イギリスに拠点を置くダート系パーツブランドのDMRから、緊密な関係を築くプロライダー、オリー・ウィルキンスのシグネチャーハンドルが登場。DMRの製品開発に深く関わってきた彼の理想を具現化し、ダートジャンプからXCライドまでカバーする形状に仕上げられた。



DMRプロライダーとして活躍するオリー・ウィルキンスのシグネチャーハンドルが登場 (c)ミズタニ自転車

イギリス在住のローカル・ライダーであったダミアン・メイソンとマット・レイレーらが創業したDMR。1995年のローンチ以来、マウンテンバイクやダートジャンプバイクのフレームやペダル、ハンドルを手掛け、高い評価を得てきた。

そのDMRのプロライダーとして活躍するのがオリー "ODUB" ウィルキンス。ダートジャンプからクロスカントリーまであらゆるカテゴリーのダートライドをこなすマルチタレントライダーであり、その才能はDMRの製品開発にも生かされている。

DMR ODUB Bar(35mmライズ) (c)ミズタニ自転車

DMR ODUB Bar(20mmライズ) (c)ミズタニ自転車
DMR ODUB Bar(50mmライズ) (c)ミズタニ自転車



過去20年間にわたり、オリーはDMRの製品開発に深く関わっており、DMRのプロダクトには彼のスピリットが宿っている。そんなオーリー・ウィルキンスが、ついに彼自身のプロデュースによるシグネチャーハンドルバー"ODUB BARをリリースすることとなった。

ODUB BARは、マルチにダートライドを楽しむオーリーのスタイルを体現したプロダクト。DJバイクでも、XCバイクでもフィットするバー形状とラインアップを追求し、辿り着いたのが5°のアップスウィープ、8°のバックベンドというプロファイルだ。ここに3種類(20mm/35mm/50mm)のライズ角のモデルが用意され、全てのカテゴリーをカバーする。

スパイラルバテッドによって加工され、高い強度を有している (c)ミズタニ自転車

オリー・ウィルキンス自身は、50mmのハイライズをダートジャンプバイクに、35mmライズは普段使いの150mmストロークのトレイルバイクに、20mmライズはE-MTBに使用しているということだ。

そして、強度が求められるダートジャンプにも、軽さが重視されるクロスカントリーにも対応するため、素材には7075アルミ合金をスパイラルバテッド技術によって加工する。

破損の原因となる不均一な金属組織と表面の微細なエッジが発生することがある一般的なパイプ加工に対し、スパイラルバテッドは金属組織の密度を向上させつつ、エッジの無い滑らかな表面を生み出すことが可能だという。

バーエンド部分にはカット用のガイドがプリントされている (c)ミズタニ自転車

この技術により、重量を増すことなく強度と耐久性を高めることに成功。ステムやブレーキ/シフトレバーのクランプの際に精密なトルク管理に気を遣う必要のない扱いやすさ、ジャンプからの着地など大きな衝撃が加わるシーンにおいても安心できる強度を実現した。

31.8mmクランプモデルと35mmクランプモデルが用意され、それぞれに3種のライズ角がラインアップされる。ハンドル幅は31.8mmモデルが780mm、35mmクランプモデルが800mmとなる。価格は12,000円(税込)。



DMR ODUB Bar 31.8
素材:7075 heat treated spiral butted Alloy
クランプ径:31.8mm
ハンドル幅:780mm
ライズ:20mm / 35mm / 50mm
仰角:5°
後退角:8°
重量:20mm 335g / 35mm 340g / 50mm 345g
価格:12,000円(税込)

DMR ODUB Bar 35
素材:7075 heat treated spiral butted Alloy
クランプ径:35mm
ハンドル幅:800mm
ライズ:20mm / 35mm / 50mm
仰角:5°
後退角:8°
重量:20mm 325g / 35mm 330g / 50mm 335g
価格:12,000円(税込)