全国高等学校選抜自転車競技大会が、北九州メディアドームで開幕。初日は女子500mタイムトライアルの決勝が行われ、鶴葵衣(祐誠高校)が36秒699の大会新記録で優勝した。男女スプリント予選の200mフライングタイムトライアルでも大会新記録が誕生した。



北九州メディアドームで行われた開始式 photo:Satoru Kato
国際大会で活躍した選手が表彰された photo:Satoru Kato


令和5年度全国高等学校選抜自転車競技大会(以下、選抜大会)は、3月26日から29日までの4日間にわたり競技が行われる。28日までの3日間は福岡県の北九州メディアドームでトラック種目、最終日の29日は大分県のオートポリスでロードレースが行われる。

選抜大会はインターハイや国体と並び、高校生が目標とする全国大会。ひとつ違うのは、3月開催のため出場するのは1年生と2年生になることだ。ちなみに今年のインターハイは7月25日から28日の4日間で、今回の選抜大会と同じ会場での開催。そこで活躍しそうな選手を占う大会でもある。

初日は男女スプリントの予選、男子ケイリンの予選、女子2km個人パーシュート予選、男子3km個人パーシュート予選、女子500mタイムトライアルの決勝が行われた。



女子500mタイムトライアル 鶴葵衣が大会新記録で優勝

500mTT優勝 鶴葵衣(祐誠高校)36秒699の大会新記録をマーク photo:Satoru Kato

500mTT 2位 井関文月(高松工芸)38秒127 photo:Satoru Kato
500mTT 3位 松﨑光優(松山学院)38秒435 photo:Satoru Kato


初日唯一の決勝種目となった女子500mタイムトライアルは14名が出走。39秒台から38秒台のタイムが続く中、鶴葵衣(祐誠高校)ただ1人が36秒台をマークして優勝。昨年の選抜大会で北岡マリア(内灘高校)が樹立した大会記録を更新して見せた。

女子500mタイムトライアル 表彰式 photo:Satoru Kato

「36秒台を目指していたが、36秒6を出せて自分でもビックリした。これまでは38秒台がベストで37秒台も出せていなかったけれど、練習中から36秒台を出せそうな手応えはあった。屋内で風が無かったのも良かったけれど、この前にスプリント予選でハロン(200mフライングタイムトライアル)を走ったのが良いアップになったのかもしれない。スプリントとあわせて2冠を目指したい」
500mタイムトライアル 結果
1位 鶴 葵衣(祐誠高校) 36秒699(大会新)
2位 井関文月(高松工芸) 38秒127
3位 松﨑光優(松山学院) 38秒435
4位 佐々木なつみ(祐誠高校) 38秒451
5位 前野束咲(星槎川口) 38秒933
6位 玉井葵妃(松山学院) 39秒101


男女スプリント予選で大会新記録

男子スプリント予選1位 榊枝天旺(学法石川高校)10秒629の大会新記録 photo:Satoru Kato
女子スプリント予選1位 鶴葵衣(祐誠高校)12秒098の大会新記録 photo:Satoru Kato


男子ケイリン予選1位 河上駿太(松山学院高校) photo:Satoru Kato
スプリント予選の200mフライングタイムトライアルでは、男女共にトップタイムは大会新記録となった。

男子は榊枝天旺(学法石川高校)が、10秒629をマーク。女子は鶴葵衣(祐誠高校)が12秒098をマークした。鶴は500mタイムトライアルとあわせふたつの大会記録ホルダーとなった。

また、男子ケイリンの予選も200mフライングタイムトライアルで行われ、河上駿太(松山学院高校)が10秒994でトップタイム。上位42名が翌日の1回戦に進む。



男女個人パーシュート予選 

女子2km個人パーシュート予選1位 北中成実(倉吉西高校) photo:Satoru Kato
女子2km個人パーシュート予選2位 西原夕華(北桑田高校) photo:Satoru Kato


女子の2km個人パーシュート予選は、北中成実(倉吉西高校)が2分32秒461でトップ。西原夕華(北桑田高校)が2位となり、決勝に進出した。

男子3km個人パーシュート予選1位 望月蓮(山梨吉田高校) photo:Satoru Kato
男子3km個人パーシュート予選2位 鎌田郁也(崇徳高校) photo:Satoru Kato


男子3km個人パーシュート予選は、望月蓮(山梨吉田高校)が唯一3分30秒を切る3分29秒093でトップ。鎌田郁也(崇徳高校)が2位となり、決勝で対戦する。



明日の選抜開会2日目は、男女個人パーシュートの決勝が行われるほか、男子の1kmタイムトライアルの決勝が行われる。そのほか、4km速度競争、男子ポイントレース、男女ケイリン、男女スプリントの決勝進出者を決めるレースが行われる。


text&photo:Satoru Kato

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