9月24日から26日に予定されていたツール・ド・北海道(UCI2.2)が、昨年に続き2年連続の中止となった。主催する公益財団法人ツール・ド・北海道協会は、大会60日前となる本日7月26日時点で、北海道が公表している「北海道警戒ステージ」が「2」以下にならないことと、新型コロナウィルスの北海道内での感染者数が増加傾向にあることから、中止を決定したとしている。



富良野の丘陵地帯を進むメイン集団(2019年大会)富良野の丘陵地帯を進むメイン集団(2019年大会) photo:Satoru Kato
今年のツール・ド・北海道は9月24日から26日の3日間の予定で、ニセコ周辺をめぐる3ステージ計531kmが計画されていた。

ツール・ド・北海道協会は、大会公式サイトにて「新型コロナウィルス対策(案)の概要」と題した資料を公表。レースバブル運営による大会開催を計画した上で、大会開催90日前、60日前、30日前、14日前を、開催可否判断日と定めたていた。開催可否の基準は、北海道が公表している「北海道警戒ステージ」で、判断基準日時点で「警戒ステージ3」以上であれば中止を判断するとしていた。

また、海外チームの招聘についても、大会90日前の時点で入国制限が続いている状態であれば、国内チームのみで開催するとしていた。

ツール・ド・北海道協会が示した開催可否判断の基準図ツール・ド・北海道協会が示した開催可否判断の基準図 ©️ツール・ド・北海道協会
ツール・ド・北海道協会は、大会90日前の6月25日時点で「警戒ステージ4」だったものの、北海道内での新型コロナウィルス感染者数が減少傾向にあったため最終決定を先送りし、60日前となる7月26日に再判断すると発表していた。

ツール・ド・北海道の中止は、北海道胆振東部地震により中止となった2018年大会と、昨年大会に続き3回目。国内UCIレースでは、10月開催予定だったジャパンカップの中止が先日発表されたほか、ツール・ド・熊野が6月から10月に延期して開催予定としている。


text:Satoru Kato