現在マウンテンバイクでパリ五輪を目指しているペテル・サガン(スロバキア)が2月23日(金)、心臓のカテーテル治療を受けたと報告した。5〜8日間後には練習復帰し、20日後のレースに出場予定だという。



マウンテンバイクでパリ五輪を目指しているペテル・サガン(スロバキア) photo:CorVos

過去にロード世界選手権で3連覇を成し遂げ、現在はマウンテンバイクに注力するペテル・サガン(スロバキア)の不整脈によるカテーテル治療が伝えられたのは2月23日のこと。サガンは2月17日にスペイン・チェルヴァで行われたレース後、心拍数が異常値である200回/1分間を超過。これまでの最高が190回前後だったこともあり、2月20日から2日間に渡り検査を受け、23日にイタリア中部アンコーナにあるランチーシ大学病院にてカテーテル治療が行われた。

直後にサガンはインスタグラムで「全ては順調に進んでいる。数日したらスペシャライズドのバイクに戻ることができる」と自ら状況を報告。またサガンが投稿した病院の公式リリースは「選手(サガン)は無事である。心臓電気生理学的検査(カテーテル治療)が行われ、上室性や心室性の不整脈を取り除くことができた。また植込み型心臓モニタが取り付けられたことにより、今後の(脈拍)モニタリングが可能となる」と伝えた。

今回サガンが受けたカテーテル治療は、過去にエリア・ヴィヴィアーニ(イタリア、イネオス・グレナディアーズ)やディエゴ・ウリッシ(イタリア、UAEチームエミレーツ)が受けたもの。その後両選手は短期間でトップ戦線に戻っており、サガンの広報担当者も「決して深刻な事態ではなく、あくまでも今後のストレスや心配を取り除くもの。サガンは5〜8日間でバイクには戻れるようになり、20日後にマルセイユ(フランス)で開催されるレースに出場できるだろう」と伝えている。

34歳のサガンは2023年限りでロードレースから退き、現在はマウンテンバイクでパリ五輪を目指している。

text:Sotaro.Arakawa
photo:CorVos

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