イタリアのプロチームであるVFグループ・バルディアーニCSF・ファイザネが、ドメニコ・ポッツォヴィーヴォ(イタリア)との単年契約を発表した。同選手は昨年ジロ・デ・イタリアに出場した41歳で、2005年にプロデビューしたチームで現役最後のシーズンを走る。



VFグループ・バルディアーニCSF・ファイザネへの加入が発表されたドメニコ・ポッツォヴィーヴォ(イタリア) photo:VF Group Bardiani-CSF Faizanè

「まるで映画のようなシナリオだが、19年前にプロ選手をスタートしたチームに戻ってくることができた。若い選手の成長を第一とするチームで自分の経験を共有することができ、やる気に満ちあふれている。この機会を与えてくれた人たちに感謝したい」。VFグループ・バルディアーニCSF・ファイザネへの加入が発表された2月25日に、ドメニコ・ポッツォヴィーヴォ(イタリア)はそう喜びを語った。

プロ20年目のシーズンを迎えるポッツォヴィーヴォは現在41歳。2005年にバルディアーニの前身であるセラミカ・パナリア・ナヴィガーレでプロデビューを果たし、8年所属した後にAG2Rラモンディアルやバーレーン・メリダ(共に当時)を経てクベカ・アソスに移籍。しかしチームの解散に伴い、無所属で迎えた2022年はアンテルマルシェ、2023年はイスラエル・プレミアテックにシーズン途中で加入した。

2009年にCSFグループ・ナヴィガーレで走るドメニコ・ポッツォヴィーヴォ(イタリア) photo:Cor Vos

そしてこの度、3年連続の途中加入となったのは19年前にプロデビューを果たしたバルディアーニ。1982年に創設されたイタリアの古豪チームで、ポッツォヴィーヴォのコメントにもあった通り、半数以上が25歳以下のイタリア人選手と若手育成を掲げている。

165cmと小柄ながらもキレのある登坂力を活かし、これまでグランツールに24回出場したポッツォヴィーヴォ。2022年のジロ・デ・イタリアで総合8位に入り、それ以上の成績を目指し臨んだ昨年大会はコロナ感染により第9ステージでリタイア。今年バルディアーニは主催者招待チームであるため、ポッツォヴィーヴォが現役最後のジロを走る姿が期待される。

text:Sotaro.Arakawa