多くのメーカーや代理店が集ったパーツ合同展示会が今年も開催された。浅草の展示会場を4フロアにわたって貸し切り開催された展示会の中で、目を引いたパーツたちを紹介していきましょう。



キャットアイ フレックスタイトがバリエーションを拡大

エアロハンドルにも装着可能なフレックスタイトブラケット

高品質なライトを多数手がけるドメスティックブランドのキャットアイ。バッテリー交換可能なVOLTシリーズや、バッテリー固定式ながらリーズナブルなAMPPシリーズなど、人気のライトを多数手がける同社が、一見地味だが待望されていたであろう新製品をリリースした。

それがライトをマウントするフレックスタイトのバリエーションモデルだ。一つは、昨今急速に普及しているエアロハンドル対応モデル。そしてもう一つがハンドル固定でありながらステム下にライトを配置できるオフセットブラケットだ。

センターマウントのフレックスタイトブラケット

より明るくなり、USB-Cで充電可能となったAMPP900
1度のレバー操作で2度鳴るベルも



高い固定力でベテランライダーからの高い信頼を集めるフレックスタイトの使い心地を更に改善するアイテムだけに、人気が出ることは間違いないだろう。

服部産業 アリスンより高品質でリーズナブルなTPUチューブが登場

アリスンのTPUチューブがお披露目

バルブの寸法もしっかりチェックされたとのことだ
全数が工場で検査されるという



ウィリエールなどを展開する服部産業のイチオシは、アリスンがリリースしたTPUチューブ。なんといっても注目は1,300円(予定)という価格で、一気にTPUチューブを身近な存在としてくれそう。

ただ、決して安かろう悪かろうという訳ではなく、そこは自転車への愛にかけては右に出るもののない服部産業スタッフのお眼鏡にかなう品質を持っているという。基本的にエア漏れなどは向上で全数検査されているとのことで、60本を越えるサンプルを国内でテストしても問題は無かったそう。

バルブ基部の接着部も非常にしなやか

バルブ基部の接着部分も非常に丈夫そうなうえ、バルブの寸法なども入念にチェックされているとのことで、ホイールとの相性なども気にすることなく使えるとのことだ。

カブト ブランド史上初のMIPS搭載モデルを発表

カブトよりブランド初となるMIPS搭載モデルが登場

軽量で優れた冷却性能を誇る新作、FLEX-AIRを筆頭に多くの新製品をラインアップしていたカブト。中でも注目を集めていたのは、AERO-R2のアレイシ・エスパルガロシグネチャーモデルだ。

アレイシはカブトがサポートするMotoGPライダー。オフシーズンには自転車をトレーニングに取り入れており、カブトはAERO-R2を供給しているのだという。そんなアレイシは、MIPSのアンバサダーも務めており、その縁もあってシグネチャーモデルにはMIPSを搭載することになったのだとか。

カブトの新作FLEX-AIRは特約店のみでの先行発売中

子どもから小柄な女性も使えるアーバンメット WR-X
新たにシールド付きのアーバンモデルも登場予定

パッド裏面にスリップしやすい層を一体化したMIPS AIR NODEによって、フィット感に影響を及ぼすことなく、MIPSを搭載。重量面では多少重くなっているものの、基本的なスペックは通常モデルと変わらず。特徴的なカラーリングも相まって、アレイシファンには見逃せない一着となりそうだ。

また、シティライド系モデルも更に拡充している。VITTでミドル~エントリーグレードのシールド付モデルの手ごたえを得たとのことで、より様々なデザインとコンセプトのシールド付モデルが展開されていくとのことだ。こちらも続報にこうご期待。

あさひ 堅牢なDH&エンデューロコンポーネントが揃うTRP

TRPのブレーキとコンポーネントを装着した黒沢選手の実車

ケンダやウェルドタイトなど様々なブランドを取り扱うあさひは、台湾のブレーキブランドのTRPをプッシュ。アーロン・グウィンらが使用していることでも知られるTRPだが、エンデューロやダウンヒル向けのコンポーネントもラインアップしているのはあまり知られていないだろう。

今回のパーツ展示会では黒沢大介選手の実車が登場。エンデューロコンポーネントのTR12とDHR EVOは共にゴージャスなゴールドカラーで統一感のあるコーディネートとなっていた。

ゴールドが目を惹くDHR-EVO
クランクやチェーンなどもゴールドカラーとなる新TR12



もちろん性能も折り紙付き。エンデューロコンポーネントらしく、シフトダウンは多段変速が可能となっているほか、TRPならではのレバー位置調整機能も搭載。ホイールの脱着に役立つクラッチ機構など、様々な機能が搭載されている。

ヴィットリアジャパン UCIコラボモデルのXCタイヤが登場

ヴィットリアからはUCIモデルのMEZCALが登場

幅広いタイヤをラインアップするヴィットリア。昨年にロード用フラッグシップモデルであるCORSAをフルモデルチェンジし、CORSA PROへと進化させたイタリアの老舗だが、2024年にも様々な新展開を用意しているとか。

今回展示されていた中では、MTBのXCタイヤであるBARZOとMEZCALに登場した限定カラーも注目を集めていた。近年MTBカテゴリーに注力するヴィットリアは、UCIとも緊密な関係を築いており、世界選手権やワールドカップのオフィシャルパートナーともなっている。

アルカンシェルがサイドウォールに配置される
タイヤインサートも拡充していくとのこと



そんなヴィットリアとUCIの関係を記念したUCIエディションが特別に用意されることに。ブランドロゴに並ぶようにUCIロゴが配置されるほか、タイヤロゴの逆サイドにはアルカンシエルがプリントされる特別感あふれる一品。ケーシングやコンパウンドも通常モデルとは少し異なるスペックとのことで、耐久性に優れた一本となる。


text&photo:Naoki Yasuoka

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