5月に開催が予定されていたツアー・オブ・ジャパン2011年大会が開催中止の判断を下した。TOUR OF JAPAN 組織委員会は3月30日、プレスリリースをホームページ上で発表。メディアに対してはEメールで告知した。リリースによれば原因は、震災と福島原発の事故によって、ステージの運営に必要な人材・資機材の確保が困難であること、計画停電による公道の交通規制の問題を含め交通状況(鉄道・ガソリン他)が不安定であること、電力等今後の見通しが立たずレースの実施に対する安全確保が難しいことを挙げている。

同大会は2003年にSARS(重症急性呼吸器症候群)の影響で大会を中止しているが、今回はそれ以来2度目の中止となる。

以下プレスリリースで紹介する。

TOUR OF JAPAN の開催中止について

東北地方太平洋沖地震により、亡くなられた方のご冥福をお祈り申し上げます。
また、被災された皆様、そのご家族の方々に対しまして、心よりお見舞い申し上げます。
さらに、全力を挙げて復旧作業に携わられている皆様に深く敬意を表しますとともに、一日も早い復興をお祈り申し上げます。

いつも TOUR OF JAPAN にご声援を頂きまして、ありがとうございます。
この度の地震・津波により東北・関東地方の太平洋側沿岸は広範囲にわたり甚大な被害を受け、未曾有の自然災害となっています。
さらにこの影響で、福島原子力発電所が大きな被害を受け、電力の供給ストップと放射性物質が漏れ出すなどの問題が起きており、社会生活に深刻な影響が出てきています。
こうした現状を踏まえ、今年の TOUR OF JAPAN の開催についても、ステージの運営に必要な人材・資機材の確保がこの状況下では困難であること、計画停電による公道の交通規制の問題を含め交通状況(鉄道・ガソリン他)が不安定であること、電力等今後の見通しが立たずレースの実施に対する安全確保が難しいことから、今年の開催は中止と決定いたしました。

楽しみにお待ち頂いていましたファンの皆様、また関係者の皆様には大変ご迷惑をおかけしますが、事情ご賢察の上、ご理解いただけますようお願い申し上げます。

今後は、被災された方々への復興支援に向けて、あらためて自転車業界等に働きかけを行い、少しでも貢献できるよう努めてまいります。

平成 23 年 3 月 30 日
TOUR OF JAPAN 組織委員会
財団法人 日本自転車普及協会

http://www.toj.co.jp/

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