アスタナ・カザフスタンは今年6月にスプリント&リードアウトコーチとして登用したマーク・レンショーが、監督に就任したことを発表。また20歳のサンティアゴ・ウンバ(コロンビア、GWシマノ・シデルメク)の獲得を明らかにしている。



アスタナの監督に就任したマーク・レンショー(オーストラリア) photo:Astana Qazaqstan Team

マーク・レンショー(オーストラリア)は2019年に現役を引退した41歳。現役続行を決め、来年のツール・ド・フランスで最多区間優勝記録の更新を目指すマーク・カヴェンディッシュ(イギリス)とはチームコロンビア・ハイロード(2009年〜)をはじめ、エティックス・クイックステップとディメンションデータで共に走った。

そして今年6月、レンショーはアスタナのスプリント&リードアウトコンサルタントに就任。カヴェンディッシュはツール第8ステージで落車・リタイアしたため、勝利に導くことはできなかったものの、スポーツディレクター(監督)として加入することが決まった。レンショーは「ツールでアスタナの選手とスタッフと共に働き、僕の経験がプロレースで活きると分かった。僕ならば才能ある選手たちをビッグレースで勝利に導けると思った」と就任理由を語っている。

アスタナへの移籍が発表されたミケル・モルコフ(デンマーク、スーダル・クイックステップ) photo:CorVos

ダヴィデ・バッレリーニ(イタリア、クイックステップ・アルファヴィニル) photo:CorVos
イーデ・スヘリング(オランダ、ボーラ・ハンスグローエ) photo:CorVos


アスタナはカヴェンディッシュのツール区間優勝に向け、リードアウト職人として知られるミケル・モルコフ(デンマーク、スーダル・クイックステップ)を獲得。またスピードに長けたリュディガー・ゼーリッヒ(ドイツ、ロット・デスティニー)やマックス・カンター(ドイツ、モビスター)、ダヴィデ・バッレリーニ(イタリア、スーダル・クイックステップ)が加入するなどスプリンターを増やした。

更にチームは今年イツリア・バスクカントリーでワールドツアー初勝利を飾ったイーデ・スヘリング(オランダ、ボーラ・ハンスグローエ)も移籍。6月のツアー・オブ・スロベニア(UCI2.Pro)でも勝利したスヘリングは、登りもスプリントもこなせるマルチライダーだ。

アスタナ加入が発表された20歳のサンティアゴ・ウンバ(コロンビア) photo:CorVos

そしてアスタナは11月9日、コロンビア人クライマーであるサンティアゴ・ウンバの加入を発表した。ウンバはエガン・ベルナル(イネオス・グレナディアーズ)やイバン・ソーサ(モビスター)など多くの有力なコロンビア人やイタリア人選手を輩出したGWシマノ・シデルメク(旧アンドローニジョカトリ・シデルメク)所属の20歳。U23ジロで2度の5位(総合10位)を除き目立った成績はないものの、シーズンを通して安定的に力を発揮できる走りが評価された形だ。

text:Sotaro.Arakawa
photo:CorVos

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