「自分の力を上手くコントロールして10分間全力で踏み続けた」とは、逃げ切りを成功させたヴィクトル・ラフェ(フランス、コフィディス)。落車したヴィンチェンツォ・ニバリや、膝痛により棄権したカレブ・ユアンたちのコメントを紹介します。



ステージ1位 ヴィクトル・ラフェ(フランス、コフィディス)

ステージ優勝を飾ったヴィクトル・ラフェ(フランス、コフィディス)ステージ優勝を飾ったヴィクトル・ラフェ(フランス、コフィディス) photo:LaPresse
信じられない勝利だ。逃げ集団が形成されるまでに時間を要するとてもタフな日だったが、プロトンが逃げを容認した後は最大7分差まで広がった。フィニッシュまでの登りも厳しかったが、全力で踏んだのは約10分間だけだった。今日は集中して走ることができた。とても嬉しいよ。

逃げにクライマーはいなかったのだが、ネルソン・オリヴェイラが最も強い選手だと思っていたので彼の動きに目を光らせていた。いくつかアーリーアタックが起こったが、強い選手たちを行かせないように気をつけていた。自分の脚に自信があったので残り3kmからアタックし、自分の力を上手くコントロールすることができた。だけどまだこの勝利が信じられないよ。

ステージ優勝を飾ったヴィクトル・ラフェ(フランス、コフィディス)ステージ優勝を飾ったヴィクトル・ラフェ(フランス、コフィディス) photo:Kei Tsuji
ヴィヴィアーニがこのチームのほとんどの重圧を担っている。だからこそ他の選手たちが自由に走ることができ、今日の勝利も山岳ステージで自由が与えられたからこその勝利だ。そういった意味でも彼には感謝しなければならない。

ステージ3位 ニキアス・アルント(ドイツ、チームDSM)

ニキアス・アルント(ドイツ、チームDSM)やフェルナンド・ガビリア(コロンビア、UAEチームエミレーツ)を含む逃げニキアス・アルント(ドイツ、チームDSM)やフェルナンド・ガビリア(コロンビア、UAEチームエミレーツ)を含む逃げ photo:Kei Tsuji
ここまでのジロはチームとして良い走りができている。しかし結果を出すことができずにいたので、このレースでそれが叶いとても嬉しい。日に日に調子が上がってきており、チーム全体としても強さを感じている。

逃げが形成されるまではタフな展開で、特に最後の登りは大変だった。逃げには僕よりも強いクライマーがいたが僕も登りは悪くない。しかし最後の登りで限界に達してしまった。もちろん逃げには勝利を目指して乗ったのだが、最後は複雑な展開になると予想していた。フィニッシュまでは賢く立ち回ることができ、3位という結果に満足しているよ。

ステージ7位 ヴィクトール・カンペナールツ(ベルギー、クベカ・アソス)

逃げグループに乗ったヴィクトール・カンペナールツ(ベルギー、クベカ・アソス)逃げグループに乗ったヴィクトール・カンペナールツ(ベルギー、クベカ・アソス) photo:Kei Tsuji
レース序盤はとても酷い有り様だった。小さな登りの直前で逃げを試みたのだが、登りが厳しく、下りで逃げ集団が離れていった。なんとか追いかけようとしたのだが、逃げ集団は待ってくれないし、プロトンではボーラが先頭で追走し始めたんだ。だから僕のタイムトライアルはステージ序盤のテレビに映らないところで行われた。

クライマーでない僕にとって登りフィニッシュでの勝利は難しいことはわかっていた。だから最後の登りの前でアタックを試みたのだが、たった10秒しか踏み続けることができなかった。

マリアローザ&ヤングライダー賞 アッティラ・ヴァルテル(ハンガリー、グルパマFDJ)

スプマンテを振り回すアッティラ・ヴァルテル(ハンガリー、グルパマFDJ)スプマンテを振り回すアッティラ・ヴァルテル(ハンガリー、グルパマFDJ) photo:LaPresse
今日は有力選手たちがマリアローザを狙うステージではなかった。しかし終盤がテクニカルなコースはいつも展開が慌ただしくなる。集団にいる全員が前に行きたがっていたのでサバイバルな登りだった。そんな中を無事走り終え、またこの美しいマリアローザを守ることができたことに満足している。

このジャージを着る感覚に慣れたくない。ジロ初日、イタリアでマリアローザを着るフィリッポ・ガンナの気持ちを想像していたんだ。何人もの観客が僕の名前を叫んでくれ、いまその気持ちが少しだけわかったよ。マリアローザの喜びとともに走る完璧な一日だった。

明日は優秀なクライマーたちが活躍するさらに難しいステージになるだろう。展開次第だが、休息日までこのジャージを着続けるのは難しそうだ。でも明日もこのマリアローザとともにレースを走れる。何よりも僕の強みは失うものがないんだ。力いっぱい走るつもりだよ。

マリアアッズーラ(山岳賞) ジーノ・マーダー(スイス、バーレーン・ヴィクトリアス)

序盤からとてもタフなレースで、最後の登りも厳しかった。まだこのブルージャージで走ることができる。僕やダミアーノ(カルーゾ)、ペリョ(ビルバオ)のために働いてくれたチームも見事な走りをみせてくれた。まだまだジロは続いていくが、明日もこのマリアアッズーラを守れるよう積極的に頑張りたい。

総合5位 ヒュー・カーシー(イギリス、EFエデュケーション・NIPPO)

今日は穏やかな展開だったが、最後は厳しかった。調子も悪くないし脚も大丈夫だ。おおよそ予想通りの展開で最後は緊張感もあったが、登りが向かい風だった(ためアタックは起こらなかった)。明日も逃げが生まれるだろうが、総合順位が争われる日になるだろう。

総合7位 ジュリオ・チッコーネ(イタリア、トレック・セガフレード)

特にスタートから30kmは風もあり、とてもナーバスなステージだった。不運にもヴィンチェンツォ(ニバリ)がパンクし、集団復帰する途中に落車してしまった。アンラッキーだったが最後はタイム差を失うことなくフィニッシュすることができた。僕個人としては、いまのところ全てが上手くいっている。最後の登りは厳しかったがタイム差は生まれなかった。みんな明日のタフなステージのことが頭にあったのだろうね。感覚は良いが、楽な日のないジロでは毎日が我慢の連続だ。でも僕のコンディションが良いので文句なんて言っていられないよ。

総合16位 ヴィンチェンツォ・ニバリ(イタリア、トレック・セガフレード)

今のところ今大会は苦しみに満ちあふれている。今日はまずパンクでバイク交換を強いられ、名前も知らないような街を通過するコーナーでバイクが滑り転倒してしまった。身体にはアザができ、全てが上手くいかない一日だった。このジロはいまのところ良くなく、それに対処しなければならない。前を向いて回復に充てたい。

だがチッコーネの調子はとても良い。彼のそばを走りサポートしていきたい。明日は重要なステージで、チームとして集中していきたい。

膝の痛により権したカレブ・ユアン(ロット・スーダル)

膝の痛みを抱えるカレブ・ユアン(オーストラリア、ロット・スーダル)はクリート調整をしながら走ったもののリタイア膝の痛みを抱えるカレブ・ユアン(オーストラリア、ロット・スーダル)はクリート調整をしながら走ったもののリタイア photo:Kei Tsuji
今年の目標は変わらない。そのためにはツールに向けたベストな準備をしなければならない。残念ながらスプリンターの脚は他の選手たちのように回復しない。もしジロを完走したらその後数ヶ月は動けなくなるからね。今年のジロは天候のせいでとてもタフで、多くの選手の脚に負担がかかっている。だから疲れがピークに達する前に対処しなければ次のグランツールを走り出せない。

text:Sotaro.Arakawa
photo:CorVos

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