンズリーグは、2020年トラック世界選手権の舞台であるドイツのベルリンにて第2ラウンドが行われた。そしてそのオープニングセレモニーには、前ラウンドの男子スクラッチで優勝した橋本英也がリーダージャージ姿で登場した。

エンデュランス2種目(スクラッチ、エリミネーション)とスプリント2種目(ケイリン、スプリント)が争われるチャンピオンズリーグでは、男子スプリントの1回戦から目まぐるしく競技が行われていく。そしてこの日最初の決勝種目である男子スクラッチに前回勝者の橋本が出場。有力選手であるセバスチャン・モラ(スペイン)が怪我で不在の中、ディラン・ビビック(カナダ)が残り9周でマキシミリアン・シュミットバウアー(オーストリア)と共に逃げ、そのままビビックが独走勝利。橋本は5位だった。

男子エリミネーションを制したジュールス・ヘスタース(ベルギー) photo:UCI

続く男子エリミネーションで優勝したのはジュールス・ヘスタース(ベルギー)。橋本はウィリアム・ティドボール(イギリス)を退けて2位を確保。そのためビビックと3ポイント差で総合首位を守り、見事リーダージャージ保持に成功した。

「素晴らしい夜となった。勝利こそできなかったものの、好成績によってこのブルージャージを守ることができた。続くサンカンタン・アン・イヴリーヌのラウンドでもこれを守るべく全力を尽くす。それが僕の最終目標だからね」と橋本はインタビューに答えた。

女子エンデュランス種目では第1ラウンドと同じくスクラッチをリリー・ウィリアムズ(アメリカ)が、エリミネーションをケイティ・アーチボルド(イギリス)が危なげなく優勝。そのためアーチボルドが総合首位を守っている。

女子エリミネーションで優勝し、総合リーダーを守ったケイティ・アーチボルド(イギリス) photo:UCI

圧巻の走りで男子ケイリンとスプリントを制したハリー・ラブレイセン(オランダ) photo:UCI

女子スプリント種目では第1ラウンドと同様にエレセ・アンドリューズ(ニュージーランド)が両種目を制覇 photo:UCI

男子のスプリント種目ではハリー・ラブレイセン(オランダ)がスプリントとケイリンを圧巻の走りを見せ優勝。女子では第1ラウンドと同じく両種目で新鋭のエレセ・アンドリューズ(ニュージーランド)が優勝し、リーダージャージを保持した。

この結果、男女エンデュランス、スプリント種目共に総合リーダーは変わらず。第3ラウンドは11月4日(土)にフランスのサンカンタン・アン・イヴリーヌで行われる。

橋本を含む各種目のリーダージャージがファンの声援に応える photo:UCI
トラックCL第2ラウンド(ベルリン)結果
男子エンデュランス種目
スクラッチ優勝:ディラン・ビビック(カナダ)
エリミネーション優勝:ジュールス・ヘスタース(ベルギー)
総合リーダー:橋本英也
女子エンデュランス種目
スクラッチ優勝:リリー・ウィリアムズ(アメリカ)
エリミネーション優勝:ケイティ・アーチボルド(イギリス)
総合リーダー:ケイティ・アーチボルド(イギリス)
男子スプリント種目
スプリント優勝:ハリー・ラブレイセン(オランダ)
ケイリン優勝:ハリー・ラブレイセン(オランダ)
総合リーダー:ハリー・ラブレイセン(オランダ)
女子スプリント種目
スプリント優勝:エレセ・アンドリューズ(ニュージーランド)
ケイリン優勝:エレセ・アンドリューズ(ニュージーランド)
総合リーダー:エレセ・アンドリューズ(ニュージーランド)
text:Sotaro.Arakawa
photo:UCI