MTBクロスカントリーやシクロクロスのレーサーから人気のオフロードペダル、タイム ATAC XCの新型が登場する。クリートシステムはそのままに、ペダル全体の設計を見直すことで低スタックハイト、踏面拡大などを果たしている。



タイム ATAC XC(上位グレードから12、8、6、4)タイム ATAC XC(上位グレードから12、8、6、4)
根強いファンを獲得しているタイムのMTB XC、シクロクロス用ペダル「ATAC XC(アタックXC)」。アブソリュート・アブサロンのメンバーや、ポーリン・フランプレヴォといった強豪選手たちも使用し続けるほど性能に優れ、多くのホビーレーサーからも愛される銘品だ。

そんなATAC XCが装いを新たにする。これまでカーボンや樹脂素材のボディがビンディング機構を覆っていたが、新作ではスプリングまで露出する大胆なルックスにガラリと変更された。これまでも泥がペダルに詰まることがほとんど無かったATAC XCだが、この空間が多く設けられた新型ではさらなる泥はけ性を期待することができそうだ。

新型でも前側のパーツがフローティングする新型でも前側のパーツがフローティングする 新型ではビンディング機構が露出している新型ではビンディング機構が露出している

パッキンでカバーされるアクスルとボディの根本パッキンでカバーされるアクスルとボディの根本 ボディーワークが変更されたことで、スタックハイトが小さくなったボディーワークが変更されたことで、スタックハイトが小さくなった


ボディワークが大きく変更されたことで、シューズとペダルが接触する面もこれまでとは異なる。新型ではビンディング機構を囲うようなケージとされており、若干だが踏面が拡大されている。ケージのようなボディ形状はステップイン時にペダルが回転しにくくなっているはずだ。

ビンディングのバネ機構にも新設計が加えられており、これまで太いバネを中央に据えていたが、新型では細い1本のバネを左右に振り分けるようになっている。クリートキャッチの際にフロートするパーツが左右で支えられているため、負荷が分散されていそうだ。また、マイクロアジャストメントという機構も取り入れられており、細かなバネテンションの調節も行えるという。

ハイエンドXC12の実測重量は136gハイエンドXC12の実測重量は136g
新型ATAC XCにはこれまで同様トップモデルからエントリーグレードまで4種類がラインアップされている。ユーザーの使用用途にマッチするものを見つけやすいだろう。重量は従来型よりも若干増加しているが、低スタックハイトのダイレクトな踏み味やコントロール性の向上とのバランスを考慮したい。

今回はサンプルとして各グレード片方のみ借り受けており、詳細なインプレは行えなかったが、普段よりATAC XCを使用している編集部員が室内でシューズをペダルに固定してみたミニインプレをお届けしよう。まず、新型で感じられたのは踏面の大きさだ。シューズとペダルが接触している感触がこれまでよりも強く、安定感に期待できるという。

また踏面が大きくなったことで、クリートキャッチの失敗が起きにくくなるとも。加えて、これまでのATAC XCではクリートを固定していない状態でペダルを踏むのは難しいが、この形状であればクリートキャッチを失敗してもそのまま踏み続けることができそうな印象があるという。XCレースではスタート、CXでは担ぎ上げからの乗車するシーンなどで効果を発揮してくれそうだ。

ガラリと雰囲気が変わったタイムのMTBペダル「ATAC XC」ガラリと雰囲気が変わったタイムのMTBペダル「ATAC XC」
タイム ATAC XC
ATAC XC12 ATAC XC8 ATAC XC6 ATAC XC4
テンション調整
スチールプレート
ボディ素材 カーボン カーボン カーボン コンポジット
アクスル チタン 中空スチール スチール スチール
重量(片側) 139.5g 152g 169.5g 177.5g
税抜価格 41000円 26000円 15000円 10000円
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