本格的なロード活動を引退してMTBでパリ五輪を目指すペテル・サガン(スロバキア)が、RRKグループ・ピエールバゲット・ベンジノールに加入することが分かった。同チームはスロバキア籍のコンチネンタルチームで、2022年に引退した兄ユライが監督を務めている。



コンチネンタルチームの加入が明らかとなったペテル・サガン(スロバキア) photo:Makoto AYANO

「オリンピックにマウンテンバイクで出場する準備として、ペテル(サガン)はおそらく2つのステージレースに出場し、その後2つのロードレースを予定している」。そうペテル・サガン(スロバキア)の2024年スケジュールについて語ったのは、長らくサガンの個人マネージャーを務めるガブリエル・ウボルディ氏。またスロバキアメディアのSportNetに対し、サガンのRRKグループ・ピエールバゲット・ベンジノールへの加入が明らかとなった。

元ロード世界王者が来年所属するピエールバゲットというチームは、スロベキアとチェコのU23選手を中心とするコンチネンタルチーム。ペテルの兄であり2022年限りで現役を退いたユライ・サガンが監督を務め、またティンコフからボーラ・ハンスグローエ、そしてトタルとサガンと共にチームを渡り歩いたヤーン・バラク氏も指揮を取る。

今年、現役最後のツール・ド・フランスで完走を果たしたペテル・サガン(スロバキア) photo:So Isobe

今年のピエールバゲットはスロベキアやチェコ、ポーランドなど、本国あるいは隣国と限られたレースにしか出場していない。しかしサガンが加入するとなれば、より幅広いレースへの招待を受ける可能性が高まる。ちなみにピエールバゲットはスロバキアに本社を置き、自動販売機で販売するサンドイッチなどを製造する食品メーカーだ。

2023年限りでロードレースにひと区切りをつけ、マウンテンバイクで2024年のパリ五輪を目指しているサガン。その旨を発表した今年1月のコメント動画でも「(来年以降も)ロードレースには出場するものの、ワールドツアーに出場するつもりはない」と語っており、ロードを走るサガンの姿は来年以降も見られそうだ。

text:Sotaro.Arakawa

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