長野県の雄大な山岳を走りつくすロングライドイベント「北アルプス山麓グランフォンド」が7月7日(日)に開催される。距離160km/獲得標高3,500mの走り応えあるスペシャルコースを筆頭に、特別なエイドが用意されるグルメフォンドコースなど様々なクラスが用意され、大会史上最高の楽しさを目指したという。



北アルプス山麓グランフォンド北アルプス山麓グランフォンド
日本有数の山岳地帯、長野県北西部の仁科三湖周辺や、爺ヶ岳、鹿島槍ヶ岳といった後立山連峰の麓を舞台に行われる北アルプス山麓グランフォンド。北アルプスの眺望をつなぐ、日本最高クラス難度の山岳ライドイベントとして、全国のサイクリストが集結する1日だ。

メイン会場となるのは長野自動車道の安曇野ICや上信越自動車道の長野ICから車で1時間の場所にある鹿島槍スポーツヴィレッジ。冬場はスキー、スノーボード客で賑わう施設だが、夏場にはあらゆるスポーツの合宿所として機能している施設である。

北信の山々を繋ぐ山岳コースの概要を紹介

本格的な山岳がいくつも現れる山岳ロングライドだ本格的な山岳がいくつも現れる山岳ロングライドだ
このメイン会場を起点に用意されるのが160km/3,645mアップのスペシャルコースを筆頭に、130km/2,700mのロング、100km/2,000mのミドルプラス、90km/1,600mのグルメフォンドミドルクラス、75km/900mのグルメフォンドショートクラスという、バリエーション豊富な5種類のコース。各コースは160kmコースをベースに、峠をいくつか省略していくようなルート取りとなっている。

メイン会場の鹿島槍スポーツヴィレッジ。食堂と大浴場完備で、ぜひ前泊をお勧めしたい photo : Ryota Nakatani



後立山連峰の雄大な風景が迎えてくれる

鹿島槍スポーツヴィレッジをスタートし、まず向かう小熊山は最初のフォトスポット。眼下には、仁科三湖の1つ、木崎湖を眺める事が出来る。その後、白馬方面まで北上した後は、峰方方面へ。国道406号線を東へ進み白沢洞門への10kmほどのクライム。頂上では北アルプスの山々が間近に迫るダイナミックな眺望を楽しめる。

その後は更に山深い戸隠エリアに入り、大望峠を登る。忍者の里や秘境と呼ばれることもあり、頂上からは手付かずの自然が一望出来ることだろう。そこから県道36号を南下すれば小川展望台から北アルプスの絶景を楽しめる。

蕎麦畑の中を駆け抜ける。信州らしい風景が目に楽しい

仲間の声援飛び交う鷹狩山頂上。もう一頑張り! photo : Ryota Nakatani

ここまででも十分なヒルクライムの連続だが、コースは更なる絶景ポイントの鷹狩山へ。晴れていれば、山頂からは信濃大町の全景とその奥の後立山連峰が大パノラマで見える。ここからは残り25kmほど。大町市内に下り、大町温泉郷を通過したのち鹿島槍スポーツヴィレッジへ最後のヒルクライムを経て戻るルートとなる。

ロングクラスは戸隠エリアが、ミドルプラスクラスは鬼無里エリアの山岳地帯が、グルメフォンドミドルクラスはさらに鷹狩山がカットされ、脚力に応じて絶景コースを楽しむことが出来るように調整されている。最も難易度の低いグルメフォンドショートコースでは、白馬で折り返した後、仁科三湖脇の平坦路を通り大町へと向かうことになる。難易度の高低こそあるものの、夏の信州を心ゆくまで楽しむことが出来るのは、どのルートでも間違いない。

今年はグルメフォンドクラスが拡大! 走りごたえだけじゃない。食べごたえも日本最高クラスへ
より楽しい大会を目指す、北アルプス山麓グランフォンド


エイド食その1。戸隠エイドの蕎麦はスペシャルクラスのみ味わえる photo : Ryota Nakatani
エイド食その2。伝説のねぎ味噌おにぎりはリピート必須 photo : Ryota Nakatani



次々に現れる山岳を巡る走り応えと絶景スポットが大きな魅力である北アルプス山麓グランフォンド。一方で、ただ走るだけでなく信州の郷土グルメを楽しめることも、このイベントを語る上では欠かせない。地元信州の食材を利用したエイド食を通して、地域の文化に触れられる機会となっている。

エイドでは信州の様々な郷土の味が楽しめるグルメライドでもある photo : Ryota Nakatani

全粒粉入り地粉冷麦(白馬岩岳エイド)、地元で人気のいろは堂の野沢菜おやき(鬼無里エイド)、手打ちそばや蕎麦団子(戸隠エイド)、季節の野菜やお漬物(小川アルプスラインエイド)、名高い「伝説のネギ味噌おにぎり」(ぽかぽかランドエイド)、冷やっこ(美麻エイド)、アイスクリーム(鷹狩山エイド)、ローカルにも大人気などらやきConaのどら焼き(大町温泉郷エイド)と8つのエイドがスペシャルコース上には登場予定。

なおコースによって、通過するエイドの数が異なるため、いただけるものも異なってくる。エイドで振舞われる食べ物のリストを眺めていると、長いコースにチャレンジしようという気持ちになってくる人も多いのではないだろうか。

ただ、長いコースでないと色んなものが食べられないわけではない。短い距離でもいろんなグルメを楽しみたい人に向けて用意される「グルメフォンドクラス」には特別なエイドステーションも登場する。大町市内の素敵な3つのお店(ねまるちゃテラス、Miru’s Meal、ジェラートショップ花彩)が協力し、それぞれのお店自慢の一品として、はちみつレモン/米粉クレープ/ジェラートが提供される。

そう、ここで重要になってくるのがグランフォンドミドルクラスの存在だ。昨年までミドルクラスとして開催されていたが、今年はグルメフォンドミドルクラスとして開催されることとなり、このスペシャルエイドを楽しめるようになったのである。

仲間とゴールすれば感動もひとしお仲間とゴールすれば感動もひとしお

ただいまエントリー受付中!締切は6月4日(金)

山頂のエイドへ向けてペダルに力を込める photo : Ryota Nakatani

そんな魅力あふれる「北アルプス山麓グランフォンド」は現在参加者募集中だ。エントリーはスポーツエントリーから。日本の屋根とも言われる北アルプスの大自然を満喫してみてはいかがだろうか。

また、事前にゼッケン送付が行われるため、受付は不要となっているのも嬉しいポイント。それでも、出来れば前日入りして長野を観光しつつイベントに備える、もしくは後泊してライドの疲れをいやしつつ渋滞を避けて翌日に帰る、という楽しみ方がオススメ。宿泊は大会のメイン会場である鹿島槍スポーツヴィレッジも利用可能。さらに、大会HP(※リンク)にはオススメの宿泊先情報も掲載されているので参考にしてみては。

それでは最後に大会実行委員会からのメッセージをお届けしよう。

大会実行委員会からのメッセージ

皆様方のおかげをもちまして私達に大きな影響を与えた「コロナ禍」をなんとか乗り越えることができました。毎年少しずつ進化している私達の大会ですが、2024年大会では昨年大変ご好評だったグルメフォンドクラスを拡大します。
今年2024年大会では、昨年のショートクラスに続いてミドルクラスをリニューアルし「グルメフォンドミドルクラス」とします(一昨年ショートクラス/昨年グルメフォンドクラスは、今年から「グルメフォンドショート」と呼称します)。
また、グルメフォンドクラス(ミドル/ショート)では、お子様のいらっしゃるご家族にたくさんご参加いただきたいという願いを込めまして、小中学生のエントリー費を大幅値下げ致します(7,000円→3,000円)。
過酷さが大会の特長である大会ですが、いろいろな楽しみを加えていくことでより多くの皆様方に楽しんでいただける大会として進化していきます。
皆様のエントリーを実行委員一同心よりお待ちしております。



北アルプス山麓グランフォンド2024
開催日:7月7日(日)
開催場所:長野県大町市鹿島槍スポーツヴィレッジ(スタート/ゴール地点)
クラス:スペシャル(160㎞)クラス グループ/ソロ 、ロング(130㎞)クラス、ミドルプラス(100㎞)クラス、グルメフォンドミドル(90㎞)クラス、グルメフォンドショート(75㎞)クラス
参加費:スペシャルクラス グループライド 10,900円/人 ※2~5名以上のグループ参加に限る
    スペシャルクラス ソロライド 15,000円
    ※スペシャルクラスは高校生以上
    ロング/ミドルプラスクラス
    高校生以上 9,000円 小中学生 7 ,000円
    グルメフォンドミドル/ショート クラス
    高校生以上 10,000円 小中学生 3,000円
エントリー期間:6月4日(火)まで