中国の若手エンジニアが集うサイクルコンピューターブランドのiGPSPORT。気鋭ブランドのフラッグシップコンピューターをアップデートさせた新モデル"iGS630S"をリリースした。自動リルートなどナビ機能がさらに充実し、ランタイムも最大45時間まで伸びている。小型スマートリアライトのTL30と合わせて紹介しよう。



iGPSPORTのフラッグシップサイクルコンピューター、iGS630S

iGPSPORT iGS630S (c)日直商会

2022年に新型のフラッグシップ・サイクルコンピューターとしてデビューしたiGPSPORTのiGS630。現代のニーズに合わせた機能が搭載されていることなどサイコンとしてのリッチな機能に加えて、自然な日本語訳・表記による扱いやすさ、ユーザーからの声を細かく取り上げスピーディーなソフトウェアアップデートが行われることが魅力な1台だ。

デビューから1年半というスピードでメジャーアップデートが行われた次世代機"iGS630S"がデビューする。基本的な設計などはベースモデルを踏襲しているため変化はないが、細かい部分を進化させることで第1世代よりも扱いやすいモデルを実現している。

今回のアップデートでポイントとなるのは、16GBの内蔵メモリとオフラインマップを搭載することで、ナビゲーション機能を利用しているときにミスコースしてもオフラインでルートを自動検索するスマートな機能を実現させたこと。ナビを使っていても曲がり角に気がつかないまま走ってしまうことは起こりうるため、この機能が採用されたことは非常に有難い。また、よく足を運ぶ場所へのルートを素早く導き出すワンクリックナビゲーションも搭載された。

グラフィカルな表示でデータを読み取りやすくしている (c)日直商会

さらにナビゲーションシステムを強化するために従来の位置測位システム(フルGNSS:GPS、Beidou、Glonass、Galileo、QNSS)に加えてデュアルバンド測位に対応させることで、スピーディーに確かな位置情報をライダーに提供できるようになった。これによってミスルート検知と再検索の精度に期待できそうだ。

iGPSPORTはユーザーが扱いやすくなるように新たなUIを導入し、アイコン表示とワンクリックで目的のページにジャンプできるように変更した。データ表示画面もグラフやカラー表示を使いこなし、可読性の高いディスプレイ表示を実現している。

また新作では新型バッテリーを搭載することで最長ランタイムが35時間から45時間まで延長された。加えて急速充電にも対応するようになったため、充電を忘れていてもある程度までリカバリしやすくなったのは嬉しい。Bluetoothの通信プロトコルも新世代のものに変更されており、データアップロード時間が大幅に短縮されているという。価格は39,380円(税込)。

iGPSPORT iGS630S
GPS:GPS+Beidou+Glonass+Galileo+QZSS(フルGNSS)+デュアルバンドGPS(L1+L5)
スクリーン:2.8インチフルラミネーションカラースクリーン
本体サイズ:92×52×16.5mm
バッテリー:充電式リチウムイオン電池内蔵(急速充電対応)、バッテリー駆動最大約45時間(通常使用時)
メモリ:16GB
ワイヤレス伝送:Bluetooth 5.0/ANT+(
付属品:ユーザーマニュアル、Type-C USBケーブル、標準マウント、マウントパッド、O-リングバンドX2、iGS630S専用スクリーン保護フィルム、落下防止ストラップ
価格:39,380円(税込)



スマホやサイコンのみならず、仲間のリアライトとも接続するiGPSPORT TL30

iGPSPORT TL30 (c)日直商会

サイズ42×40×19mmというコンパクトなボディのリアライト"TL30"。非常に小さなボディの中にLEDが11灯も収められるだけではなく、非常に多くの機能が詰め込まれたスマートライトを実現していることが特徴だ。

ライトの配置は中央に一つ、それを囲むように10個のLEDが備えられており、最長距離2kmまで光が届きつつ、220°範囲内で周囲に穏やかな光を届ける配光を実現。シートポストへの取り付けは丸型、D型、エアロ形状などに対応しているほか、クリップでヘルメットやバックパックにも装着可能となっている。ランタイムは最大で50時間。

これらライトとしての基本的なスペックに加えて、高精度加速度センサーで減速を検知すると発光パターンが変化するブレーキランプのような機能や、静止状態が続くと自動的にスリープモードに移行するリッチな機能も備えられている。

iGPSPORT TL30 (c)日直商会

Bluetoothを利用してスマートフォンや対応サイコンと連携できる機能が採用されていることが最大の魅力。サイコンと連携することでライド中にサイコンからモード切り替えが行えるようになるため、ライトを操作するために停止したり、片手放しで操作したりする必要がなくなる。それだけではなくTL30は自機とは別のTL30が50m以内にあると、自動的に同期を行いライトモードを他機と共有(モードを統一)してくれる他に類を見ない機能が搭載されている。

純粋にリアライトとしても豊富な機能を持つTL30は、スマート機能を加えることで非常に魅力的なプロダクトに仕上がっている。価格が4,730円(税込)というのも魅力だ。

iGPSPORT TL30
本体重量:約23g
本体サイズ:42×40×19mm
使用可能温度範囲:-20~60℃
防水性能:IPX7
バッテリーライフ:最大50時間
バッテリー:内蔵コバルトリチウムイオンバッテリー
ワイヤレス通信:Bluetooth
充電時間:約1時間
充電温度範囲:0~45℃
付属品:専用マウント、専用充電ケーブル、O-リングバンドX2(大小1つずつ)
価格:4,730円(税込)

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