長らく男子ワールドツアーを走るアスタナ・カザフスタンは1月22日、新たに女子コンチネンタルチームの創設を発表した。アスタナ・デヴィ・ウィメンチームにはインドネシア王者やカザフスタンを含む8名が所属し、アジアの女子選手強化を目的とする。



新たに発足したアスタナ・デヴィ・ウィメンチーム photo:CorVos

アスタナという名で2006年に男子チームをスタートさせ、今日までアレクサンドル・ヴィノクロフやアレクセイ・ルツェンコなどカザフスタン出身の名選手を輩出してきたアスタナ・カザフスタン。そんなチームがこの度、新たに女子チームを創設した。

その名はアスタナ・デヴィ・ウィメンチームと言い、アスタナ・カザフスタンとインドネシアのデヴィ・サイクリングがコラボレーションする形でカザフスタン籍の女子コンチネンタルチームがスタート。過去にアスタナ・ウィメンズチームという名のチームがあったものの2020年でアスタナがメインスポンサーから退き、チームも2022年に解散した。

チームバイクは男子チームと同じウィリエールを使用し、ヘルメットはリマール、ウェアはビエンメがスポンサードする。

中心選手となる27歳のファイナ・ポタポワ(カザフスタン) photo:CorVos

チームが掲げる目標は「カザフスタンとインドネシアの女子自転車選手の育成」と「(アジア)大陸における女子自転車競技の発展に触媒の役割を果たすこと」。ヘッドコーチには元カザフスタンのタイムトライアル王者で、過去にはツアー・オブ・ジャパンの参戦経験もあるヴァディム・クラフチェンコ氏が就任した。

8名いる所属選手で中心となるのは、過去にアスタナ・ウィメンズで走っていたファイナ・ポタポワ(カザフスタン)やインドネシアのロード王者アグスティーナ・デリア・プリアトナ。その他はカザフスタンのU23世代や19歳のカウル・ジャスメク・セクホン(インド)が新チームで走る。

text:Sotaro.Arakawa