2021年5月13日から5月16日の4日間にわたり、香港にて開催されている2021シーズン初のUCIトラックネイションズカップ香港大会。初日に日本勢が男子チームスプリントで金メダル、男子チームパーシュートで銅メダルを獲得した。



男子チームパーシュート:日本(橋本、今村、兒島、窪木)男子チームパーシュート:日本(橋本、今村、兒島、窪木)
男子チームパーシュート:3位銅メダルを獲得した日本チーム男子チームパーシュート:3位銅メダルを獲得した日本チーム
昨年までのUCIトラックワールドカップを引き継ぐUCIネイションズカップ。第1戦のイギリス大会が中止となったものの、香港での第2戦は厳重な感染対策を施した上で開催にこぎつけている。女子オムニアム世界チャンピオン梶原悠未を筆頭とする日本チームにとっては2、020年3月の世界選手権以来となる国際レースの舞台となっている。

大会初日となる5月13日。日本勢は男子チームパーシュート、男子チームスプリントに出場し、男子チームスプリントで金メダル、男子チームパーシュートで銅メダルを獲得した。男子チームスプリント決勝はスペインと対戦。2周完了時点で日本はスペインに0.191秒の差を付けられていたが、3走の深谷で逆転し、優勝を飾った。以下は各選手のコメント。

男子チームスプリント:ドリームシーカーレーシング/日本(小原、中野、深谷)が優勝男子チームスプリント:ドリームシーカーレーシング/日本(小原、中野、深谷)が優勝
金メダルを射止めたドリームシーカーレーシング/日本(小原、中野、深谷)金メダルを射止めたドリームシーカーレーシング/日本(小原、中野、深谷)
・小原佑太(JPCA ドリームシーカーレーシングチーム/JPCU青森)
今大会は優勝できると思っていたが、新メンバーとして良いタイムを出すのが目標でした。世界選を考えると自身の走りに納得はできないところもあり嬉しさ半分であった。次に活かせるよう調整したい。
※次は15日のケイリンに出走予定

・中野慎詞(ドリームシーカーレーシングチーム/早稲田大学/日本競輪選手養成所)
初めてのネイションズカップで自身の持てる力を出し切れたが、足を引っ張っている。今後は危機感を持って強化・修正に取り組みたい。また、今回は緊張して興奮したのが走りにも出ており、気持ちのコントロールが重要だと感じた。新型コロナウイルス感染対策が厳重だが、今後海外で戦う際は制約の中で力を発揮しなければならないので良い経験となった。
※次は15日のケイリンに出走予定

・深谷知広(JPCA ドリームシーカーレーシングチーム/JPCU静岡)
タイムは良く無いが、新メンバーとしての第一歩としては悪くなかった。スケジュールがタイトだったが比較的落ち着いて走れた。新型コロナウイルス感染対策で不便はあるものの、安心して参加できている。
※次は16日のスプリントに出走予定

レースレポートは日本自転車競技連盟(JCF)より。
男子チームパーシュート結果
1位 ドイツ 3:52.429
2位 デンマーク 3:56.800
3位 日本(橋本、今村、兒島、窪木) 4:04.303
男子チームスプリント結果
1位 ドリームシーカーレーシング/日本(小原、中野、深谷) 44.617
2位 スペイン 45.177
3位 ウクライナ 45.816
photo:The cycling association of Hong Kong china