今年の春にHyperon Ultraをリリースしたカンパニョーロが、早くもHyperonの名前を冠した新モデルをリリースした。新型はベースグレードに位置付けられながらも、トップモデルのテクノロジーを多く受け継ぎ1,350gという重量を達成している。



カンパニョーロ Hyperon (c)カンパニョーロ

2023年の春にカンパニョーロがリリースした新型ロードホイールのHyperon Ultra。ヒルクライマーに愛された往年の名作をモデル名として据えた新型ロードホイールは、そのイメージに違わず2WAY仕様で1,240g、チューブラー仕様で1,160gとヒルクライマーも納得するディスクブレーキホイールとして発表された。

Hyperonの名前が復活するというセンセーショナルのデビューより半年、カンパニョーロは早くもHyperonの2作目をローンチした。今作はUltraに次ぐベーシックグレードとして位置付けられているが、重量は1,340gとトップグレードに匹敵するような重量を達成していることが特徴だ。

軽量性を実現しているのはHyoeron Ultraでも採用されているH.U.L.C(ハンドメイド・ウルトラ・ライト・カーボン)テクノロジーによるカーボンリムの成形。そして、シングルジョイント構造や表面処理のC-LUX技術もベーシックグレードにも採用することで、強度や剛性を保ちながら軽量なリムを実現している。

H.U.L.Cテクノロジーによって作られるカーボンリム (c)カンパニョーロ

もちろん左右非対称なリム断面形状もトップグレードと共通しており、ペダリングに対する応答性やダウンヒルでのコーナリング安定性も優れた性能を備えた。リムのプロファイルはリムハイト37mmと内幅21mmで、2WAY-FIT仕様とされている。

Hyperon Ultraと異なるのは、スポーク周りのテクノロジーとカンパニョーロのフリーハブN3Wの設計。特にスポーク周りはニップルが外に露出する一般的な作りかつ、新技術のHead-to-bayがオミットされている。ハブのべリングもトップグレードのCULTではないとアナウンスされた。

カンパニョーロの高水準な技術力を生かしながら、要所でコストを抑えたベーシックグレードのHyperon。セカンドグレードでありながらハイスペックなリムを使用し1,340gという重量を達成しており、レーシングホイールに匹敵する性能を期待できる一本だ。価格はN3Wが467,500円(税込)、HGとXDRは468,600円(税込)。

アルミのハブシェルが採用されている (c)カンパニョーロ



カンパニョーロ Hyperon
タイプ:2WAY-FIT(クリンチャー、チューブレス)
リムハイト:37mm
リム内幅:21mm
スポーク:前21本、後ろ24本
重量:1,340g
価格:N3W/467,500円(税込)、HG&XDR/468,600円(税込)


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