アルケアB&Bホテルズの拠点であるフランス、ブルターニュ地方で開催されたワンデーレース「ルート・アデリ・ド・ヴィトレ」。ロングスプリントを決めたイエンセ・ビールマンス(ベルギー、アルケアB&Bホテルズ)がチームに地元勝利をもたらした。



拠点とするブルターニュで勝利を目指すアルケアB&Bホテルズ photo:Arkéa - B&B Hotels

ロンド・ファン・フラーンデレンを2日後に控えるなか、フランス・ブルターニュ地方でルート・アデリ・ド・ヴィトレ(UCI1.1)が行われた。舞台となるのはヴィトレに設定された大小2つの周回コースで、急坂も石畳もない舗装路だが細かなアップダウンが連続するため獲得標高差は2,300mを超える。

総距離174.2kmのレースには1クラスにもかかわらず、アルケアB&Bホテルズなどフランス籍のワールドチームが多数出場。中でも注目されたのはダヴィド・ゴデュ(フランス、グルパマFDJ)とブライアン・コカール(フランス、コフィディス)というビックネームだ。

序盤に逃げを打ったマティス・ルベール(フランス、アルケアB&Bホテルズ)ら2名 photo:Arkéa - B&B Hotels

序盤から冷たい雨が降り注ぐなか、22歳とマティス・ルベール(フランス、アルケアB&Bホテルズ)ら2人が逃げを打つ。先頭2名は2分前後のタイム差をキープしていたものの、残り60kmを過ぎると先頭はルベール1人となり、そこにメイン集団から飛び出したマルティン・マルチェルージ(イタリア、VFグループ・バルディアーニCSF・ファイザネ)が3名が合流。その後プロトンではアタックが繰り返された結果、逃げ集団に多くの選手がジョインして先頭は20名まで拡大した。

遅れてゴデュなども先頭に追いつき、サバイバルな展開によって先頭集団は残り8km地点で10名まで減少。その後もアタックと吸収は繰り返され、ゴデュとジョルダン・ラブロッス(デカトロンAG2Rラモンディアル)、アレクサンドル・ドゥレットル(サンミッシェル・マヴィック・オーベル93)の地元フランス人3名が先頭に立つ。

ロングスプリントを決め、勝利を飾ったイエンセ・ビールマンス(ベルギー、アルケアB&Bホテルズ) photo:La Route Adélie de Vitré

一方の追走集団はアルケアやチーム2連覇を目指すウノエックス・モビリティが中心となり猛追。そのためフィニッシュ手前で3名は捉えられ、ロングスプリントを成功させたドゥレットルをイエンセ・ビールマンス(ベルギー、アルケアB&Bホテルズ)が勝利した。

拠点とするブルターニュでチームに勝利をもたらしたビールマンスは、「とても長いスプリントを仕掛けて掴んだ勝利。チームの拠点で勝つことができて嬉しいよ」と、プロ通算3勝目をビールマンスはそう喜んだ。

ルート・アデリ・ド・ヴィトレを制したイエンセ・ビールマンス(ベルギー、アルケアB&Bホテルズ) photo:La Route Adélie de Vitré
ルート・アデリ・ド・ヴィトレ2024結果
1位 イエンセ・ビールマンス(ベルギー、アルケアB&Bホテルズ) 4:03:27
2位 サンディ・デュジャルダン(フランス、トタルエネルジー)
3位 アレクサンドル・ドゥレットル(フランス、サンミッシェル・マヴィック・オーベル93)
4位 ダヴィド・ゴデュ(フランス、グルパマFDJ)
5位 カールフレデリク・ベヴォート(デンマーク、ウノエックス・モビリティ)
text:Sotaro.Arakawa

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