3日間に渡り行われたツール・ド・ロマンディ・フェミナン最終日。集団スプリントとなった女子ワールドツアーの最終戦をマルタ・ラッハ(ポーランド、セラティツィット・WNTプロサイクリング)が制し、アシュリー・モールマン(南アフリカ、SDワークス)が総合優勝に輝いた。



前日勝者でリーダージャージを着るアシュリー・モールマン(南アフリカ、SDワークス)を先頭にスタート前日勝者でリーダージャージを着るアシュリー・モールマン(南アフリカ、SDワークス)を先頭にスタート photo:Tour de Romandie Féminin
女子ワールドツアー最終戦「ツール・ド・ロマンディ・フェミナン」は最終日の第3ステージを迎え、スイス西部のフリブールからジュネーブまでび147.6kmで争われた。コース序盤に2級、中盤に3級山岳を越えるものの、フィニッシュ地点までの30kmは平坦路。最後は集団スプリントが予想された。

前日勝者で総合リーダーのアシュリー・モールマン(南アフリカ、SDワークス)とアルカンシエルを着るアネミエク・ファンフルーテン(オランダ、モビスター)を先頭にスタート。36km地点に登場する2級山岳をエリーゼ・アイエン(オランダ、チームDSM)が2位通過でポイントを上積みし山岳賞を確定させている。

その後エラ・ハリス(ニュージーランド、キャニオン・スラム)とクインティ・トン(オランダ、リブレーシング・エクストラ)が飛び出し逃げが決まる。一方この24歳コンビに対し、最大6分差を許したメイン集団はバイクエクスチェンジ・ジェイコが中心となりペースメイクした。

フリブールからジュネーブを目指すツール・ド・ロマンディ・フェミナン第3ステージフリブールからジュネーブを目指すツール・ド・ロマンディ・フェミナン第3ステージ photo:Tour de Romandie Féminin
最大6分のリードを築いたエラ・ハリス(ニュージーランド、キャニオン・スラム)とクインティ・トン(オランダ、リブレーシング・エクストラ)最大6分のリードを築いたエラ・ハリス(ニュージーランド、キャニオン・スラム)とクインティ・トン(オランダ、リブレーシング・エクストラ) photo:Tour de Romandie Féminin
3級山岳を越えてもなお逃げ続けた2名だったが、モビスターにプロトンの牽引が代わると一気にその差は縮小。フィニッシュまで残り1.9km地点で引き戻されると、再びひと塊となった集団がジュネーブの市街地になだれ込んだ。

集団の先頭で主導権を握ったのはニーナ・ケスラー(オランダ)を擁するバイクエクスチェンジ・ジェイコ。しかし別ラインからセシリーウトラップ・ルドヴィグ(デンマーク、FDJスエズ・フチュロスコープ)がマリー・ルネット(フランス)を引き連れ先頭に立ち、残り200mからの最終ストレートでスプリントバトルが幕を開けた。

ケスラーとルネットがコース中央で争ったものの両者は伸びず、その両脇から元ポーランド王者のマルタ・ラッハ(セラティツィット・WNTプロサイクリング)とタマラ・ドロノヴァ(ロシア、ローランド・コジャース・エーデルワイススクァッド)が加速し先頭へ。横一線の集団スプリントをラッハが制した。

終盤のペースメイクにはアネミエク・ファンフルーテン(オランダ、モビスター)も加わった終盤のペースメイクにはアネミエク・ファンフルーテン(オランダ、モビスター)も加わった photo:Tour de Romandie Féminin
タマラ・ドロノヴァ(ロシア、ローランド・コジャース・エーデルワイススクァッド)を退け勝利したマルタ・ラッハ(ポーランド、セラティツィット・WNTプロサイクリング)タマラ・ドロノヴァ(ロシア、ローランド・コジャース・エーデルワイススクァッド)を退け勝利したマルタ・ラッハ(ポーランド、セラティツィット・WNTプロサイクリング) photo:Tour de Romandie Féminin
「今シーズンはずっとワールドツアーでの勝利を求め走っていた。それが今年最後のワールドツアーレースで叶ったなんて信じられない。自分の勝利をずっと信じていたので最高に嬉しい」とラッハはワールドツアー初勝利を喜んだ。

そして総合優勝は、集団内でフィニッシュしたアシュリー・モールマン(南アフリカ、SDワークス)の手に。「プロ生活13年目でこの素晴らしい結果を得ることのでき、とても特別な瞬間に感じている。昨日のクイーンステージでの勝利と今日の総合優勝。SDワークスとして最後のレースを最高の形で終えることができた」と語るモールマンは、来季よりオランダ籍のUCIチームであるAGインシュランス・NXTGチームへの移籍が決まっている。

総合2位にはアネミエク・ファンフルーテン(オランダ、モビスター)が入り、今年のパリ〜ルーベ・ファムで優勝したエリーザ・ロンゴボルギーニ(イタリア、トレック・セガフレード)が3位で表彰台に上がっている。

ワールドツアー初勝利を挙げたマルタ・ラッハ(ポーランド、セラティツィット・WNTプロサイクリング)ワールドツアー初勝利を挙げたマルタ・ラッハ(ポーランド、セラティツィット・WNTプロサイクリング) photo:Tour de Romandie Féminin
ツール・ド・ロマンディ・フェミナン2022総合表彰台:2位アネミエク・ファンフルーテン(オランダ、モビスター)、1位アシュリー・モールマン(南アフリカ、SDワークス)、3位エリーザ・ロンゴボルギーニ(イタリア、トレック・セガフレード)ツール・ド・ロマンディ・フェミナン2022総合表彰台:2位アネミエク・ファンフルーテン(オランダ、モビスター)、1位アシュリー・モールマン(南アフリカ、SDワークス)、3位エリーザ・ロンゴボルギーニ(イタリア、トレック・セガフレード) photo:Tour de Romandie Féminin
ツール・ド・ロマンディ・フェミナン2022 第3ステージ結果
1位 マルタ・ラッハ(ポーランド、セラティツィット・WNTプロサイクリング) 3:48:37
2位 タマラ・ドロノヴァ(ロシア、ローランド・コジャース・エーデルワイススクァッド)
3位 アルレニス・シエラ(キューバ、モビスター)
4位 ニーナ・ケスラー(オランダ、バイクエクスチェンジ・ジェイコ)
5位 ソラヤ・パラディン(イタリア、キャニオン・スラム)
6位 マリー・ルネット(フランス、FDJスエズ・フチュロスコープ)
7位 エレン・ファンダイク(オランダ、トレック・セガフレード)
8位 マーレン・ローセル(スイス、SDワークス)
9位 デミ・フォレリング(オランダ、SDワークス)
10位 マルテ・トゥルエン(ベルギー、プラントゥール・プラ)
個人総合成績
1位 アシュリー・モールマン(南アフリカ、SDワークス) 10:48:51
2位 アネミエク・ファンフルーテン(オランダ、モビスター) 0:30
3位 エリーザ・ロンゴボルギーニ(イタリア、トレック・セガフレード) 0:49
4位 リアヌ・リッパート(ドイツ、チームDSM) 1:05
5位 ベロニカ・エヴァース(アメリカ、EFエデュケーション・ティブコSVB) 1:36
6位 エヴィータ・ムジック(フランス、FDJスエズ・フチュロスコープ) 1:51
7位 ヤーラ・カステレイ(オランダ、プラントゥール・プラ) 2:21
8位 アマンダ・スプラット(オーストラリア、バイクエクスチェンジ・ジェイコ) 3:11
9位 ジュリエット・ラブー(フランス、チームDSM) 4:10
10位 アンナ・シャクリー(イギリス、SDワークス) 4:51
その他の特別賞
ポイント賞 ソラヤ・パラディン(イタリア、キャニオン・スラム)
山岳賞 エリーゼ・アイエン(オランダ、チームDSM)
ヤングライダー賞 リアヌ・リッパート(ドイツ、チームDSM)
チーム総合成績 SDワークス
text:Sotaro.Arakawa
photo:CorVos

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