選手10名を入れ替えたモビスターがロレンツォ・ミレージ(イタリア、DSM・フィルメニッヒ)の加入を発表。また男女合わせたチームプレゼンでは新ジャージが披露され、新加入のナイロ・キンタナ(コロンビア)がジロ・デ・イタリアで総合エースを担うことが明らかになった。



モビスターが新デザインのジャージを公開 photo:Movistar

2023年シーズンは青色一色だったジャージは、上部の青が黒のビブショーツに向かって濃くなっていくグラデーションに。また色の境目にはペンキで汚したような模様が入ったことで、よりモダンな雰囲気を醸し出す近代的なデザインとなった。

イマノル・エルビティやホセ・ロハス(共にスペイン)などチームの中心を担っていたベテラン選手が引退したモビスター。しかしグランツールの総合エースを担うことのできるナイロ・キンタナ(コロンビア)が復帰し、UAEチームエミレーツからダヴィデ・フォルモロ(イタリア)、スーダル・クイックステップからはフランスTT王者のレミ・カヴァニャが加入するなど10名を入れ替える補強に成功した。

男子と女子チームが勢ぞろいしたチームプレゼンテーション photo:Movistar

今年のブエルタでマイヨロホロを着用したレンツォ・ミレージ(イタリア) photo:CorVos

そしてモビスターはこの度ロレンツォ・ミレージ(イタリア、DSM・フィルメニッヒ)の加入を発表し、2024年の所属選手が30名に達したことでロースターが確定した。ミレージは今年のロード世界選手権でU23TT王者に輝いた23歳。今年のブエルタ・ア・エスパーニャでは初日のチームTTで優勝し、マイヨロホを着用した将来が嘱望されるイタリア人選手だ。契約は2026年までの3年間。

男女合同で行われたチームプレゼンテーションでキンタナは「今日が人生で最も幸せな日。嬉しくて感動している。新しい時代を始めることができ、またホームに帰ってくることができて幸せだよ」とコメント。今年の大きな目標となるのは、先日タデイ・ポガチャル(スロベニア、UAEチームエミレーツ)の参戦が発表されたジロ・デ・イタリア(5月4日〜)となり、チームが重要視するブエルタ・ア・エスパーニャ(8月17日〜)ではツール・ド・フランスで総合エースを務めるエンリク・マス(スペイン)と共に総合優勝を目指す。

チームに復帰したナイロ・キンタナ(コロンビア)はジロで総合エースを託された photo:Movistar

女子チームでは中心選手であったアネミエク・ファンフルーテン(オランダ)が引退。その代わりにドイツ王者であるリアヌ・リッパートがエースを担い、37歳のベテランクライマーであるクレア・スティールス(イギリス、イスラエル・プレミアテック・ローランド)やオリヴィア・バリル(カナダ、UAEチームADQ)を新しくメンバーに加えている。

text:Sotaro.Arakawa